出版業界に興味がある人の中には、「未経験から転職できるのかな」という不安を抱いている人が多いと思います。

実際、出版業界への転職は決して簡単とは言えませんが、出版業界が不況と言われている中で「新しい風」を入れてくれる人材の需要は高く、未経験者にもチャンスがあります。

その道を開くために知っておくべきことを、紹介しましょう。

未経験でも挑戦できる出版業界の仕事とは?

1.出版業界の仕事内容

  • 制作
  • 編集
  • 営業

制作は、雑誌の企画と制作進行・外注依頼や打ち合わせ・デザインの編集など幅広い業務を担当する仕事です。企画を立てるまでの流れなどは出版社ごとに大きく異なります。

企画が通れば、ライター・イラストレーター・カメラマン・デザイナーなどに仕事を依頼し、スケジュールを管理し、原稿の校閲と修正依頼を行うんです。

編集の仕事は、制作の仕事とほぼ同じですが、「作家」と一緒に企画を作り上げるという点が異なります。

出版社の営業は、出版を取り次いでくれる企業や書店に「こういう書籍・雑誌を出すので、置いてください」と提案しに行くのが仕事です。

また、出版社には「うちの書籍を広告掲載してください」と提案しに行く広告営業の仕事もあります。

2.職種ごとの年収の話

編集者・制作の年収は、450万円前後が平均的です。

各部署や作家との折衝、スケジュール管理、校閲や編集作業など行う業務の幅がかなり広いですからね。求められる役割もその分大きく、出版社にとっては要となる存在と言えるので、年収は出版業界の中でも比較的高めとなります。

年収1000万円を超える編集者も、少なくはありません。

営業の年収は、中小出版社だと300万円~400万円の間がほとんどで、大手出版社の営業は平均年収でも800万円を超えることがあります。

出版業界未経験者が転職前に知っておくべきこと

出版業界への未経験転職に興味がある人は、出版業界の将来性や必要スキルなど考えるべきこと・知っておくべきことが多いです。

まずは将来性を知り転職するかどうかを考え、次に転職を成功させるための知識を得て、段階的に転職対策を立てていきましょう。

1.出版業界の今後と将来性の話

出版業界は、売上が低迷していると言われています。

特にハチャメチャに売れなくなっているのが、雑誌です。雑誌に掲載されるような情報は、今どきネットで手に入ることが多いんですよね。ファッション雑誌のようなサイトがネット上にあり、ゴシップ記事はすぐネットで拡散され、わざわざ雑誌を買う意味が薄くなっています。

電子書籍に対応する出版社は増えてきましたが、その電子書籍すらも売上が低迷しているんですよ。紙媒体の書籍も電子書籍も売れない…雑誌や書籍を読む人が少なくなったのか、出版社が柔軟なビジネスモデルを考案するのが下手なのか…。

僕が思うに両方です。

ネットの記事はサクッと読めるのに比べ、書籍の情報は重厚である代わりに手軽ではありませんからね。

なんでもインスタント化している時代において、出版物という情報媒体は合わないのでしょう。

流石にここまで低迷していて何も対策をしないわけがありませんよね。

出版業界は今後、比較的需要が高い電子版コミックの売上強化を図り、無料公開してもマネタイズ可能な仕組み作りをし、WEBサイト運営やWEBコンテンツ企画などの動きが加速するのではないでしょうか。

業態改革・ビジネスモデルの改革・さまざまな改革が、出版業界の状況改善には必要不可欠ということです。

そのために、「WEBスキル・プログラミングスキルがある人」や「企画力のある人材」は重宝されるだろうということが考えられます。

2.出版業界に必要とされるスキル

  • 好奇心と探求心
  • 調査力・分析力
  • 発想力
  • 提案力
  • 管理能力
  • 協調性
  • リーダーシップ

制作や編集者は、読者が食いつく企画を考えないといけません。作家ありきの企画である場合もあるし、企画ありきで作家を探す場合もありますが、何はともあれ「面白い企画」を作らないといけないわけです。

世の中から「面白い」を探すには、まず好奇心と探求心が大切になります。

それに加えて調査力と分析力があれば鬼に金棒ですね。

また、面白い物事や調査分析した情報などを「売れる雑誌・書籍の企画」として昇華させるためには発想力が必要になります。

また、提案力は企画を通すためにも必要だし、営業・広告営業が成果を出すためにも大事な素養です。

あとは…スケジュール管理・外注先管理などを行うための管理能力と、チーム作業をするための協調性とリーダーシップが大事!

以上のスキルを持っている人は、出版業界の仕事に向いている人と言えます。

3.編集者は選考内容が特殊だぞ!

営業の選考内容はよくある書類選考と面接だけなんですが、編集者はそれに加えて特殊な選考を行うことがほとんどです。

それが…論文試験。

より良い文章に仕上げたり、文章の粗を見つけたりするためには、自分自身が「文章の書き方を身につけていること」が必要ですよね。そういうスキルの証明として論文試験があります。

「入社して成し遂げたいこと」「時事問題に対する自分の意見」「手紙」「抽象的なテーマ」などが、論文試験のよくあるテーマです。抽象的なテーマというのは、たとえば「時・指・空」という人によって捉え方が大きく変わるキーワードであることがほとんど。実際にそういうテーマを課している企業の例としては、新潮社が挙げられます。

論文試験の対策として大事なのは…文章の基本を学ぶことと、自分の文章の書き方を客観的に見ることです。

「雑だけど起伏があり面白い」「伝わりやすいけど平坦」「評論チック」「ポエムチック」など、人によって文章には特徴があります。そういう特徴を知ることで、それを活かせるようなテーマの展開を考えるという作文対策ができるのではないでしょうか。

最後に

出版業界の面接は質問内容が独特だったり、採用基準が掴みにくかったり個人で対策を立てるのはかなり難しいです。

そこで、転職エージェントの力を借りることをオススメします。

転職エージェントは業界ごとの面接の傾向を転職者アンケートなどで調査・分析しているので、その情報から出版業界の面接に対し適切なアドバイスをしてくれるんです。

独特な質問内容の想定と対策、先ほど紹介したようなスキルの有無を客観的に見極めたうえでの自己PR対策などなど…。

たくさんの対策を得て、出版業界への未経験転職を勝ち抜きましょう!