高すぎる年収とは、自分のスキル・経験・年齢などの実態とかけ離れている年収のことを指す。

転職して年収大幅アップを狙う人は、結構多いと思います。たくさんのお金を得ることは働く人間にとってのひとつの夢ですよね。ただ、あまりに高すぎる年収を得てしまうと失敗や後悔を生んでしまうこともあります。

それは何故か? それが真実ならどうしたらいいのか? そんなことを考えてみました。

高すぎる年収には、高すぎる期待が乗せられている

高すぎる年収に乗せられているものは、高すぎる期待です。

転職者に企業が高い年収を提示することの意味は、「あなたに期待しています。たくさんの利益をわが社に運んできてください」ということに他なりません。最初に高い報酬を提示することこそが、僕たちサラリーマンのモチベーションを上げて高いパフォーマンスを発揮する一因になることを知っているんです。

年収大幅アップを提案する企業は、超絶賢い!

それなら高いパフォーマンスを発揮して、期待に応えてやればいいと考えるのは当然だけど…あまりに単純すぎて失礼ながらあくびが出ます。

人は、求められたとしても急に今より高いパフォーマンスを発揮できることはない。

「ちょっと男子! ちゃんと歌ってよ」と言う合唱コンクール間近の女子。「俺らは本番に強いんだよ!」と茶化す男子というネタはネットでよく使われるあるあるです。この結果、男子が足を引っ張るということは明白じゃないですか。

似たような経験をしたことがある人も、多いと思います。

練習したより高い成果を本番では出せないことを僕たち大人は、子どもの頃の経験から知っていますよね。

今のあなたの実力、今のあなたの経験…。

高すぎる年収とそれらを照らし合わせて、本当に期待に応えられるかどうかを自問自答してみてください。今の年収は不当に低いものかどうか、今の年収が妥当だとしたら年収大幅アップは無謀ではないのだろうか?

冷静に考えて本当に「大丈夫」と思うのなら、GOサインを出そう! 「無理そう」と思うならストップをかけよう。

高すぎる期待に押しつぶされてしまい、結果不幸になることのないようにしっかり注意しておくことをオススメします。

高すぎる年収には、思わぬ落とし穴が用意されている

条件交渉の結果高い年収を得るのならまだ良いんですが、最初から高い年収を提示している企業も結構あります。高い年収こそが人を釣るとわかっていて求人にそう記載するし、実際にその年収を支払う用意もあるのでしょう。

しかし…。

働いてみると、超激務ということがあります。

転職の際に企業が提示する年収は、大抵残業代込みです。残業代というのは40時間程度のものだったとしても、月々かなり高い金額になります。60時間・80時間を超えると10万・20万くらいにはなることもあるんです。

月収50万(基本給25万・手当5万・残業代20万)というのは、よくある話。

高い年収を得るのと引き換えに、自由な時間を失うことになります。それでも良いという人は別だけど、そうじゃない人は必ず後悔する。金があったって使う時間が無ければ意味がないし、超激務な仕事はお金以上の大切なものをたくさん失います。

睡眠・健康・趣味…場合によっては家族すらも。

転職時に企業から高すぎる年収を提示された場合、その年収にどれくらいの残業代が含まれているかをしっかり確認することが大切です!

どうやって年収アップを狙うかが大事

転職して年収を大幅アップさせることは、実力に見合わない期待に押しつぶされてしまったり、超激務な会社だったりと失敗の可能性が大きいです。

期待に応えようとして実際に高い実力を身に着ける人も中にはいますが、多くの場合は耐えきれなくなってしまいます。

また、条件交渉によって大幅年収アップをした場合は「話が違う」「こんな使えないとは思ってなかった」などと言われてしまう可能性もあるでしょう。

後悔したくなければ、いきなり大幅年収アップというのはあまりオススメできません。

転職して年収を大幅アップさせるよりも、キャリアアップを狙った方が良いと僕は思います。

キャリアを着実に上げていくことにより、実力と年収とを同時に上げていくんです。高い実力に伴う高い年収というのは、本当に人を幸せにしてくれるものなのではないでしょうか。

また、違う会社に転職した後も同等以上の待遇を得やすくなります。実力が高いために、「どこに行ってもやっていける」ようになるわけです。実力に伴わず高い年収を得ても、一過性になる可能性があります。

これから先の人生、安定的に高い待遇を得ることを考えればキャリアと年収を同時にアップさせるほうが良いわけです。

転職活動は、いきなり年収大幅アップを狙うためではなく、そのため行いましょう。

まずは、自分のスキル・資格・素質・経験・実績などを見つめなおし、どの程度の年収が妥当なのかを考えてみてください。その年収が得られる企業を探しながら、今後の自分のキャリアのためになるような会社・職種の求人を選びましょう。

転職後はしっかり努力をし、さらに年収をアップさせる取り組みを行ってください。

結果的に、転職して急な年収大幅アップを実現するよりも、もっと高い待遇が得られるようになれるのではないでしょうか。