文章を書く仕事はかっこよくも厳しく、自由でありながら不自由な仕事です。

僕の知り合いに「フリーライターの人」と「編集の人」とがいます。ライターや記者などの物書き系の仕事への転職に興味がある未経験の方のために、彼らにアレコレ聞いてみました。

情熱と冷静、感性と知識のるつぼ。

ライター・記者・編集の仕事にズームイン!

ライター・記者・編集…それぞれの仕事の話

ライターと記者の違い、編集という仕事の存在などなど…。この仕事に関して語りたいことは尽きません。とにかく未経験者が知っておくべき前提条件として、それぞれの仕事を簡単に説明したいと思います。

1.ライターの仕事

ライターというのは、文章を書く仕事全般を指す言葉です。

何かに対して取材を行って原稿を執筆することもあれば、取材しないで執筆することもあります。ニュース系の原稿を書くこともあれば、周囲にまき散らす吐しゃ物のようによくわからないカオスな原稿を書くこともあるんです。

最近は主にWEB会社で働くライターですが、どんな仕事をするのかはその会社のカラーによって大きく変わります。

給料も会社によりけりで平均を出すのが難しく、残業時間は場合によってはかなり長くなる仕事です。企画によっては夜遅くに出かけることもありますしね。

2.記者の仕事

記者は「取材して記事を執筆し、ニュースを伝える報道の役割を持つ人間」のことを指す言葉なんです。

新聞・雑誌・放送などの各報道機関の人が記者と呼ばれます。WEBニュースの記事を書く人も記者と言えるし、ゴシップ雑誌などの「報道」とは言い難いようなものを書く人も記者と言えるわけです。

要は「ライターという大きなくくりの中に、記者という区分が存在する」というイメージ。

新聞記者の場合は年収が400~600万円程度になると言われていますが、WEBニュース・雑誌出版社の記者なども含めるともう少し給与ベースは下がるでしょう。

3.編集の仕事

編集は、ライターの原稿や記者の記事を校正する仕事と言えばわかりやすいでしょうか。

実は「記事・原稿の企画立案」「予算取り」などのディレクション業務も、編集は行っているんです。

WEBメディアの編集者はそのメディア全体のページ構成を考え、ライターと一緒になって原稿・記事の企画立案をしたり、修正をしたり、納期管理をしたり…。意外とやることは多いんですよ。

「企画の立案」をライターに委ねるメディアも中には結構ありますが、そのときには編集が企画を使うかどうかを判断します。

ライター・記者・編集になるためのTips

ライター・記者・編集の仕事をそれぞれザックリと簡単に説明してきました。実際にそれぞれの仕事に未経験から転職するとなると、知っておくべきことはまだたくさんあります。適性・転職の道のりなどなど…現実に横たわる事実を語っていきましょう。

1.ライター・記者・編集に向いている人と向いていない人

ライター・記者・編集に向いていない人。

  • 自己表現したい人
  • コミュ力が低い人
  • 推しを持たない人

ライター・記者・編集に向いている人。

  • 何かを教えるのが好きな人
  • 「わからない」から「調べよう」とする人
  • 推しを持つ人
  • 人とのコミュニケーションに苦痛を感じない人
  • 文章を書くのも読むのも好きな人

自己表現したい人は、ライターや記者には向いていません。

ライターや記者の仕事のほとんどは、自分が書きたいことを書くことや自己表現をすることではないからです。記者は客観的な事実を冷静に、だけど、ときには熱量を感じるように調整して書くことが大事。

ライターは誰かの「知りたい!」を叶えることが大事な仕事です。

そこに自己表現は邪魔になります。

しかし、自分が人生において何かを推しているということは必要なことです。

たとえば、映画メディアを運営している会社に勤めるライターが、推しの映画を持たないというのはおかしな話。推し映画が無ければ、映画自体を推していなければ、熱量のある原稿が書けないのではないか。

ゲームメディアのライター・記者・編集者が、ゲームを推さない人間だとしたら?

成り立ちません。

ノー推し・ノーライティング。

推しもそうだが、専門性が無いと厳しい。

特に未経験となると「何か詳しい分野」が無ければ、企業から見向きもされないことが多いんです。逆に言えば、未経験転職だとしても自分の推しや専門性を活かすことができたなら、ライターにも記者にもなれるということ。

現職の経験でも趣味でも突き詰めていることでもいいから、何か自分の中に活かせるものが無いかを探ってみましょう。

ライターや記者になりたいなら、自己分析が最も必要なことです。

また、当然のことながら「文章」を書くのも読むのも好きということは絶対に必要な条件になります。文章が嫌いな人間が、適切な表現を考えようと努力するはずがありませんから。

2.ライターになる道のりはあまりにも多い

  • WEB会社に転職する
  • 出版社に転職する
  • さまざまな会社のWEB事業部に転職する
  • フリーライターを勝手に名乗る

多様性の体現。

WEB会社には必ずライターがいます。外注化している会社も多いけど、自社で全くライターを抱えていないというところは少ないです。

最近はさまざまなWEBメディアがありますから、自分と趣向の合うメディアを探し、そこが求人を出しているかどうか調べると自分に合う会社と出会いやすいでしょう。情熱と冷静とを駆使して良い原稿・記事が書けそうです。

雑誌のライターや記者になるなら出版社。

また、本来はWEB会社でもなく出版社でもないような会社も、最近はWEB運営に力を入れ始めています。自社メディア運営をすることで商品プロモーションとしているわけで、そういうところにライターの需要があるんです。

あとは…勝手に「フリーライターです!」と名乗る道もあります。

ただ、正直なところ、未経験からWEB会社などに転職せず急にフリーライターになるのは茨の道です。

  • 生活できるようになるまでに時間がかかる
  • フィードバックしてくれる会社が少なく成長できない
  • 立場が低い!
  • 仕事が得られない!

以上がフリーライターの目の前に寝転がっている厳しさです。

僕としては「未経験の人なら一度は企業にライター・記者または編集として転職して欲しい」と思います。

転職エージェントに相談して、自己を客観視しよう

ライター・記者・編集の仕事は、興味がある未経験の人にとって想像しているものとは違うかもしれません。

自分が本当にそれに向いている人間なのか? 自分の中に活かせるものはあるのか? とにかく自己を客観視して分析しないことには何も始まらないんです。ただ、人は他人のことより自分のことに詳しくなれないものですよね。

転職エージェントという他人の目を利用して、自分には理解し得ない自己を可視化しましょう。

担当のキャリアアドバイザーにライター・記者または編集になりたいと告げ、自分が今悩んでいることや僕が語った向き不向きや「推し・専門性」の話などをぶつけるんです。

その開示と分析の先にこそ、ライター・記者・編集へ転職する道は開けます。