もう無理だ、コンビニのスーパーバイザー(SV)を辞めたい…。

スーパーバイザーは精神的ストレスにさらされ続け、各店舗を飛び回り続ける大変な仕事。僕にはコンビニのスーパーバイザーをしていた友人がいます。彼の話を聞くと、コンビニのスーパーバイザーを辞めたいと思うのは当然のように感じてしまうんです。

今回はコンビニSVにありがちな悩みをまとめた上で彼の話を紹介し、最後にコンビニSVの経験を活かせる転職先の候補を紹介したいと思います。

コンビニのSVにありがちな悩みを分析

  • 本部と店舗との板挟みが辛い
  • 各店舗を飛び回って多忙
  • 労働時間が長過ぎる
  • 自爆営業
  • 目標達成を強要されるプレッシャー

以上がネットに寄せられている、コンビニのスーパーバイザー(SV)にありがちな悩みです。

本部と店舗との板挟みによる精神的ストレスに、激務と多忙による身体的ダメージ。コンビニSVはとてつもなくハードワークですよね。

このままの激務を続け、心労も蓄積し続ければ…大変なことになる可能性があります。

次章ではコンビニのSVとして働き消耗し続けた友人の話を紹介しましょう。

コンビニスーパーバイザーからの転職体験談

僕の友人がスーパーバイザーを辞めて転職を成功させるまでのストーリーを紹介します。

※身バレを防ぐため、所々フェイクを入れています。

前編:地獄のはじまり

彼の名前は秋人(仮名)。

新卒で某コンビニに入社しました。1年間の店舗研修を経て店舗に配属されたんですが、それから少しして急遽新店舗がOPENすることになったんです。秋人はその店舗に店長として配属されることになりました。

店長になってからは本部の指示に必死に食らいつきながら仕事をしていたんです。すると、上司達から評価されて翌年にはSVになりました。SVになる際に東京から福岡に転勤したんです。

これが地獄のはじまりでした。

秋人は「いい店作りをするぞ!」と意気込んだんです。だけど、右も左もわからないまま放置されました。それでも秋人は先輩たちに教えを請いに行き、いち早く仕事に慣れようと必死で食らいついたんです。

ただ、この時点で定時で帰れる日はほとんどなくなっていました。

本部からキャンペーン商品の発注数、力を入れている商品の発注数、売上ノルマなどさまざまな数字がおりてきます。これを全て守らなければなりません。だけど、どう考えても「そんなに発注したら廃棄がたくさん出て店の利益にならない」という無茶な数字でした。

オーナーと店長は当然嫌がります。秋人自身も「無理だ」と本部の判断を疑っていました。

それでも本部の要請は絶対。無理やりにでも発注をしなければなりません。秋人は「守れなければ営業停止もあり得る」という脅しまでしなければならないほど追い込まれました。

秋人は必死でした。だけど脅しなんて…。自分に嫌気が差してしまいます。

また、特別なことがなければ仕事は毎日21時頃には終わりました。ただし、資料作成は残っているんです。自宅で仕事をしなければなりません。睡眠時間は毎日3~4時間程度です。

朝早く起きて仕事の準備をしていると所長から「あの店の発注が入っていない」という電話を受けることが多々ありました。しかも店長が帰ってしまっていることが多いんです。結局秋人が店舗に行って発注をしなければなりません。

それで仕事の予定が押してしまい、日付が変わっても帰れないということがありました。

後編:異変と幸せ

時間が無くて風呂にも入れない。それどころか睡眠時間すらまともにとることができない。

次第に、何も楽しいと感じなくなりました。味覚があるのに美味しいとは感じなくなったんです。

「もう無理だ」

社用車の中で毎日毎日泣きじゃくります。

ある日、「このまま車をどこかにぶつけて事故でも起こせば仕事なんてしなくて済むのかな」と考えていました。それでも事故を起こす勇気などありません。店舗の巡回に行きます。

だけど、店舗内で秋人の体に異変が起こったんです。店舗内で強烈な吐き気と頭痛を催した。目眩がした瞬間、秋人はフラッと倒れてしまいました。

目が覚めると、医師から「過労」と言われたんです。

秋人は有給を消化するという形で一週間の休みをとりました。休みの間は仕事のことが気になって眠れない。仕事をしなきゃ。休んでいられない。休みたい。仕事なんてしたくない。知るもんか。そんな矛盾した感情を抱え込み、秋人の様子はどんどんおかしくなっていったんです。

休日5日目、秋人を心配した幼馴染が福岡まで会いに来ました。

これまでのことを全て幼馴染に吐き出します。幼馴染は真剣な顔で「そんな仕事は辞めてもいいんだぞ」と諭しました。秋人は泣きながらうなずき、仕事を辞めることにしたんです。

店長をしていた頃は楽しかったことから、「バーの新店舗店長候補」として転職をしました。

今ではバーの店長として、美味しい酒を客に振る舞いながら楽しく頑張っています。

あなたにできる仕事は他にもたくさんあるんです。苦しい思いをしてまでスーパーバイザーの仕事を続けて心身ともに壊れてしまうよりも、異なる仕事に転職して新しく楽しめる人生を切り開くほうが良いのではないでしょうか。

次章では「コンビニSVの強みを活かせる転職先の例」を紹介します。

【コンビニSVの強みや経験】を活かせる転職先の例

1.管理能力

コンビニSVの仕事は、複数の店舗を管理することですよね。そのため、コンビニSVの仕事をしていくうちに管理能力が磨かれていきます。管理能力はさまざまな仕事で必要とされる重要な能力です。それを活かせば、たとえば以下のような仕事に転職できる可能性がありますよ。

  • 飲食店の店長
  • 劇場支配人
  • 商品管理
  • 生産管理

店長職は管理能力が必要とされる仕事の最たる例ですよね。管理職というくらいですから。秋人がバーの店長候補に転職したのも、管理能力をアピールしたから実現したことだと本人が語っていました。

劇場支配人はチケット売り場・物販などさまざまなものを管理する仕事です。

映画館勤務未経験の人は「劇場支配人候補の運営スタッフ」として採用され、研修を経て支配人のキャリアを目指すという流れが一般的。それでもSV経験者なら管理能力という点でアドバンテージがあるでしょう。

商品管理は倉庫や配送センターなどで、商品の仕分け・貨物の積み下ろしなどを行います。商品の在庫管理や受発注業務など、コンビニでの勤務経験を活かせる場面も多いです。

生産管理は製品の生産から出荷までの体制・システム・流れを管理します。生産計画を立てたり、発注先を決めたり価格を交渉したり生産工程を管理したり…。業務内容は多岐にわたりますが、SVとして店舗の管理をしてきた経験はかなり活きるでしょう。

2.調査力・分析力・計画力

コンビニSVの仕事には調査・分析をして計画を立てることが必要ですよね。調査と分析をしなければ店舗の改善点を導き出すことはできません。計画を立てなければどのように改善すればいいかを提案することはできないですから。

そんな調査力・分析力・計画力を活かせば、次のような仕事に転職できる可能性があります。

  • 営業職
  • マーケティング職
  • 人事
  • プログラマー
  • ライター

営業職は見込み客の抱いている問題や需要を調査し、分析した上で営業計画を立てる必要があります。

顧客の問題を解決するために、または需要を満たすために勧める商品を選ばないといけません。顧客の抱える問題を見誤るということは、顧客に勧める商品も誤ってしまうということです。

マーケティング職は商品が今後も継続的に売れ続けるためにどうしたらいいかを考えます。そのために市場を調査して情報を集め、それを分析して戦略を立てなければなりません。コンビニSVとして培った調査力・分析力・計画力が役に立ちます。

人事は評価をするときや異動を検討するときなどに社員をしっかり調査しなければなりません。調査結果を分析して評価をしたり人事計画を立てたりするわけです。

プログラマーはエラーが発生した際にその原因を調べ、分析して解決の糸口を探る必要があります。意外と調査力や分析力が必要なんです。もちろん、プログラミング技術を習得する必要はあります。それでも興味がある人にはおすすめです。

ライターは調査して情報を収集し、それを分析することでコンテンツを生み出します。そして分析結果をもとに構成を考えるわけです。構成は文章においては「計画」そのもの。調査力・分析力・計画力を活かせます。

以上のように、コンビニのスーパーバイザーの経験はさまざまな仕事で活かせるんです。

自分の能力をしっかり分析し、自分に適した仕事を選び、転職しましょう。