「俺の会社、ゆるすぎ!?」

ガチガチに厳しすぎる会社も不満が出ますが、反対に「ゆるい会社」も不満が出ますよね。ゆるい会社を好む人もいるけど、反対にゆるい会社を好まない人も多いでしょう。

ゆるい会社だと自分は成長できないだとか、ゆるすぎてつまらないとか、ゆるくて不安だとか感じると辞めたくなりますよね。

そんな会社に嫌気がさして辞めたくなっている人に、少しだけ話したいことがあるんです。

「ゆるい会社にも種類がある」という話と、「辞めたほうがいいのか」という話、そして「辞めるならどうすればいいのか」という話の三つの話をしましょう。

ゆるい会社の種類とは?

ゆるい会社には、大きく分けて三つの種類があります。

ひとつ目は、ビジネスモデルがとても優れていて、多少の無駄があったとしても十分な利益がある会社です。ゆるくても全く問題が無いので、自然とゆるくなってしまうんですよね。もっと無駄を無くせばもっと上に行けるのに、ゆるくても業績が傾かないからその無駄を無くす努力をすることをしなくなる。

「だらしない」と、言えるかもしれません。

二つ目は、「ゆるい環境」が全くハンデにならない業種の会社。そういう会社では「ゆるい環境」である方が企業としてとても効率的で、経営者が意図的にゆるい環境を作り上げている場合が多いです。ひとつ目の場合と似ているかもしれませんが、ひとつ目はただ怠けているだけ。二つ目は、企業の戦略として「ゆるい会社」に仕立て上げている。

根本的に違いますよね。

三つ目は、「ゆるい職場」を「居心地の良い職場」と感じる社員が多い会社です。そういう人は、「ゆるい環境」こそが自らのパフォーマンスを最大限発揮できる場所なので、ゆるい環境を維持することが組織のパフォーマンスを維持することに繋がります。結果、採用面接でもそういう人材ばかりを集めることになるんです。

以上三つの種類があるんですが、これら三つを細分化すると「危うい会社」があることがわかります。

たとえば、ひとつ目の会社なんて「ゆるい職場であること」にメリットが無いじゃないですか。消極的に考えれば「ゆるくても良い」かもしれませんが、「ゆるいほうが良い」わけではありませんよね。だから、もしも業績が傾いた際には「ゆるい職場」を解消しなきゃいけなくなります。

その結果、職場の体制や雰囲気がガラリと変わって、社員も困惑しかねません。危ういです。

二つ目や三つ目の会社の場合、経営者が意図して「ゆるい会社」を作っていて、それを後世に明文化して伝えているなら良し。ゆるい会社であるほうが効率的である理由が語られているなら、今の社長体制が崩れた後でも、それが維持されますから危うさはありません。

ただ、「ゆるい会社のほうが効率的」であることを自覚せず、意図せずにゆるい会社になって成功したパターンもあります。この場合は「ゆるい方が良い」理由が語られていないため、今の体制が崩壊すると同時に職場環境は一度、崩壊するでしょう。

ゆるくて安定感のある会社なんて、一種類だけなんですよ。

経営者が意図して「ゆるい職場」を作っている会社、ただこれだけ。

それ以外の「ゆるい会社」は、不安定です。「ゆるい会社万歳!」と思っている人でも、不安を抱えながら生きることになる。「ゆるい会社に嫌気がさすぜ!」という人なら、職場環境に馴染めないだけでなく不安定ということで、なお更に勤めるメリットが無くなるわけです。

僕が「危うい」と述べた種類のゆるい会社だった場合、辞めたほうが身のためでしょう。

危うい会社以外の人は、辞めたらダメ?

危うい会社に勤めている人は、辞めたほうが身のためと語りました。それなら、危うくない会社に勤めている人は辞めたらダメなのか?

結論、「辞めてもいい」です。

危うい会社に勤めている人は「辞めてもいい」のではなく、「辞めたほうが身のため、辞めないと危うい」のだと僕は思います。選択肢は辞める以外に残されていないのではないか、ということです。、最初から迷う意味なんて無いんだということをわかってもらいたくて、危うい会社のことを先に語りました。

ただ、そうでなくても「会社に嫌気がさしている」時点で、転職を考えてもいいんです。

ゆるい会社の種類を紹介しましたが、三つの種類全部に共通して言えることがあります。それは、内情を変えるのは不可能に近いということです。二つ目や三つ目のパターンで「危ういケース」以外の会社の場合は、経営者が意図して「ゆるい会社」をつくり、維持しています。

そういう経営方針なんですから、一社員が変えるのは無理ですよね。

ひとつ目の会社の場合は「危うさに気づかせれば変えられるんじゃね?」と思うかもしれません。

ただ、ぬるま湯に浸かりきっている人は、何を言ったってわかってくれやしないんです。ぬるい湯って、浸かっている間は熱くも寒くもありませんよね。ただ、そこから出たら少し寒いと感じるものです。だから、ずっと浸かっていたくなるし、ずっと浸かっていられるような気持ちになる。

ぬるま湯から出たくなるのは、「寒くなってきたな」と実感したときですよね。

それと同じで、ゆるくても大丈夫な会社が変わるには実際に業績に大きなマイナスが発生した場合だけなんです。「まだ大丈夫、余裕」と思っているときに、「そんなんじゃダメだぞ」と言っても通じません。だってまだ寒くないんだから。

ゆるい会社を変えるのは、不可能です。

だから、そんな会社に嫌気がさしているのなら「今すぐ辞める」か、「一度じっくり考えてみる」かのどちらかしか選択肢がありません。

辞める前に考えるべき選択肢、どちらを選べばいいの?

今すぐ辞めるか、一度じっくり考えてみるか。

ゆるい会社でも業績が危うくないなら続けていけるかもしれないし、続けることが正解の場合だってあるはずです。守るべき家族がいるなら、多少我慢してでも働き続ける必要があるかもしれません。ただ、そういった事情は人によって異なるので、僕から「こうしろ」とは言えないです。

だから、少しでも悩むのなら一度じっくり考えてみることをオススメします。

一度有給を使って長めの休暇を取って、職場から離れて考えるのが一番良いでしょう。家族がいるのなら家族と話し合いの場を何度か設けたり、家族で旅行をして考えるのもアリですね。そうやってじっくり考えた結果、自分が「こうだ」と思った選択を信じましょう。

ただ、ひとつ注意があります。

会社なんて、入ってみないとわからないんだよ!!

転職先の会社が「ゆるい会社」かどうかなんていうのは、実際に入ってみないとわかりません。それでも判断材料が欲しいというときには、転職エージェントや口コミサイトを利用すると良いでしょう。転職エージェントで「ゆるい会社に嫌気がさして転職する」旨を伝えておけば、担当者が「ゆるくない」と判断した会社の紹介を受けられると思います。

紹介された会社を口コミサイトで調べれば、ゆるい会社を避けられる可能性はさらに高くなるでしょう。

それでギャンブル性は下げられますが、ギャンブルであることに変わりはありません。

そういったところも含め、考えてみてください。