ケースワーカーは、公務員の中でもトップクラスに過酷な仕事です。
相談者からの嫌がらせ、暴言暴行。警察沙汰も日常茶飯事。身の危険だけでなく精神的にも危険を感じている人もいるでしょう。
ケースワーカーの仕事を辞めたいと考えている人は、迷うことなく転職活動を始めることをオススメします。
今回は、ケースワーカーを辞めたい理由を分析しながら、おすすめの転職先を紹介したいと思います。
転職活動を始めるきっかけにしてもらえたら嬉しいです!
ケースワーカーを辞めたい理由を分析
仕事がハード過ぎる
ケースワーカーの仕事はとにかくハードです。
対面相談は1人あたり30分以上かかることが多いです。1日に何人も対応しなければならず、それだけで数時間かかります。
さらに、1ケースに対して年に2回以上の訪問調査が義務付けられているんですよね。
当然、訪問調査には移動時間がかかります。調査にも時間がかかりますから、1日に回れる件数には限界があるでしょう。調査が終われば記録もしなければなりません。書類仕事の量も膨大です。
必然的に、ケースワーカーは他の部署より残業が多くなります。
こんな毎日に心身の限界を感じている人もいるのではないでしょうか。
身の危険を感じる場面が多い
ケースワーカーの仕事には、危険が付き物ですよね。ネット上にはさまざまな体験談が投稿されています。
たとえば、「生活保護受給者に殴られた」「窓口で揉めて警察沙汰になった」「暴言恐喝当たり前」などです。
2005年にはケースワーカーが刺殺された事件がありました。2019年にはケースワーカーが死体遺棄で逮捕され、起訴されています。この事件はケースワーカーと生活保護受給者が容疑者になっているんですが、ケースワーカーは「受給者から元暴力団員で前科持ちと聞かされたため怖くて従った」と語っているそうです。
それほどまでに、ケースワーカーは身の危険を感じる場面が多いということでしょう。
人手不足で忙しさが倍増
ケースワーカーは人手不足の傾向があります。
厚労省は「都市部でケースワーカー1人あたり80世帯」「郡部で1人あたり65世帯」という配置基準を定めていますよね。
だけど、ネットには「だいたいのケースワーカーが100世帯以上を担当している」「1人あたり数百世帯もあり得る」という話がゴロゴロと転がっています。
人手が足りていないため配置基準に定められている世帯数を大きく上回ってしまうというわけです。
人手不足がケースワーカーの激務さをより深刻にしているのではないでしょうか。
【迷っている場合じゃない】転職活動を始めよう
ケースワーカーはただでさえ残業が発生しやすいのに、人手不足で激務になっています。しかも、担当している相談者に暴言や恐喝をされたり、警察沙汰が日常になっていたり、定型業務以外の苦労も絶えません。
ケースワーカーを辞めたいと考えるのは、当然のことではないでしょうか。
だけど、ケースワーカーを辞めるべきかどうか悩んでいる人もいると思います。
「せっかく公務員になったのにもったいない」
「いつかケースワーカー以外の部署に異動できるかもしれない」
確かに一般職として採用された人は、一生ケースワーカーとして福祉事務所などに配属されるケースは少ないでしょう。他の部署に異動になればケースワーカーとしての悩みは解決できます。
公務員を辞めるのがもったいないと思う気持ちもわかるんです。公務員になるのは簡単なことではありませんからね。
しかし、無理して働き続けて身体や精神を壊してしまったら、もうアウトです。
相談業務や調査業務でのトラブルによってストレスがかかり、うつ病になってしまう危険性もあるんです。稀なケースでしょうが、傷害事件の被害者になる可能性も否定できません。
だから、辞めたいと思いながら公務員の安定性にしがみついて働き、いつになるかわからない異動を待つよりも、転職活動だけでも始めておいたほうが良いのではないでしょうか。
ただ、異業種転職には不安がありますよね。
「どんな転職先を選べばいいかわからない」「自分に転職先の選択肢なんてあるのだろうか」
そんな不安を抱いていて転職に踏み切れない人のために、次章からは、転職に活かせるケースワーカーの経験・能力やおすすめの転職先を紹介していきたいと思います。
転職に活かせるケースワーカーの【経験】と【能力】
- 事務処理能力
- コミュニケーション能力
- 臨機応変な対応力
- 傾聴力
- 分析力
- 判断力
ケースワーカーはさまざまな相談に応じますよね。ときにはトラブルが発生することもあり、ケースごとに臨機応変な対応が求められます。だから、ケースワーカーには臨機応変な対応力が備わっている可能性が高いです。
そして、ケースワーカーは傾聴と分析、判断が大切な仕事ではないでしょうか。
相手に不快な思いをさせずに相談対応をするためには、相手の話をよく聞かなければなりません。どんな支援が適切か、生活保護を支給するべきかなどを判断するためにも「情報を聞き出す傾聴力」が必要になります。
相談対応や調査で得た情報をもとに適切な支援内容を導きだすには、分析力と判断力が必要です。
これらの能力はどんな仕事にも求められます。
ケースワーカーの仕事経験はとても貴重なものだと言えるのではないでしょうか。
ケースワーカーにおすすめの転職先
前章で語ったケースワーカーの経験と能力を活かせる仕事の例を、簡単に紹介します。これから紹介する仕事を、「どんな仕事に経験と能力を活かせるのかを考える参考」にしながら、自分に合った転職先を探しましょう。
社会福祉士
ケースワーカーは相談対応業務や社会福祉支援を行う仕事です。
ケースワーカーの仕事と似ているため、ケースワーカーの経験全般を活かせる転職先と言えるのではないでしょうか。
また、社会福祉士は「介護施設」「児童福祉施設」「知的障がい者に関する施設」「医療機関」などで働きます。
ケースワーカーに辞めたい人にオススメしたい就職先は、介護施設です。
介護施設では介護支援サービスに関する相談、高齢者の生活に関する相談などが主な仕事です。
警察沙汰になる可能性がケースワーカーよりも大幅に低くなります。
ただし、現在社会福祉士の資格を持っていないケースワーカーは新たに資格を取得する必要があるので気を付けましょう。
介護職
介護職はケースワーカーのコミュニケーション能力、対応力、傾聴力、分析力を活かせる仕事です。
適切な介護を行うには、要介護者ひとり一人の状況を分析しなければなりません。さらに、要介護者の声に耳を傾けて常に「より良いサービスをする」ように心がける必要があります。
そして、介護の現場では利用者が倒れたり亡くなられたりといった、さまざまなトラブルが発生することがあるんです。
そのため、コミュニケーション能力、対応力、傾聴力、分析力が求められます。
人材コーディネーター
人材コーディネーターはケースワーカーの傾聴力、分析力、判断力を活かせます。
人材コーディネーターの仕事は、人材派遣会社に登録してきた「求職者」の相談に応じ、適切な仕事を紹介することです。
まず、求職者の面接相談を行うことから仕事がスタートします。求職者がどんな仕事を欲しているのかを把握し、どのような能力と経験を持っているのかを探るんです。そして、能力と経験を活かしながら求職者の希望に適した仕事を紹介します。
求職者が仕事に就いた後も面談とサポートを行うんです。
面談には「傾聴」が必要不可欠ですし、適した仕事を見つけるには分析力と判断力も必要になります。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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