定時で帰れるIT企業は、最早都市伝説かと言わんばかりに存在感が薄いです。

IT企業は残業が当たり前という風潮は、どこからきたのか。日本はとにかく自分の時間を犠牲にすることを美徳とし、そういう人を「頑張っている人」と評価する。IT企業にはその風潮が強すぎますよね。

ただ、そんなのは詭弁!

定時で帰れる会社がいいに決まっているし、定時で仕事を終える人がいいに決まっていますよね。

定時で帰れるIT企業は、ありまあす! IT系の残業と、転職を少し考えてみましょう。

日本IT企業が残業ばかりな理由を考えてみた

IT企業の残業問題を調べると、必ず日本とアメリカを比較する人がいます。IT先進国と言えばアメリカ、アメリカと言えばIT先進国と最早互いの代名詞ですからね。だからこそ、日米のIT企業に、残業に関する考えを見出すわけです。

アメリカだと、IT企業は定時で帰るのが当たり前になっています。昨今のブラック企業ブームに対し、よく「欧米諸国を見習え」とアメリカの例が出ますよね。あとは、ドイツとかか。

アメリカの考え方としては、「残業? そんなのは上司の監督能力が無いからだ」と残業=悪というものです。

対し、日本は「長時間労働は努力の証」と対極の考え方。

ただ、そこには日米の仕事に関する取り組み方の違いが原因としてあるように思います。

日本企業は、採用時点では能力・仕事内容・責任・それらに伴う対価が明確化されていないことが多くて、「とりあえずやってみろ」と「習うより慣れろ」の方針で仕事をこなしているんですよね。

この「とりあえずやってみろ」という考え方が、諸悪の根源!

能力を考えず「とりあえず」で仕事をぶっこむから、個人のキャパシティを超えて仕事が蓄積されていくわけです。本来は「この人にはこれくらいできるだろうから」と考え仕事を渡すのが良いんですが、日本はそれが不得意。

考えなしにもほどがあるな!?

だから、労働時間はひたすらに長くなるわけです。

他方アメリカは、能力と仕事内容、そして責任が明確化されているのではないでしょうか。個人の裁量上限を超えないように仕事の量と内容が調整され、適材適所を徹底している。だからこそ、アフターファイブが確立されているように思います。

また、日本は「社会」を気にして「風潮」に自分を染めてしまいがちです。

残業が当たり前となっている会社において、「それでも僕は定時で帰る」という我を通すことが少ない。それを悪いことだと思ってしまいます。

その点が、IT企業の残業問題を加速化させているんじゃないでしょうか。

定時で帰れる職場選びも大事だけど…

珍しく海外を引き合いに出して難しいことを言いましたが、IT系の会社で定時で帰るためには職場選び以外にも大事なことがあるんですよ。

日本のIT企業が長時間労働を当たり前としているのは、日本企業の昔からの「とりあえずやってみろ」の風習と、そして社会的な風潮に自分を沿わせようとする日本人気質が原因ということでした。

だったら、日本人気質的考えを取り除かない限りは定時帰りは厳しいということです。どういうことか? もう少し簡単に表現するなら…。

定時で帰る勇気を持とうぜ!

最初に考えることは、残業をすることによって「誰かが喜ぶ」という考えを捨てるということ。アドラー心理学的に言えば、「承認欲求よりも、達成感や他者貢献による喜びを得た方が幸せなんやで」という話。言わば「みんなで幸せになるんじゃなく、各人が個人的に幸せになろうぜ」という考えが、アドラー心理学。残業をしたくないサラリーマンは、彼の考え方に学ぶべきところがあります。

残念なことに、残業をすると上司が喜びますよね。

IT企業に当たり前の「残業=努力」の風潮から、同僚や先輩からも認められるでしょう。「君は頑張ってるねえ」だなんて。だけど、そのために残業をするのは達成感や貢献じゃなくて承認欲求そのもの。

まず、その承認欲求を「どうでもいい」と姥捨て山にでも捨ててきて、「残業は自分の幸福に絶対的に邪魔なんだ」という意識を持ちましょう。他人から承認されたところで、何の肥やしにもならない。

転職先で誰かが残業をしていたとしても、仕事を終えたあなたが手伝う必要はありません。

自分の仕事を終えたら、「お先です」と何食わぬ顔で帰ることを徹底してください。IT企業に勤務しながら定時で帰れる状況をつくるには、その考えが何よりも大切です。

仕事における本当の「貢献」とは、仕事を定時でしっかり終わらせること。残業をしたら残業代がかさむから貢献になりません。自分が会社の役に立ちながら、定時で帰って自分の時間を持つことによってこそ幸福感を得られる。

その考えを徹底させれば、あとは、ブラック企業に捕まらないことが大事です。

探すのはホワイト企業

ブラック企業じゃない限り、仕事を終えたら定時で帰ることができるものです。ホワイト企業だったとしても、残業を是とする上司がいることは避けられません。上司の思想に関しては運だし、日本のメジャーな思想は残業=努力だから。

だけど、まともな会社なら「帰してくれない」ということはないんです。

あとは、先ほどから語っている通り、残業しない勇気を持ち、仕事を早く終わらせる努力をすることが何よりも大事。

結局、定時で帰れるIT系の職場選びというのは、ブラック企業を避けることだけを意識していればいいんです!

「それが難しいんだよ」という人は、転職エージェントに登録してみてください。「残業が少ない企業がいい」と告げて、紹介される非公開求人を見れば自動的かつ受動的にブラック企業を避けられます。

日本は「みんなで幸せになろう」と考えがちだけど、定時で帰れるようにしたいなら、「各人が勝手に幸せになろう」という考えを持ちましょう。

自分の幸せは、自分が作るんだ。
君の幸せは、君が作るんだ。