NECというと、2000年代はじめごろからリストラを3回程度繰り返して、事業もかなりスッキリスリムになった印象があります。「稼げなくなった」と言われている企業なので、これからもっとダイエットしていく可能性も低くはありません。
そんな状況の中、NECを辞めたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
そこで、「従業員の口コミ」をもとに、NECを辞めたい人の転職戦略を考えてみました。
※本ページは2019年3月9日時点の口コミ情報をもとに書かれています。最新の口コミは以下のサイトでご確認ください。
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NECの将来性はどうなんだろう? と思う人は多い
企業口コミサイトを見ていると「将来性に不安を感じる声」がとても多く挙げられています。
実際、NECの業績は低迷しているんですよね。2005年度以降の業績推移データを見てみると、2005年度から2015年度にかけて経常利益が約150億円から約80億円にまで下がっています。
2015年度以降は国際財務報告基準となり経常利益は記載されていないものの、売上高や当期純利益を見ると業績低迷は明らかです。
そして、NECはこれまで事業売却とリストラを繰り返してきましたよね。
世界一を誇ったこともある半導体事業を売却したことをはじめ、携帯電話・パソコン事業、プロバイダ事業などをどんどん手放すとともにリストラを行った結果が今です。
もちろん、手放した事業は損失を出していた事業なので、手放す意味は大きかったのでしょう。
結果、残ったのは「パブリック事業」「エンタープライズ事業」「テレコムキャリア事業」「システムプラットフォーム事業」の4つとなりました。
リストラと言えば、2018年4月から1年間で3000人を希望退職で削減するという発表がありましたね。ある程度決算がプラスになってきている時期だったのですが、だからこそ利益を底上げするため、リストラによる削減を行うという考えなのだと思います。
今回のリストラは2016年4月に生まれた新社長の方針によるもので、事業売却をしていた時期に繰り返した「業績不振の足きりとしてのリストラ」とはまた少し意味が異なるんですよね。
「経営者の手腕としては高い」と感じている人が多いのか、その発表当時は株価があがりました。
だから、決して「将来性が無い」と言い切れません。
ただ、将来性があると断言することもできないんです。
今後の成長が期待されているということは、言い換えれば「もしこれで成長できなければ、先はないぞ」ということでもあると僕は感じています。
僕の立場から「ただひとつ言えること」があるとすれば、NECを辞めたいと感じる理由が自分の中でとても重いなら「今後に期待するよりも転職したほうがいい」ということです。
リストラされやすい人の特徴10個!これを知ればリストラを回避できるかも。
ほかにもこんな不満がある! 転職をどう考えるべき?
- 新規案件の受注にばかり注力し、人手不足で忙しい
- 評価基準が曖昧
- 年功序列
- 尊敬できる人がおらず、この会社の管理職になるビジョンが見えなかった
- 年配社員や管理職が日和見主義すぎる
新規案件の受注で大忙しとなっているのは、残った事業の業績をどんどん伸ばしていかなければならないと考えているからでしょう。ただ、どんどん新規案件を受注できるほどの人手は揃っておらず、大忙しになってしまうという…。
NECにとってこれからの業績向上が大切なので、その忙しさは、今後さらに加速する可能性がありますよね。
それなら転職してしまったほうが、自分自身のためになると思います。
また、そういう「業績」に関する危機感のようなものが現場レベルにまで到達しておらず、特に年配層や管理職が日和見主義となっているのも問題です。
若手のほうが危機感を抱くわけですが、そうすると「若手ほど自主的に辞めていく状況」が出来上がってしまい、平均年齢が高くなる部署も出てくるのではないでしょうか?
そうなると当然、年配社員たちが行えない業務のしわ寄せが若手に来るわけで、忙しさはさらに加速していくように感じます。
また、評価基準は実力主義だとしているが、実際には「上司に気に入られているかどうか」で決まってしまうという口コミもすごく多いです。
そのため、周囲から見ても仕事を頑張っているような人が評価が低くなっているのに、仕事よりも上司の忖度にばかり気を回している人が評価が高くなっているんですよね。
それは「尊敬できる上司がいない」「この会社の管理職になりたいと思えない」などにも繋がっているでしょう。
さらに、人事設計が年功序列をベースとしているため、時間をかけて人を育てていこうと考えているものの、やる気のある人は曖昧な評価基準などのために成長できないと感じてしまうという矛盾も抱えています。
そういう環境は、成長スピードがゆっくりな人には良いかもしれませんが、成長スピードが早い人にとっては物足りませんよね。
チャレンジングな社風でもありませんし、自己の成長を第一に考えると、転職を考えるのが必然なのかもしれません。
NECの将来性とあわせて以上のような退職理由を考えると、NECを辞めたいと感じるなら今から転職活動を始めた方が良いと思います。
具体的には…「自分を活かせるチャレンジングな会社への転職」「実力主義の会社への転職」などが目標として挙げられるでしょうか。
NECでの業務経験を活かすとなると、IT企業・電機メーカーなどをはじめとして、各種製造業や場合によってはWeb会社も転職先候補に入れることができると思います。
また、ここ数年の業績推移も気にしたほうが良いでしょうね。業績が安定している会社や、ここ数年業績が伸びている会社のほうが「チャレンジしやすい」と考えられます。社員にチャレンジさせるにはそれだけ余裕がないといけませんから。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
そして、数多くある転職エージェントの中で1番おすすめなのはマイナビエージェント。当ブログで150人を対象に行ったアンケート調査で評価が最も高かった転職エージェントです。
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上記のページでは、転職エージェント利用者の口コミや、転職活動を早めに始めるメリットなども紹介しています。
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