音楽を仕事にするというと、ミュージシャンがあります。
しかし、「音楽を聴くのが好きな人」がやりがいを持って楽しく働ける仕事というと、思い浮かばない人も多いんじゃないでしょうか? 実は音楽を聴くのが好きな人が楽しめる仕事というのは、案外たくさんあるんです。
そんな仕事を、僕なりに調べてみたので、紹介します!
演劇・ドラマ・アニメなどの音響
僕の知人に学生時代演劇部だった人がいます。
彼が言うには「音響の仕事はひたすら音楽を聴くこと」だそうです。その場面を演出する音楽を、たくさんの曲の中から探しだすためにたくさんの音楽を聴く必要があります。
音楽を聴くのが好きな人は幅広いジャンルを聴くから、感性が研ぎ澄まされている。そのため、演出にぴったりな音楽を選べると彼が語っていました。
演劇・ドラマ・アニメなど、音響の仕事というのは至る所にあります。そういう仕事に就くことで、やりがいを持って楽しく働けるのではないでしょうか。
レコーディングエンジニア
レコーディングエンジニアというのは、レコーディングの際に音響機器の調整を行う仕事です。レコーディング環境を最適化するだけじゃなくて、編集からマスターテープの制作までを行います。
プロが奏でる音楽を近くで聴けるだけではなく、自分の手で編集することができるという「聞き専」にはぴったりな仕事ではないでしょうか。
レコーディングエンジニアになるには、求人に応募したり直接レコーディングスタジオに問い合わせたりする道があります。
最初は見習い期間として雇われるため、業界未経験だろうとしっかり勉強させてもらえるでしょう。まずはスタジオの管理からスタートして、だんだんと音楽に深く携わる作業を任せてもらえるようになります。
資格は要らないけど、スキルは学ばないといけません。
Protools技術認定試験・サウンドレコーディング技術認定試験などなど、検定を受けることで勉強するのも手ですね。そうして実際に音響機器に触り、学びながら見習いとして働きましょう。
音楽ライター
音楽をひたすら聴き、原稿を制作するのが音楽ライターの仕事です。
一昔前に人気があり、今はあまり「なりたい」と言っている人も見ません。ただ、音楽ライターというのは今も必要とされています。インターネットの普及によって昔ほど専門性が高い仕事ではなくなってきていますが、専門性が高いライターはどのサイトでも重宝されるでしょう。
音楽ライターになるために必要なのは、音楽に捧げる時間と熱意。
そして、好き嫌いせずどんなジャンルの音楽も聴くということです。
あとは音楽ライターを募集している会社を探したり、クラウドソーシングサイトなどで案件を探したりすることで音楽ライターになれます。
音楽ライターを名乗るだけなら簡単ですが、比較的簡単にライターになれる世の中になった今はライターの案件単価が低めにされている傾向があるため、稼ぐのは難しいです。
音楽を聴くのが好きという人にとってやりがいが大きい仕事の代表格みたいなものですが、最初は副業から始めてみるのが良いと思いますよ。
音楽ショップの店員
上に挙げた仕事ほど、音楽に深くかかわるというわけではありません。
しかし、音楽に深くかかわり過ぎないからこそ適度な距離感を保って楽しく働けるのではないかと僕は思います。趣味を仕事にすると、趣味との距離が近すぎて嫌いになる人もいますからね。そういうタイプの人は、音楽ショップ店員がぴったりです。
店員もたくさんの音楽を聴きます。
店内にはさまざまな音楽が流れているし、オススメのCDを選んだりポップを作成したりするときには新曲をたくさん聴くことになりますからね。
音楽にそこまで深入りせず、それでいて音楽を聴くのが好きという趣味やアイデンティティは十分に活かせるやりがいが大きな仕事、それがショップ店員! 正社員募集をしているところに、飛び込みましょう。
ネットでmix師をするという道も?
最近はネットから音楽が生まれることも、多いですよね。
ボーカロイド作曲をしていた人がメジャーデビューして、人気になることもあります。
ネット限定で音楽活動をしている人は、多いです。
そういう人は自分でミックスをするのではなく、誰かに依頼しています。彼らのことをネットでは「mix師」と呼ぶそうです。料金を取り、副業という形でmixをしている人が多いです。
本業としては厳しいけど、副業としてそういう道もあるのではないでしょうか。
その経験が積もり積もれば、レコーディングスタジオでエンジニアとして働くという道も切り開けるかもしれません。
音楽を聴くのが好きな人がやりがいを持って働くには、本業と副業との二つの道がある! とにかくたくさんの音楽を聴き、どんなジャンルも選り好みせず、どんな仕事もとりあえずやってみる精神が大事だと思います。