宅地建物取引士(宅建士)は「不動産会社に就職するためのパスポート」と言われており、とても需要が高い資格です。

だけど同じ職場の無資格者に比べて仕事量が多かったり、責任が大きかったり…。会社に重宝されるからこそ苦労している人が多いのではないでしょうか。

「もう宅地建物取引士(宅建士)を辞めたい!」と考えている人もいると思います。

このページでは、転職先の候補として「宅建士の資格を活かせる他の職場」と「おすすめの異業種・異職種の仕事」を紹介します。

ぜひ参考にしてみてください!

宅建士を辞めたい理由で多いのは?

  • 責任が大きすぎる
  • 土日祝に休みにくい
  • 同じ職場の無資格者より仕事量が多い
  • ノルマがきつい
  • 営業手法が合わない
  • 人手不足で激務
  • 労働時間が長くてしんどい
  • プライベートがほとんど無い
  • クレーム対応が辛い

宅建士の悩みを調べたところ、これらの悩みが挙げられていました。

中でも上から3つ目までは宅建士特有の悩みですよね。ほかは不動産業界の営業職など、宅建士として働いている職種全体にありがちな悩みです。

これから、宅建士の悩みをいくつかピックアップして詳しく紹介していきたいと思います。

責任の大きさてが辛い

宅建士の仕事には大きな責任が伴います。

宅建士は物件に関する重要事項を顧客に説明しないといけません。自分ではしっかり説明したつもりでも、顧客に伝わっていないこともあります。

だから契約を交わす際に「そんなの聞いてない」と言われたり、契約後に「話と違う」と言われたりするんですよね。

ときには「こんなの知ってたら買わなかった! どうしてくれる!?」と、怒られてしまうこともあるでしょう。

これらは全て「説明不足」として、宅建士の責任になります。

購入にしろ賃貸にしろ、一度契約したら簡単に違う物件に変えることはできませんよね。下手をすれば、その人は一生「こんなはずじゃなかった」と思いながら生きていくことになります。

責任が重く、大きく、辛いですよね。

土日祝に休みにくい

土日祝は不動産業界の稼ぎ時で、平日よりも忙しくなりますよね。

多くの顧客にとって土日祝が一番都合が良いんです。見学も説明も契約も、どれも結構時間がかかってしまいますから。

特に、宅建士は説明業務や契約業務があります。

加えて、人手不足です。

自分は休んでいたとしても、他の人が取ってきた顧客の対応をするため休日出勤になることもあるでしょう。

土日祝に休めないと、世間と生活スタイルがどんどんずれていきます。家族と過ごせなかったり、友達と遊べなかったり…。そうして人間関係にヒビが入ることもあり、辛いですよねえ。

業務量が多すぎる

宅建士は、無資格の人よりも業務量が多いです。

宅建士の資格が無いとできない仕事がありますからね。

自分が提案と案内をした顧客の対応もあるのに、他人が面倒みてきた顧客の対応もしないといけません。業務量がやたらと多くなり、定時では仕事をこなせなくなって、残業が増えてしまいます。

資格手当を貰っているとはいえ、割に合わないと感じることもあるでしょう。

宅建士の資格を直接活かせる転職先候補

試験を受けて資格を取ったんだから、宅建士の資格と立場を手放すのはもったいない気がしますよね。

宅建士の資格を直接活かせる転職先を、これから3つ紹介します。転職先選びの参考にしてみてください。

不動産会社

賃貸物件の仲介、分譲マンションの販売、不動産の仕入れが主な仕事です。

宅建士の最も一般的な就職先ですよね。

仲介や販売を行う営業職は転職難易度が低く、宅建士資格を持っている人ならなおさら転職しやすいです。

不動産の仲介・販売営業をしている宅建士の年収は400万円が相場。

一方仕入れ営業は、仲介や販売を行う営業職よりも、不動産に関する高い知識理解が問われるんです。さらに、都市開発や建設計画などをするため企画力なども必要になります。

成績によっては年収1000万円以上を稼ぐこともできる仕事です。

転職難易度は高いですが、高年収を得たい人にはオススメですよ。

信託銀行

信託銀行は、不動産取引を行っていることが多いです。

宅建士は不動産売買の仲介を担当するのが一般的。

三菱UFJ信託銀行のような大きな信託銀行に転職できれば、不動産よりも給料が高くなる可能性が高いです。実際、三菱UFJ信託銀行は20代でも年収600万円を超えるという口コミがあります。

もちろん、大手になればなるほど転職難易度も高いですけどね。

保険会社

宅建士の知識と経験は保険会社にも需要があります。

住宅ローンの相談を受けたりするのに、不動産関係の深い知識があると有利なんですよ。

FP(ファイナンシャルプランナー)資格を取得すれば、さらに転職に有利になります。両方取得している人は、資格を両方活かせる保険会社への転職を考えてみてはいかがでしょうか。

もちろん、FPを取得していなくても転職できる可能性がありますし、これから取得してもOKです。

ちなみに、400万円以上が相場となっています。成績が良ければさらに稼げるので、とにかく稼ぎたい人にはオススメです。

異業種・異職種の転職先候補

ここまで宅建士として転職する選択肢を紹介しましたが、宅建士自体を辞めたいという人や、別に資格を活かせなくても良いという人もいるでしょう。

これから、宅建士自体を辞めたい人にオススメの転職先候補を6つ紹介します。

不動産会社の事務職

不動産会社の事務職は、事務作業のみを行う場合と宅建業務も行う場合と2パターンあります。

どちらにしても、営業に関するストレスや悩みを抱えている人には、おすすめです。

さらに、事務職は完全週休2日制の求人が多く、土日祝休みの場合もあります。プライベートを重視しやすいのもオススメポイントです。

また、事務職でも宅建士手当が付くため、事務職の中だと比較的給料が高いんですよ。年収400万円以上の会社もあります。

宅建士の講師

宅建士のスクールの講師になれば、宅建士の資格を活かせます。

さらに、宅建士の仕事で培った「説明力」も活かせるんです。講師は、説明したり教えたりする仕事ですからね。

宅建士の講師は業務委託として募集を行っている求人が多く、日給は1.5~2.5万円の間が相場です。

個人事業主という不安定な立場にはなるけれど、自分次第で働き方をコントロールできます。自分の時間が欲しい人にはぴったりな仕事ではないでしょうか。

MR

MRというのは、平たくいえば医者や薬剤師を対象とした営業職です。

仕事内容は「医者や薬剤師に自社の新薬について説明すること」。営業経験を活かせるだけでなく、宅建士としての説明力も活かせます。

MRの平均年収は約512万円です。結構高いですよね。

また、未経験OKの求人もたくさんあります。営業経験と説明力をしっかりアピールすれば、転職しやすいのではないでしょうか。

広告営業

広告商品は結構高額です。

高額商品を売るのは難しく、広告業界の営業職が苦労しているという話を僕はよく耳にします。僕も営業マンなので、その大変さはよくわかるんです。

不動産会社に勤めていた宅建士には、「高額商品」を提案してきた経験がありますよね。

その経験は広告業界でかなり重宝されるのではないでしょうか。

経験を活かして活躍すれば、年収アップも狙えますよ。

平均年収は400万円程度ですが、成績が良い人は1000万円以上を稼ぐこともありますからね。

経験を活かして高年収を得たい人にオススメです。

販売職全般

宅建士の提案業務の経験は、販売職全般に活かせます。

販売職は「顧客が気に入りそうな商品を分析」し、「提案」し、「買ってもらう」仕事ですからね。

深く興味がある分野や、趣味などで知識を持っている分野があれば活躍しやすいと思います。一店員として転職しても、活躍できれば店長など管理職への道も拓かれるでしょう。

年収は販売員だと300万円前後が一般的ですが、店長になれば500万円以上も可能になります。

ガンガン活躍してキャリアを進めたい人に、オススメです。

消費者金融の仕事

消費者金融は反響営業の手法を取っているため、きつい営業活動を行うことがありません。

営業の他にも「顧客データの入力と管理」「審査と融資」「督促・回収業務」などの仕事がありますが、どれも事務所内で行います。

営業活動がしんどい人、さまざまな顧客のところを行ったり来たりするのが嫌な人にオススメです。

また、消費者金融は有給取得率が高い業界で、意外とプライベートを重視しやすいんですよ。

年収は大手だと550~600万円程度が相場です。働きやすさと高年収を両立できますよ。