百貨店やショッピングセンターで一際目を引く化粧品売り場、その中で必死になって笑顔を振りまいているのが美容部員。

そのほとんどが女性で、男性美容部員もたまに見かけますが、本当に「たまに」という程度です。

男性美容部員の存在も昔よりは広く認知されてきていますが、それでもまだまだ希少。だからこその不満や悩みを多く抱えていますよね。

仕事が好きだったとしても、辞めたいと思ってしまうくらいに強く、硬い悩みです。

というわけで、今回は実際に美容部員の仕事を辞める人はどんな悩みを抱えているのかを調査し、それを解消するにはどんな転職先を選べばいいのか、転職成功者の僕なりに考えてみました。

職場の仲間からも、お客さんからも…

男性美容部員は、職場の仲間からもお客さんからも敬遠されてしまうことが多いです。

職場の仲間に直接嫌がらせをされるということはありませんが、少し避けられているような気がすると感じる人がたくさんいます。

その理由は、どう接して良いのかわからないからでしょうね。

今でもやはり珍しい存在である男性美容部員と、どう接していいものか迷う。

女性ばかりの職場でしか働いたことが無いような人だと、特に接し方に迷ってしまって、挙句できるだけ関わらないようにするという選択肢をとる人が多いです。

また、お客さんからも敬遠されるという悩みがあります。

男目線のメイクアドバイスやオススメの化粧品が知りたいという人もいますが、反対に男にはアドバイスされたくない、男には見られたくないという人も多いです。接客をしようと思っても「男性はちょっと…」と言われることもあります。

わかってはいても、へこみますよね。

その度に自信喪失にもなり、無力感に襲われる人も多いです。

どれだけ美容部員の仕事が好きでも、女性を綺麗にすることに興味があったとしても、職場の人間関係やお客さんとの接し方に悩んでしまって美容部員を辞めるという人はたくさんいます。

恐らく、男性美容部員が仕事を辞める理由トップスリーには入るでしょう。

もしかすると、1位かもしれませんね。

仕事のためのスキンケアが重荷

客目線で見れば、美容部員の仕事は華やかなものです。

ただ、華やかな見た目をしている裏で美容部員たちは必死に仕事をしています。

水面下で必死に足をバタバタさせる白鳥のように、美容部員たちはもがいているんです。常にお客さんに見られているという大きなプレッシャーを感じながら笑顔を振りまく。

男だろうと女だろうと関係なく肌が荒れていると説得力を失うため、スキンケアは欠かせない。

女性なら化粧で誤魔化せる部分も、なかなか誤魔化しきれないために、男性美容部員は肌が荒れないような生活を送らないといけません。

ただ、仕事がそうはさせてくれない。

厳しいノルマに追われるように毎日アクセクして働き、精神的ストレスが大きく身体的負担も大きい。

健康的な生活習慣を送ろうにもなかなか厳しく、ストレスで自律神経にもダメージが与えられる。結局、美用品やサプリメントで補うことになります。

しかし、給料は決して高くはないですよね。

20代前半未経験で入社して、初任給は手取りで14万円から17万円程度。それからノルマを達成するなどして歩合で給料を上げていかなければなりません。

仕事量の割りに給料は低く、その中からスキンケアにかけるお金を捻出しないといけないので、大変ですよねえ。生活が火の車で、自転車操業のようになっている人も少なくはありません。貯金ができなくて、欲しいものも買えない…。

働くためにスキンケアをし、スキンケアにお金をかけるために働く。

目的と手段が、おかしくなってますよね。

仕事は好きでも…

美容部員として働く人の多くは、仕事自体は好きだと思います。少なくともメイクや化粧品に対する興味が無ければ、この仕事に就こうとは思わないでしょうから。

だけど、仕事が好きだからといって、仕事を辞めたい気持ちをおさめてもいいのか?

辞めたくても、この仕事にしがみつきたいという気持ちはわかります。男が正面からメイクに関わる機会というのは、仕事でない限りほとんどありませんからね。

特に誰かにメイクを教える、化粧品を勧めるということは私生活では難しいでしょう。

だから、辞めたくても、辞められないという気持ちはわかります。

でも、それでいいんでしょうか。

たとえば、仕事を辞めたとしてもブログや動画でメイク技術を教えたり、オススメの化粧品を紹介したりということはできます。

仕事でなくても、趣味としてメイクに関わる機会は、自分から作ることができるんです。

好きなだけでは、仕事はできません。

仕事は自分の人生を豊かにするために、お金を稼ぐ手段です。好きなことでも、仕事となれば話は別になりますしね。趣味を仕事にすると、趣味ではなくなってしまったという話もよく聞くでしょう。だから、仕事は仕事として考えるべきです。

それなら、好きでも、辞めたい気持ちを優先させて転職しても良いと思います。

むしろ、そのほうが幸せになれるということもあるんじゃないでしょうか。

一度、この辺のことをよく考えてみてください。

美容部員から転職するなら、どんな職種がいいのか

一度、時間をかけてでも転職するかどうかをしっかり考えて欲しいところですが、その参考材料として、美容部員から転職できそうで悩みも解消できるような仕事とは何があるのかを、僕なりに考えてみました。

  • 営業職
  • 化粧品会社の企画

僕が考えた中で、最もオススメなのがこの二つです。

美容部員で培ったコミュニケーション能力や販売能力を活かして、営業マンになる。

営業職は職場によって厳しいノルマがあったり、ブラックだったりしますが、職場選びにさえ気をつければ美容部員の悩みは大方解決できます。

職場選びには転職エージェントを使うと、はずれくじを引く確立を減らせるでしょう。

また、化粧品会社の企画もオススメです。

企画の仕事ならノルマはありませんし、女性だらけということもありません。

化粧品会社の企画の仕事は、案外男性も多いですよ。給料もそれなりに高いです。少なくとも、美容部員以下になることはまず無いでしょうね。

「美容部員から企画は無茶なんじゃ?」

いやいや、販売現場の声を知ってるから、有利ですよ。

企画の仕事の基本は市場のリサーチと、販売現場の声を知ることです。一度現場で働くと、現場目線を持ち続けることになります。

その現場目線を企画の仕事にどう活かすことができるのかを、面接でしっかりアピールすれば、企画への転職は決して難しくはないでしょう。

販売するだけでなく、企画するという形で女性の「綺麗でいたい」という気持ちを応援することができます。

美容部員としてやりたいことを、美容部員以外の仕事でもやれるんです。

そして、ここで紹介した2つの仕事以外にも、自分に合っていて尚且経験を活かせる転職先があるはずです。求人を探すときは広い視野を持って可能性を追求していきましょう!