ツアーコンダクターとして生き続けるのは、あまりにも大変ですよね。

個人事業に近い派遣としての働き方。旅行中は常に気が抜けないところ。給料に大きな大きな波があるところ…。それらの悩みは「ツアーコンダクターを辞めたい」と思うのには十分すぎるほど大きなものだと思います。

そんなツアーコンダクターを辞めたい人の悩みを整理しながら、それらの解決方法やツアーコンダクターからの転職先候補を紹介しましょう。

【ツアーコンダクターを辞めたい理由】と【解決方法】

1.拘束時間が長い

ツアーコンダクターは、拘束時間が長くなりがちですよね。

一度旅行に出ると、24時間気が抜けなくなりますから。日中はツアー客と一緒に行動しますよね。常に客の視線にさらされ続けるわけです。クレーム処理、トラブル対応、何気ない談笑…。それらすべてが「仕事」になります。

ホテル到着、解散だ。やっと一息がつける…。

しかし、そうは問屋が卸してくれないんですよね。

体調を崩したツアー客への対応。トラブルに巻き込まれたツアー客への対応。ホテルの部屋でスケジュール管理や事務作業をするなど、ホテルの中でも仕事仕事&仕事になります。

仕事として拘束される時間は、旅行中ずっとです。

精神的にも体力的にも辛くなって当然ではないでしょうか。

ただ、この拘束時間の長さはツアーコンダクターの業務上仕方がないことだと思います。

ツアーコンダクターから転職するしかないのではないでしょうか。

ただ、異業種に転職せずとも旅行会社の異なる仕事に転職するだけで解決する可能性が高いです。たとえば、プランナーや代理店のカウンターセールスなどですね。旅行好きな人や、コミュ力を活かしたい人にはそういう道もあるのではないでしょうか。

2.給料の波が辛い

ツアーコンダクターの給料を「それなり」と語る人もいれば「低い」と語る人もいます。

実際、ツアーコンダクターの給料はオフシーズンのときには低くなりがちですよねえ。ツアーコンダクターの多くは派遣会社に登録していて、正社員ではありません。派遣されるときにしか給料が発生しないので、完全歩合制のようなものです。

そのうえ、旅行の需要には時期による波があります。

夏休みなどのオンシーズンはほとんど休みなく旅行に駆り出されるため、給料が30万円を超えることがあるでしょう。

ただ、旅行の需要が落ち込むオフシーズンには当然のように給料も下がり、10万円前後になってしまうことがありますよね。

個人事業のように波がある月収。年収として見れば、僕は「低い」と感じてしまいます。拘束時間の長さと比べても割に合うとは言えないのではないでしょうか。

そういう不満があるのなら、派遣から正社員になるという対策方法があります。

ツアーコンダクターの正社員求人はかなり少ないですが、探せばあるんです。僕が見てきた中では、正社員求人の多くに「旅行手配、添乗員、コンダクター」と記載されていました。それらをキーワードにすると見つかるでしょう。

正社員になれば給料は少なからず安定すると思います。

また、手当に注目するのもアリです。

打ち合わせ手当や清算手当、前泊手当などの有無を確認しましょう。無いならある会社に転職することをオススメします。

以上のようにすれば給料は今より高く、今より安定するのではないでしょうか。

3.クソ客に囲まれて疲弊していく心

ツアー客たちはわがまま放題。

  • 「どうしてこの人と隣の席なの!?」とバス車内でヒステリーになる人。
  • 「相部屋希望したが部屋が小さい! 旅行が台無し返金しろ!」と無茶を言う人。
  • 「昼飯がまずい! なんとかしろ」と注文つけてくる人。

客はツアーコンダクターに旅行中の不満の全てをぶつけてきます。良識がある人は言いたいことがあっても「コンダクターに言っても仕方が無いしな」と矛をおさめてくれるでしょう。だけど、良識の無い人は言いたい放題言ってくれちゃいますよね。

中には客に非があるのに注意すると逆切れしてくるクソ客もいるでしょう。

そういうクソ客に囲まれていると、ストレスがたまりますよねえ。

心は風船のようにどんどんストレスをためていくけど、心は風船のようにストレス量に合わせて膨らんではくれません。ストレスの許容量には限界があります。限界に到達すると、破裂してしまい、うつ病などの精神病になる危険性があるんです。

限界が来る前に、転職しましょう。

ツアーコンダクターからの転職先候補3選

1.ホテルフロント

ホテルのフロントはツアーコンダクターの「対応力」と「コミュ力」を活かせます。

あなたはツアーコンダクターとして、客のさまざまなクレームや要望に対応してきたことでしょう。

ホテルのフロントの仕事には「宿泊客からの問い合わせや要望への対応」が含まれています。

要望は空調の温度を変えて欲しいとか、周囲の観光情報を教えて欲しいとかさまざまです。このとき空調の温度を変えることができなければ、代替案として「ブランケットの貸し出し」などを考えて提案しないといけません。

それは対応力が必要な仕事です。

だから、ホテルフロントはツアーコンダクターの対応力とコミュ力を活かせる仕事だと言えるのではないでしょうか。

2.タクシードライバー

ツアーコンダクターとして「人の役に立ちたい」と考えていた人には、タクシードライバーが向いている可能性が高いです。

それに、タクシードライバーは1日の拘束時間が長い働き方に慣れているというツアーコンダクターの特徴を活かせます。

タクシードライバーにはさまざまな働き方がありますが、最も主流だと言われているのは「隔日勤務」です。

隔日勤務は、たとえば午前8時に仕事を始めて翌日午前2時には仕事が終わるような勤務形態のこと。

仕事が終わったらそのまま休日に突入します。

このような長い拘束時間は慣れていない人だと結構きついです。その点、慣れているツアーコンダクターはかなり有利だと言えるのではないでしょうか。

もちろん勤務明けの日以外にも公休があります。

そのため、1カ月の勤務日数は11~13日程度です。

ツアーコンダクターの繁忙期のように、「ほぼ1日中拘束された挙句休日があまりない」ということにはなりません。

さらに、タクシードライバーの年収は都内だと470万円程度が平均とされています。

拘束時間の長さに慣れているというツアーコンダクターの強みを活かしながら、休日は多く年収も高くなるわけです。

3.アウトドアインストラクター

「人の楽しい時間に携わりたい」と考えている人や、ガイドのように「客の心をくすぐる話」がと上手だという人にはアウトドアインストラクターが向いています。

アウトドアインストラクターというのは人の楽しい時間をつくりだして、客の心を絶妙にくすぐることが仕事の職業だからです。

担当するアクティビティの説明とレクチャーが主な仕事内容ではありますが、ただ淡々と説明するだけでは面白くありませんよね。

客の心を盛り上げて「よしやるぞ!」「たのしそう!」と思わせることができれば、一流なのではないかと思います。

そうやって雰囲気づくりをするというのは、旅行の雰囲気をつくってきたツアーコンダクターにとっては得意分野と言えるのではないでしょうか。