「残業が多すぎて体も心も限界…」
「日々の自分の時間を増やしたい」

こんな思いを抱えて、定時で帰れる会社(or仕事)への転職を思案している人も多いのではないでしょうか。

かく言う僕も仕事より断然プライベートを優先したいので、(残業代で収入が上がるとしても)残業したくない派の人間です。実際、「定時で帰れない」というのは僕の転職理由の1つでした。

そこで今回は、僕が転職活動の中で得たデータや気付きを総動員しながら「定時で帰れる職種・業種」や「定時で帰れる会社の見分け方」を考察・紹介していきたいと思います。

定時帰りの暮らしを手にれたい人は、ぜひ参考にしてみてください!

定時で帰れる仕事ってどんな仕事?おすすめの職種・業種を紹介

まずは、定時で帰れる傾向がある職種・業種を紹介します。

※実際に定時で帰れるかどうかは会社の方針によるので、次章の「定時で帰れる会社の見分け方」と合わせて参考にしてみてください。

メーカー系

残業が少ない、定時で帰れることが多い仕事というのは、スケジュール管理の徹底度合いによるところが大きいです。スケジュール管理が徹底されていれば、残業は少なくなり定時で帰れるようになります。スケジュール通りに進んでいたら、残業する必要が無いという単純な話です。

そう考えると、メーカー系はピッタリ。

実際、少し古いデータになりますが、2013年DODAが行った調査によると、残業時間が少ない業種6位は「医療機器メーカー」です。

自社製品を作るメーカーは、製造スケジュールなどを自社の都合で立てることができます。無茶なスケジュールを組まないため、スケジュールを遵守して仕事しやすいんです。そのため、定時で帰れる日が多くなります。

ちなみに、生産系の部署は特にその傾向が強いです。

生産となると職場は工場になるわけですが、工場は稼働時間が長いため交代制が基本です。定時が来たら次の時間帯の人が来ます。だから、定時で帰れるわけです。

サービス業

「サービス業は残業多いんじゃないの?」というイメージがある人も多いとは思いますが、実際のところは会社やサービス内容によりけりですね。良い会社より悪い会社の方が目立つため、サービス業=定時で帰れないという印象になってしまっているんでしょう。

スポーツ・健康関連の施設…たとえばジムやスポーツクラブなどは、残業が少ないようです。

サービス業が定時で帰れるというのは、「営業時間が決まっている」というのが理由として大きいのではないでしょうか。

営業時間内が仕事時間だから、残業があるとしたら「閉店作業が長引いた」とか「事務作業」とかくらいのものになります。だから、残業時間が短いんでしょうね。常に定時で帰れるわけではないものの、定時で帰れることは多いと思いますよ。

特に、「事務」と「サービス提供者」を分担しているところは定時で帰りやすいです。

それこそ営業時間外にまで仕事が長引く理由が無くなりますから。

また、営業時間が短いまたは極端に長い職場のほうが定時で帰れる可能性が高いかもしれません。営業時間が中途半端に長い場合は、交代制にするにも労働時間の割合が難しくなりますよね。一般的には8時間働くとされていますが、営業時間によっては分割すると5時間くらいになってしまうというところもあるでしょう。

開店前作業・閉店前作業込みで拘束時間が10時間の店だと、5時間・5時間。なんだか中途半端ですよね。「それなら人件費節約も兼ねて10時間働いてもらおう」ということになるんじゃないでしょうか。

だから、7・8時間程度の拘束時間で分割できるような営業時間の方が残業が少なくなるのではないかという理屈です。24時間営業なら3交代でちょうど「8時間ずつ」ですからね。

小売業

サービス業で語った理屈は、小売業にも適用されます。

店の営業時間や会社の方針によっても異なるものの、小売業も定時で帰れる職場が多いようです。営業時間が決まっているから残業時間の上限が生まれ、残業時間が短くなり定時で帰れる可能性も高くなるからです。

ただ、サービス業と小売業で気を付けるべきなのは営業時間だけではないように思います。

たとえば、細かい残業が計算されない可能性があるんです。たとえば、営業時間が午前9時からだけど始業時間が8時30分からという場合、始業時間前の30分間は残業代が支払われない可能性があるということ。

「サービスや小売りはサービス残業が多い」と言われているのは、そのためです。

ただ、さすがに1時間以上前に出社させる会社はその分の残業代を支払ってくれると思います。毎日1時間以上もカットしていたとなると、結構大きいですから。特に、大手の会社ならそんな派手なことはしないはずです。

「定時で帰れること」を最重要視するなら始業前の時間は許容範囲かもしれませんが、一応気を付けておきましょう。

事務職

ほとんどの業界を通して事務職は定時帰りができる職場が多いです。

部署によっては残業が多いという会社も、事務職は残業が無いということもあります。「残業多いわ」と言う営業職と、「え? 残業あるの?」と言う事務職との会話がすれ違うのを、僕も何度か経験しました。

なぜ、事務職は残業が少ない傾向があるのか?

それは、営業の仕事は「他の会社の人間が絡む」仕事だけど、事務の仕事は「自社内部」の仕事だからです。

他社が絡む仕事をするということは、他社のペースや都合に合わせる必要があるということです。

事務職は他社の都合に合わせて仕事をする場面が少なく、基本的に自社完結。残業をしなければいけない場面も必然的に少なくなるんです。

【まとめ】定時で帰りやすい職種・業種の傾向は…

傾向としては、「他社が絡まない、または絡みが少ない部署」もしくは「労働時間に上限が設けられている職種・業界」が定時で帰れる仕事ということになります。

今回紹介したものは全てそれらに当てはまりますし、他にも当てはまる職種はたくさんあります。

例えば…

  • 経理
  • 総務
  • 法人ルート営業
  • 製造業(工場)
  • 建設業

もちろん、これはあくまでも傾向の話なので、最終的に重要になるのは会社選びです。

次の章では、会社選びのポイントを掘り下げていきたいと思います。

定時で帰れる会社ってどんな会社?見分け方のポイントを解説

前章まで「定時で帰れる傾向がある職種・業種」を紹介してきましたが、それに当てはまるすべての会社が定時で帰れるとは限りません。

この章では、定時で帰れる会社を見分けるために着目したいポイントを紹介していきます。

離職率をチェック

離職率が低いということは、労働環境に満足または納得している人が多いということです。人間関係だったり、給料だったり、労働時間だったり…人によって重視する点は様々だと思いますが、少なくとも離職率が高い会社よりは圧倒的に定時帰りが多いはずですよね。

僕が思うに、特に女性の離職率が低い会社は定時で帰れる職場なんじゃないかと思います。女性が長く勤める職場は、やはり「結婚・出産後の働きやすさ」が重要になりますよね。じゃあ結婚・出産後の働きやすさとは何かと考えれば?

残業が少ないこと、定時で帰れること!

応募する前にその企業の離職率をしっかりチェックしてみてください。男女別のデータがあればそれも見ておきましょう。

求人のモデル給与をチェック

求人を見ると、「モデル年収」「モデル月収」などが書かれていることが多いですよね。ここに「年収300万円~700万円」とか幅広い数字を載せている会社は、要注意! 残業が多い疑いがあります。

モデル年収の幅が広くなる理由は、2パターンあるんです。

ひとつ目は、歩合制だから一概に言えないという理由。基本給はあるけどインセンティブが大きい企業だと、年収は人によって大きく異なりますからね。だから、モデル年収も具体的には書けないんです。

二つ目は、残業が多いから一概に言えないという理由。この場合の「〇〇万円(下限)~〇〇万円(上限)」というのは、下限が残業が少ないときの給料、上限が残業が多いときの給料です。

ただ、基本的には「残業が多いことの方が多い企業」がそのようなモデル年収設定をします。残業が多いのを出来るだけ悟られないようにしているんです。

また、上記二つの理由、どちらもが定時で帰れないことが多い職場の特徴と言えます。

歩合制の職場は、皆稼ぎたいから積極的に残業をする人が多いです。みんなが残業しているということは、自分も残業しなきゃいけない雰囲気になってしまうということ。結局、残業が多くなってしまいます。

求人広告の謳い文句をチェック

求人広告に、やたらと「やりがいがある仕事です!」「夢を叶えられる職場!」というような抽象的表現が並んでいる求人には注意してください。特に、仕事のやりがいや夢を押し売りしているかのような印象を受ける求人には絶対に手を出さないようにしましょう。

それはなぜか?

仕事のやりがいを押し売りする企業は、残業が美徳となっていることが多いからです。

その会社は、「たくさん仕事をすること」を良しとしているわけですよ。「やりがいのある仕事だからどんどんやろう」と、仕事をどんどん増やしてきます。たくさん仕事をしている人や残業をしている人を評価する流れが生まれ、結果残業が美徳となるわけです。

完全に時代錯誤した考え方ですが、そういう求人を出す企業がいまだに多いことは事実。気を付けましょう。

【最後に】定時で帰れる職場には様々なメリットがある

定時で帰れる職場には、「定時で帰れること」以外にもメリットがあります。

例えば、職場の雰囲気が良くなるということ。

常態化した残業は人々の心を侵食し、みんなの心の余裕を失わせます。心に余裕が無いとイライラしたり、怒鳴ったりする人が増えるわけですよ。だから、残業が多いブラック企業の雰囲気は「スジモンの事務所かな?」というくらいに雰囲気が悪い。それか、疲れてお通夜ムードかのどちらかです。

定時で帰れることによって、みんなの心には余裕があります。だから、職場の雰囲気も相乗効果的に良くなるわけです。

また、業務が効率化されるというメリットもあります。

定時で帰れる職場を言い換えると、残業をしなくてもいい職場ということになるでしょう。残業をしなくてもいいということは、仕事を効率よくテキパキと終わらせているということですよね。

そういう職場で働けば、あなた自身も効率的な仕事が自然と身につく可能性が高いというわけです。

他にも、「健康的になる」「長く働ける」「仕事が楽しくなる」「自分をコントロールできるようになる」「ハラスメントが少ない」などのメリットが考えられます。