30代という年代は、人生の大きな転機になり得ると僕は考えています。

30歳を超えると、仕事にも慣れてくる。出世して役職につく人もいれば、磨いた技術を別の現場で活かしている人もいるでしょう。

そういう意味で、大きな転機です。

そんな転機の真っ只中におられる皆さんは、「今の仕事を辞めたい」と思ったとき様々な不安が頭をよぎったのではないでしょうか。

現状の悩みから逃れられるという希望もありながら、果たして本当にそれが可能なのかという不安もありますよね。

そこで、知り合いに話を聞いたり、SNSに流れている悩みを調査したりしながら、30代男性が転職を成功させるにはどうすればいいか考えてみました。

※まだ転職を決断できずにいる人は「30代で仕事(会社)を辞めたい!早めの転職がベストな理由、リスクや不安を無くす方法などを解説」も読んでみて下さい。

給料が周りの同年代より低い…

DODAの転職理由ランキング調査(2016年4~9月分)によると、30代の転職理由の第3位が「給料に不満がある」ためとのことです。

やはり金銭的な問題というのは、生きていく上で大きな問題ですよね。

周りの同世代より年収が低いと、それだけで毎日が不安に満たされてしまいます。

国税庁が行っている民間給与実態統計調査によると、30代前半男性の平均年収は451万円、30代後半男性の平均年収は510万円だそうです。

また、DODAの平均年収ランキング(2015年9月~2016年8月分)では、30代男性の平均年収は501万円となっています。

これよりも年収が低い方は、年齢相応の給料を得られていないことになりますよね。

30代は本当なら生きていくのに十分で、なおかつ趣味にもお金を回せるほどの年収が得られている年齢です。

これより年収が低い方は大きく損をしているため、転職することをオススメします。

転職する際にどうすれば年収アップできるかということですが、経験とスキルをアピールすると良いでしょう。

30代の転職市場における需要というのは、経験や実績とスキルにあります。

中途採用では未経験者の募集もしますが、最も企業が求めているのは即戦力です。そこに経験とスキルのある人が応募してきたら、企業からすれば渡りに船。

例えるなら「誰でもいいから付き合いたい」と考えているところに、美人が交際を申し込んできたといったところです。企業が「未経験でも辞さない」ほど人手不足なところに経験者が現れたら、これ以上良いことはありません。

売り手が優位に立つことができるので、年収アップが大いに期待できます。

また、転職エージェントを利用することで最初から年収が今以下のところを除外することができるので、年収が高い求人を探しやすくなります。それだけでなく、キャリアコンサルタントが年収アップの交渉を行ってくれるところが多いのでオススメです。

経験者のみ採用するという企業なら最初から高い年収を設定していますし、未経験採用アリという企業なら柔軟に交渉に応じてくれますよ。

人並みに貯金ができているか不安…

給料が低いために貯金が思うようにできていない方や、貯金していても周りより少ないのではないかと不安に思っている方は多いのではないでしょうか。

貯金に関しては客観的なデータがあまりないのですが、30代の貯蓄額は300万円から400万円程度が平均だと一般的には言われています。

中には500万円以上の貯蓄をしている方もいるようですが、少数派です。

つまり、貯蓄額が300万円未満であれば「思うように貯金できていない」ことになります。

貯金ができていない理由は「給料が低い」ためか、「お金を使いすぎている」ためかのいずれかです。恐らくこの記事を読んでいる皆さんは前者が理由だと思うので、今より高い給料が得られる職場への転職を考えましょう。

残業が多くて、体力がもたない…

20代の頃は残業しても体力がついてきてくれていたものの、最近になって急に体力がもたなくなったという方は多いのではないでしょうか。

僕の知り合いも同じ悩みを抱えていたことがあり、残業の少ない職場へと転職をしたそうです。

たとえ残業代が出たとしても、体力がもたないと辛いですよね。

残業が少ない会社に転職をすると少し給料が下がることがありますが、こればかりは一朝一夕にはいきません。特に残業代をしっかりと貰っていた場合は確実に給料が下がると言っても過言ではないでしょう。

残業時間と給料のバランスをよく考えて、自分のスタイルや体力に見合った会社を選ぶ必要があります。

この点に関しても、転職エージェントを使って担当のキャリアコンサルタントに残業の少ない会社の求人を回してもらうよう依頼することをおすすめします。

また、キャリアコンサルタントが実情調査を行っている場合も考えられるので、「実際の残業時間」について尋ねてみるのも良いでしょう。

残業が少ない業界や業種を狙うのも良いですが、30代で異業種を狙うのには抵抗がある方も多いと思います。

そこで、このように誰かを頼って転職をすることによって残業が多い業界・業種であっても比較的残業の少ない会社への転職を狙うということが、賢い転職方法として挙げられるというわけです。

出世に対する不安

今の職場で長い間働いているのに、未だに何のポストもない…。

周りの同世代はそれなりのポストについているのにも関わらず、自分だけヒラのまま。そのような状況だと、とにかく将来が不安になりますよね。

今後も出世できないのではないか。

出世を考えて転職を志す方は、案外多いようです。確かにキャリアアップできる見込みがない会社にいるよりは、転職したほうが可能性がありますよね。

今いる会社が自分を正当に評価していないかもしれませんし、正当に評価されればポストを任されることもあるかもしれません。

ただし、転職をしても出世できるとは限らないので注意が必要です。

可能性が大きくはなりますが、転職=出世にはなりません。転職先の職場で出世できるように努力をすることが何より大切だということを忘れないでいてください。

また、出世しやすい会社の目安というものがあります。

人手不足の会社ほど出世しやすいです。介護業界で働いていて、人手不足な現場に転職をしたら半年で副施設庁にまで上り詰めたという人を僕は知っています。

大きな会社から中小零細に転職をすると出世しやすいという話も、よく聞きますよね。

経験豊富であることをアピールし、人手の少ない会社への転職を志せば出世自体は可能なのではないでしょうか。ただ、会社によっては出世したけど給料は下がったということになることもあるので注意してください。

今の給料が低い場合は、キャリアアップしやすい会社に転職して同時に給料を上げるということも十分視野に入ってくるでしょう。

僕は「30代男性の転職は難しい」とは思いません

30代男性の転職に関する悩みは、仕事の不満を解消できるかどうかだけではありませんよね。転職自体に不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。

転職できる年齢の限界を考えるときに「30歳説」や「35歳説」を挙げる方が多く、そういった意見を見ているとあたかも30代の転職は難しいように思えます。

しかし、僕はそうは思いません。

30代の男性には、僕たち20代男性には無い魅力があります。

経験・実績・スキルです。

異業種となると確かにハードルが高くなってはきますが、同じ業種・職種での転職なら何も難しいことはありません。

中途採用の求人を出している会社は「未経験歓迎」とうたっているところが多いですが、本音は「即戦力がほしい」と思っていることも多いです。

中途採用求人を出す理由は、「新卒入社が少なかった」ことと「急場で人が足りなくなった」ことの二通りが基本。

前者の場合は20代を取りたがるかもしれませんが、後者の場合は30代を取りたがります。

求人先がどちらの理由で求人を出しているのかを判断する指標は、求人を出す時期です。

初夏など新卒が入ってきて間もない頃に出される求人は、十中八九新卒入社が少ないことを理由にした求人だと考えられます。

そして、ボーナス後や秋口などに出される求人は、「辞めた人の補填」などの急場で人が足りなくなったための求人であると考えられるでしょう。

確実に見分ける方法ではありませんが、こうして時期を狙って転職をするというのも転職のハードルを下げるひとつの手と言えます。

いずれにせよ、30代の転職は十分可能ということです。30代前半でも、後半でもそれは変わりません。

ただし、現時点で2回・3回と転職をしている場合は印象が悪くなるので、少し難しくなります。20代のうちに1回だけ転職をしているという方なら、問題ありません。

30代での転職をスムーズに運ぶためには転職は3回までが原則だと考えてください。

異業種への転職だって十分に可能です!

30代の転職で難しいと考えられるのは、異業種への転職ですよね。

30代・未経験という言葉からは、不安しか感じられません。求人先の会社も不安でしょうが、転職をする本人が一番不安でしょう。

ただ、DODAの転職理由ランキングで30代の転職理由として1位に挙げられているのは「他にやりたい仕事が見つかったため」です。

未経験の仕事や異業種へチャレンジしたいから転職するという方が多い以上は、少なくとも不可能ではないことがわかります。

そのため、しっかりと対策をすれば異業種への転職成功率も上がるでしょう。

対策方法は、いくつか考えられます。

まずは、その業種・職種への就職に役立つ資格を取るということです。資格があれば「経験はなくとも知識はある」ということになり、会社側も採用しやすくなります。

また、契約社員から正社員登用を考えるというのも手です。未経験者を育てるために、正社員登用を前提として契約社員として働いてもらうという会社は案外たくさんあります。資格が必要なら、その間に取得するという形ですね。

いずれにしても、転職エージェントの利用は必須です。

転職エージェントに未経験ということを伝えておくと、30代未経験でも応募を受け入れているところだけ紹介してくれるようになります。

求人先としても、仲介者がいることによって安心感があるので採用しやすくなります。

30代の転職は難しくありませんし、異業種への転職も十分可能です。

ただ、ときには人の手を借りることも必要になってきます。自分で出来るところは自分で努力をし、誰かの手を借りたいところは転職のプロの力を借りてスムーズに転職活動を行いましょう。