仕事(会社)を辞めたい! とは言え30代、果たして転職すべきか。
仕事についていけない人、仕事以外にやりたいことがある人、違う仕事がしてみたい人、今の会社に失望したり耐えられなくなったりした人…
30代から転職をしたいと考える人には、色々な事情があると思います。
今回は、転職経験者の目線で30代の転職を徹底的に掘り下げていきます。
ぜひ参考にしてみてください!
30代は仕事人生の曲がり角。転職するなら今。
そもそも、30代だから遅いなんて言う人がいるけど、仕事人生の中で30代がどれくらいの位置かという話なんですよねえ。
仕事人生というのは、順調に4年制大学を卒業したとしても、数え年23歳からスタートします。
院卒の人は25歳とかそこらでスタートですよね。
30歳ジャストだとしても、社会人人生は5年~7年目ということになります。これを長いと感じるか短いと感じるかはそれぞれですが、僕からひとつの基準を設けたいんですよ。
社会人として、あとどれだけ生きることになるか。
定年は一般的に60歳じゃないですか。
もうすぐ40歳の39歳だとしても、まだあと21年もあります。30歳ジャストならあと30年も仕事人生は続くわけです。30代というのは、仕事人生だと曲がり角をまだ曲がっていない状態と言えます。
もっと詳細に言うなら、「仕事人生の曲がり角、分岐点のちょうど真っ只中」だと思うんです。
40代になると曲がり角を曲がってしまうけど、30代のうちはまだ曲がらない。「どの方向に曲がるのか」を選ぶのは、今が凄くちょうどいいんです。
30代で転職すべきか悩んでいる人に伝えたいことは、「むしろ今が転職するとき」ということ。
曲がり角を曲がるこの瞬間にしか考えられない選択肢もあるはずだし、経験豊富になってきた今だからこそ挑戦できることもあると思います。
思う存分、曲がりたい方向に曲がってください。
30代が会社を辞めたい理由で多いのは?
30代にありがちな悩みを、ネットや僕の周囲の人から集めてみました。
体力的に辛くなってきた
体力的に辛いというのは「仕事内容が」というのもあるけど、「忙しさが」というのもあるんですよね。体力仕事はもちろんきつくなってくるし、仕事があまりに忙しくても体が付いていかなくなります。
よく僕の周りが言うのが、「20代の頃は多少無茶しても体は元気だったけど、今は心より先に体が壊れる。無理はできない」ということです。
20代は体より先に心が壊れ、30代以降は体が先に壊れる。
だから、無理をしないで済む仕事や会社に転職したくなるんでしょうね。
仕事が楽しくなくなった
今の仕事が楽しくなくなってきたというのも、僕の周りの人がよく言います。特に親戚のお兄さんが口癖のように言うんですよ。
「入りたくて入った業界、自分で選んだ仕事のはず。以前は楽しかったが、今はもう違う。なんか他のことがしたい」
楽しくないというのは、仕事に慣れてきたということと、現実が見えてしまったということが原因じゃないでしょうか。仕事に慣れると「楽」な一方で、刺激が減ります。会社に入りたてのころは分からないことが多く刺激だらけで、苦しかったけど楽しかった。
また、その仕事の現実が見えてきて変に冷めて現実主義的になるんですよねえ。
だから、楽しめなくなるということなんだと思います。
将来に対する漠然とした不安
30代になって現実主義的な視点を持つようになり、この会社で働き続けたらどのように昇給・昇格していくのかが"何となく"わかるようになります。
それが自分の理想とかけ離れていたら、もちろん悩むことになります。
でも、少し先のことはハッキリ見えるのに、遠い未来は霧に包まれている…。
自分の現状がかえって見えづらくなり、なんだかわからないけど人生に悶々と悩みこんでしまうわけです。
それが30代にありがちな仕事を辞めたい悩みの正体かもしれません。もちろん、当てはまらない人もいます。そういう人でも、同じ30代なのだから自分が似た悩みを抱えることになる可能性が大きいです。
30代が転職活動で重視するべきポイント
転職をするときには、今の自分の悩みを解消するのはもちろんですが、僕が紹介した30代にありがちな悩みの種を摘んでおくことを考えましょう。
分析した結果、30代が転職活動で重視すべきなのは、こういうことになります。
- 仕事選びは自分の体力と相談して、残業時間をしっかり重視すること
- 「どんな仕事がやりたいのか」を、もう一度じっくりと時間をかけて考えてみること
- 昇給・昇格を含めたキャリアプランを練り直すこと
- 自分の現状をしっかり把握すること
思考作業が多いけど、その思考作業の先にこそあなたが掴むべき未来が待っています。
どんな仕事を選ぶのか? どんな会社を選ぶのか? そのヒント…いや、答えまでもがあなたの悩みやこれから育ち得る悩みの種には隠されているんです。
悩みの種というのはそれだけの意味を持つものだから、悩みの種を甘く見ず、仕事を辞めたいのならまずは自分自身と向き合ってみてくださいね。
閑話休題:退職から転職までの空白期間に旅に出る
30代の転職事情について調べていると「仕事を辞めて旅に出たい!」という人が多いことに気づきました。
本筋とは少し違うかもしれませんが、軽く、軽くね、旅に出ることについて考えてみましょうか。
「やりたいことがある」と言えるの、凄く素敵なことだと思うんです。
20代前半の頃は「やりたいこと」が、たくさんあるんですけどねえ。社会人としての経験を積んでいけばいくほどに、そのやりたいことが減っていくんです。減るというか、自然と諦めてしまうんですよねえ。
それを諦めて淡々と日々を生きたほうが、心が楽なんです。
だから、30代になって「仕事を辞めてまでやりたいことがある」というのは素晴らしいこと。人生にモチベーションを見出せることがあるという人は、少ないですから。
十分な資金があれば、一度旅に出るのも良いと思います。
その経験をしないと得られないものもあるだろうし、それが今後の仕事人生の強みになることもあるんです。
旅をして空白期間があくことを気にするかもしれませんが、新たな強みを手に入れると思えば、そう悲観することでもないと思いませんか?
それに、旅がこれからの長い長い仕事人生のモチベーションを出させることに繋がると思います。
30代、未経験分野へのチャレンジはまだまだこれから
「30代から未経験分野に挑戦するのは難しい」という考え方が一般的かもしれません。
30代からの未経験転職が難しいのは、企業が30代未経験者の採用に積極的ではないから。
じゃあその理由は何なのか? 箇条書きにしてみました。
- 30代は給与ベースが高くなってしまう
- キャリア形成の見通しが立たない
- 学習能力の低下を懸念
給与ベースというものが、企業にはあります。多くの会社には、20代より30代のほうが高くなるような給与ベースが設計されています。そのため、30代を採用するにはコストが高くなってしまうということから「即戦力が欲しい」というのが企業の本音ということ。
じゃあ「20代並の給料でいいよ」となるかもしれないけど、企業としてはあまりそういうことはしたくないんです。
年功序列的な考え方が若干残っていて「経験が無い」と知っていても、30代に20代の給与を与えるというのには消極的になってしまいます。それに、イレギュラーを作ると後々面倒なことになるという日本的日和見主義もありますからねえ…。
だから、企業からすると30代未経験者というのは少しめんどくさいんです。
また、新しいことを覚えられないだろうという不安や、特に30代後半からだと長期的なキャリア形成が難しいのではないかという不安もあります。
だけど、これらは30代が未経験分野に挑戦できないという理由にはなりません。
昔より学習能力が衰えるのは当然のことですが、それでも能力が無くなるわけじゃない。キャリアの長期形成は難しいかもしれないが、これまで積み上げてきた経験が活かせることだってある。
だから、未経験分野への挑戦にブレーキをかけるようなことはせずに、自分の能力や性格を正確に見極めて、その能力・性格に見合った仕事を目指して転職活動を進めていきましょう。
自分をしっかり客観的に観察して、どんな仕事が合うかアンテナを高く張ってみてください。
自分にぴったりの仕事が、絶対に見つかります。
誰にでもあるんですよ、天職みたいなものはね。
たとえ未経験の仕事だとしても、今の仕事との共通点は何かしらあります。たとえば飲食店からホテルに転職したとしても、接客仕事をした経験は共通している。
ゲームディレクターが制作進行経験を活かしてアニメ業界に行ったとしても、経験を活かせる。
異なる分野の仕事にも、今の仕事の経験は絶対に活きます。
その経験というのは、20代には無い武器です。
学習能力をアピールするのは、その経験が土台としてあることを伝えた後のほうが良いと思います。「これまで経験してきた〇〇を活かしながら、新しい仕事も知識もどんどん学んで吸収したい」という風に。
30代の転職、転職エージェントを使ってリスクや不安を減らそう
これまで30代の転職について語ってきましたが、どれだけ励まされようと不安要素は多いですよねえ。
巷では「無理」とか語る人もいるくらいだから、僕がいくら「こうしたら転職しやすい」とか言ったとしても半信半疑でしょう。
そういう不安が大きい人でも、転職エージェントを使えば大丈夫です。
転職エージェントを使うことで、転職のプロからの助言が得られるんです。これまで30代の人どころか、40代とか50代とかもっと上の世代の人の転職もサポートしてきた人。そんな人のアドバイスは、僕のそれよりも深くて真実味があると思います。
そのアドバイスを得て勇気を出すこともできるし、転職の戦略も立てられるんです。
しかも、条件が良い求人がメールで届くようになるから、自動的に良い求人をたくさん集めることができます。そうして、とりあえず働きながら転職活動を進めてみましょう。
「ここなら大丈夫」「ここがいい」と思える転職先が決まったら、そのときに退職をすればいいんです。この方法なら、転職のリスクを最小限にすることができます。
退職して一人で転職活動をして失敗したら取り返しはつかないけど、これなら転職活動がうまくいかなくても留まればいいだけの話です。留まりながら、うまくいく好機を狙うこともできます。
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30代女性ならではの転職活動ポイント
30代の女性社員を新しく雇う際、会社側が心配するのは何だと思いますか? これだけでピーンときた方、鋭いです。
結婚や出産…ですよね。
結婚・出産をして辞めるのではないかというのが、30代女性に対する雇う側の不安。自分自身が「まだまだ結婚はしないだろう」と思っていても、世間的に見れば「いつ結婚してもおかしくない時期」ですから。
「それってマイナスじゃないの?」
そう、マイナスなんです。30代女性は最初からマイナスイメージを持たれてしまっているというのが、逆に攻めどころになっているんですよ。
人は一度マイナスイメージを持ったことがプラスになると、最初からプラスイメージを持っている場合よりも強く印象に残ります。
「結婚するんじゃないか、すぐ辞めるのでは?」という不安に対し、「私はすぐ辞めません」という安心感を与えれば、最初から「結婚して辞めるリスク」を考えられていない男性や20代の頃の自分よりも、相手にプラスイメージを強く持たせることができます!
これは、30代女性特有の武器じゃないでしょうか。
不利な点を、利点に変える…それこそが30代女性が転職を成功させるための秘訣と言えます。
そして、転職先を選ぶときは、女性の結婚や出産、子育てに対して理解がある職場を選ぶようにしましょう。
例えば、転職エージェントの担当者に「産休と育休の取得をしやすい職場がいい」と伝えておくことにより、それらの取得率が高い職場の求人を優先的にオススメしてくれます。「結婚・出産に対する職場の理解度」も、転職エージェントならわかるんです。
「そういうのは実際働かないとわからないんじゃないの?」と思うでしょう。
ただ、転職エージェントは実際に求人先企業に出向いて調査を行うことがあります。その調査結果から職場の雰囲気が大体わかるんです。
たとえば「大体の男女比」「女性が活躍できる職場かどうか」などの情報を、転職エージェントは持っています。
結婚や出産に対する理解がある職場を探すのなら、女性が比較的多く、男女関係なく活躍している職場を探すと良いでしょう。
女性が活躍している職場なのに、女性に対するサポートが手薄だったら活躍している女性社員に逃げられてしまいますよね。だから、女性の活躍度合いが、サポート制度がしっかり受けられるかどうかの指標になるわけです。
30代前半の転職活動のポイント(男女共通)
30代前半は、転職に関してあまりハンデがありません。30代はハンデがあると事あるごとに言われるけど、前半ならまだまだ転職しやすいんです。少なくとも、30代前半という年齢が面接に落とされる理由やきっかけになることはあまりありません。
というのも、30代前半というのは転職市場で結構人気があるというか、需要があるんです。
たとえば、今と同じ仕事を続けるけど会社は変えたいという人は、その経験が求められますよね。実績もあるだろうし、スキルも十分身についているはずだから即戦力となってくれるだろうという期待がかかります。
業界は変わらないけど職は変えるという人も、その業界の経験・知識・専門性は違う仕事でも役立てることが可能です。
未経験の業界・仕事に挑戦する人でも、30代前半ならまだ若さがあります。まだまだ軌道修正も可能なので、企業側もそこまで年齢を気にしません。
むしろ社会経験豊富なあなたを、歓迎してくれると思います。
だから、30代前半の転職活動のポイントとしてはまず、自信を持つことです。ダメかもしれないと不安になるよりも、自信をもって堂々と選考に臨んでください。その自信ある態度が、30代前半に求められるものだから。
ただし、職場とのミスマッチだけは絶対に防ぎましょう。
給料を上げたいならしっかり上げ、人間関係は改善し、自分の悩みは絶対に解消すること。転職エージェントを使えばそこらへんの実情は聞けるし、そもそも希望から大きく外れた求人は持ってきません。
転職エージェントをうまく活用すれば、30代前半は転職が意外とスムーズに進みますよ!
また、ハンデが無い状態から有利にするために、経験・実績・スキル・専門性・吸収力・マネジメント力などなど、自分の強みをしっかり把握しておきましょう。
30代後半の転職活動のポイント(男女共通)
30代後半からは、転職にハンデが付きます。
30代後半には「マネジメント力」が、凄く求められるんです。部下の指導・管理の経験、リーダーとしてチームをまとめて仕事をした実績など、人材マネジメントができる人材が欲しいのが企業の本音なんですよね。
「即戦力」というのも求められますが、違う仕事をする場合はこれを強みにはできません。
今と違う仕事がしたい人は、マネジメント力をアピールしましょう! マネジメント力というのは業界や仕事内容が変わっても、共通のスキルとして使えます。
ただ、管理する能力を使うためには、その仕事が出来るようにならないといけません。未経験でもしっかり仕事を覚えられることを、アピールしないといけないんです。
最近新しいことを始めたということはありませんか?
趣味でも仕事に関することでも、新しいことに挑戦してある程度うまくいっているなら、それをアピールしましょう!
30代後半が「未経験でも大丈夫です! しっかり吸収しますから」とアピールするには、それなりの説得力が必要です。若ければ年齢が説得力を増すんですが、この年齢になると実体験でそれを補うしかありません。
面接の口実のためでもいいから、何か新しいことにチャレンジしてみましょう。
また、研修制度が充実している会社を選ぶのも大事ですね。
研修制度が貧弱な会社は、そもそもこれから人材をじっくり育てていこうとは考えていないと思います。そういう会社は即戦力以外要らないと考えるので、応募するだけ無駄になる可能性が高いです。
研修制度はどのようになっているのかを、転職エージェントに聞いておきましょう。
あとは、今の業界・仕事から希望する業界・仕事に転職した人の実例があるかどうかも、聞いておくと参考になります。実例がたくさんあれば自信になるし、少なければ対策を練るための指標になるかもしれません。
年齢にハンデがあるなら、それを覆す努力をすればいい! その努力は転職後、倍になって自分にかえってきますよ。
30代の転職で年収が下がるのは避けたい!そうならないためのポイントを解説
30代にもなると、転職して年収が下がるかもしれないということに大きな躊躇いが生まれますよね。
今さら20代の頃のような生活レベルにまで落とすことはできないだろうし、経験を重ねれば重ねるほどに、趣味にも食にもお金がかかるようになってきますから。ある程度の年収というのは、30代が幸せに生きていくために大切なものだと思います。
そこで、30代が転職して年収が下がるケースを紹介したうえで、対策などを考えてみましょう。
転職に踏み切れるように――。
30代が転職して年収が下がるケース
30代が転職により年収が下がるケースは大きく分けて3パターンあります。そのパターンに当てはまる人は年収が下がる可能性が高いし、当てはまらないようにすることができるなら年収が下がる可能性は下がるわけです。それでは、そのケース3パターンを紹介しましょう。
ケース1.未経験の仕事
未経験の仕事に挑戦するとなると、必ずと言って良いほど年収が下がります。元々の給料水準があまりに低い人でしかこのケースで年収が上がることはありません。
給料というのは、その人の実績・経験・能力・会社への貢献度などによって決まるものですからね。
ただ、完全に新卒と同じ程度の給料水準まで落ちることはありません。会社ごとに30代の最低給料ベースというのがあります。平均年収よりは下がるものの、20代よりは微妙に高い給料となるでしょうね。
ケース2.今の会社の水準が高い
転職先の水準が特別低いわけではないけど、今の会社の水準が高いから転職で年収が下がるというケースが30代には多いです。20代の頃は積み上げたものがあまりなく水準が高くなることはあまりありませんが、30代ともなると「その会社で積み上げ続けた」と言えますよね。
新卒から同じ会社で積み上げた人ほど、給料は高くなります。
経験・実績により年収が上がった分と、勤続年数により上がった分とがありますから。転職をすることにより、後者の分が若干リセットされます。そのために、転職すると年収が下がることがあるわけです。
しかし、勤続により再び給料が上がることも考えられます。
また、企業によっては勤続年数のような年功序列的な要素を全く気にしないことあるんです。そういうところは、同じ仕事を続ける限りは実績や経験・能力を高く買ってくれ、年収が下がらないこともあります。
実力の伴わない人は年齢の要素が排除されることにより、余計に年収が下がることもありますけどね。
ケース3.適切な転職活動を行わなかった
適切な転職活動を行わなかったというのは、次の二つであることが多いです。
退職後に転職活動を行い、焦り妥協したケース。
自分の市場価値を低く考えすぎたケース。
30代ともなると貯金も十分貯まっているということから、退職後に転職活動を行おうと考える人が多いです。ただ、これまで通りの生活を続けていると案外早く貯金が尽きてしまうんですよね。
20代の転職と比べて転職活動が長引くこともあるし、余裕があると思ったのに結局焦ってしまい、妥協してしまうことがあります。その結果、年収が下がるわけです。
また、30代の転職は難しいというイメージが先行するあまり自分の転職市場価値を低く見積もり過ぎる人もいます。要は自ら不用意に年収をダウンさせてしまったということ。後悔してもしきれませんね…。
転職で年収が下がるのを最小限に抑えるための対策3選
転職で年収が下がるのを最小限に抑えるための対策方法は、単純にして明快です。30代の転職で年収が下がるケースを把握していれば、そう難しい話ではありません。その対策方法を3つ紹介しましょう。
対策1.自分の市場価値を正しく把握しよう
30代の転職市場価値は意外とそう低くはありませんよ!
自分自身の転職市場価値を低く見積もることが理由で、年収が下がるケースが本当に多いんです。20代のうちは年齢によるアドバンテージもあるなどという理由からむしろ高く見積もる人も多い。社会経験豊富になると自信が無くなるのはどうしてだろうか…。
同じ業界の同じ仕事に転職するなら、年収が上がることも少なくはありません。
同じ業界の異なる仕事をするとしても、今の仕事の経験が全部無駄になるわけではないですよね。完全リセットとはならないため、年収の下がり幅も小さく抑えることができます。
また、全く異なる業界に転職する完全未経験だとしても、あなたがその仕事に向いてることをアピールするなどすれば年収が大きく下がるのを抑えられるんです。企業が抱える「年齢による年収ベース」はあまり崩したくないものですから。
年齢を気にする企業の場合は、そう大きく下がることはありませんよ。
以上、転職市場価値が案外低くはないということを語りましたが…。
自分の転職市場価値を客観的に把握するには、転職エージェントを使えばOKです。あなたの経歴・経験・実績・能力・資格・適性などから、希望する仕事での年収の目安を教えてくれます。
対策2.未経験の仕事に挑戦するなら資格を取得しておく
未経験の仕事に転職するなら、ある程度年収が下がることはどうしても避けられないことです。
ただし、その仕事に関わる資格や検定を取得しておけば年収が大幅ダウンするのを防げます。資格が必須という仕事はそんなにありませんが、どんな仕事にも役立つ資格というのはあるものですよね。
たとえばITの仕事に挑戦するときには、ITパスポート・基本情報技術者・情報セキュリティスペシャリストなどの資格が役立ちます。
自分が挑戦したいと思っている業界・職種に関する資格や検定試験があるかどうかを調べ、余裕があるなら取得しておきましょう。その手間をかけることにより、転職後の年収も将来的な年収も変わりますよ。
対策3.福利厚生が充実している会社に転職する
基本給が下がるとしても、住宅補助や家族手当などが充実している会社に転職すれば生活に与える影響を最小限に抑えることができますよね。手当関係以外にも、社食が安いとか割引施設の利用頻度が高いとか見るところはたくさんあると思います。
また、手当を重視するということなら、残業手当がしっかり支給される職場かどうかというのも大事です。基本給+手当+残業代が給料になるので、残業代が支給されるかどうかによって年収は大幅に変わります。
転職エージェントを使うことで、残業時間や残業代の実態がわかりますよ。
僕の今の職場に転職してきた37歳男性の話
ここで、「僕の今の職場に転職してきた37歳男性Yさん」の話をさせてください。
Yさんの前の職場はとりわけブラック企業というわけではなかったと本人は語るのですが、Yさんはある日を境に辞めたいと思い始めたようです。
その「ある日」というのも特に何もなく、「ただ仕事終わりにボーっと飲んでいたら、この会社にいても仕方が無いって思った」と本人は語ります。
それで転職活動に踏み切ったそうです。
怖くなかったのかと質問したら、「怖いけど、それは前の会社に居続ける怖さもあったから」と答えてくれました。
確かに、「仕方が無い」と思ってしまった会社にずっと居たとしたら、転職して現状を変えるよりも、そっちのほうが怖いですよね。
転職活動をしようと思ったその日、帰宅して奥さんとお子さんに話したそうです。
「今の会社に居ても仕方が無いから、転職がしたい」と。
奥さんは「仕事続けながら転職するならいい」と言ってくれて、お子さんは「良くわかんないけど頑張って」と励ましてくれたんだそうです。
Yさんは、転職エージェントを利用して働きながら求人を集め、そこから応募する企業をいくつかに絞って勝負をかけて、今僕の職場にいるわけです。転職して入ってきた者同士、世代を超えて通じ合うところもあり、それなりに仲良くさせてもらっています。
最後に:30代の仕事人生、可能性は未知数
閑話休題も含めてアレコレ語りましたが、結論として伝えたいことは一つだけです。
30代というのは、仕事人生の中でまだまだこれからの位置。自分のスキルを見極めてそれに合う仕事に転職するのも良いし、未経験分野にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
もちろん、キャリアアップとか転職による管理職への出世も目指せると思います。
とりあえず働きながら転職を始めてみればいいし、一旦仕事を辞めてのんびり転職活動を始めたっていい。
そんなことがフットワーク軽めにできるのは30代の今のうち!自分の可能性を探るために何かしらのアクションを起こしてみると良いと思いますよ!
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
そして、数多くある転職エージェントの中で1番おすすめなのはマイナビエージェント。当ブログで150人を対象に行ったアンケート調査で評価が最も高かった転職エージェントです。
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上記のページでは、転職エージェント利用者の口コミや、転職活動を早めに始めるメリットなども紹介しています。
仕事に対して漠然とした悩みを抱えている人も動き出すきっかけが見つかるかもしれません。ぜひチェックしてみてください!