社会人としての成功って、なんだろう?

総合商社と言うと、一昔前は「男が商社の社員証をぶら下げて歩けば、女が寄ってくる」と言われるくらい「総合商社は成功への道」のように扱われてきました。確かに、商社というと営業も企画も関係なくなんだか高給取りのイメージがあります。

だけど、総合商社で仕事を続けるだけが成功じゃない。

総合商社を辞めたい、総合商社から転職したいと思っている人には、自分にとって成功とは何だろうかということを考えてみてほしいんです。そこで、僕なりの意見を紹介したいと思います。

総合商社を辞めたい理由を調べてみた

  • 圧倒的に忙しい
  • 会社の看板を使って仕事している感じが嫌だった(自分の力だけで稼げるようになりたい)
  • 会社がすごいじゃなく、自分がすごいと思いたい
  • 力を試したい
  • 総合職の転勤の頻度

総合商社を辞めたいと語る人の退職理由を、ネットを使って調べてみました。

色々な意見を見かけましたが、特徴的なのは「ポジティブなものが多い」ということですね。ほかの会社だと、ネガティブな意見のほうが多く見られるんですが、総合商社は離職率がほかに比べて低めだからか、「自分の力を試したい」などの前向きな人が転職しがちなんでしょう。

特に気になるのが、「会社の看板」と「自分の力」というところです。

総合商社は、確かに看板商売みたいなところがあります。特に大手総合商社だと、その名前を出すだけでなんだか凄いと感じるし、信頼感も生まれるんですよね。まるで水戸黄門の印籠のように、「ここにおわすお方を誰と心得る? 天下の○○商社の社員であらせられるぞ」と言われたら、なんだか「ははーっ」と言ってしまいそう。

だけど、それは自分の力で稼いでいることにはならないんだ! と、葛藤している人が多いわけです。営業職に多い傾向と言えるかもしれません。

優秀でまじめな人ほど、その葛藤は大きく「辞めたい」という想いも人一倍大きいんでしょうね。

もちろん、忙しいのが嫌だとか転勤の頻度が高いのが嫌だとかそういうネガティブな理由もあります。

特に忙しさに関しては、営業とか事務とか関係なくあるからねえ…。総合商社って、言わば何でも屋みたいなところあるし。

企業に対する金貸しから回収、物流もやれば販売の代行もやるし、購買すら代行してくれる。現代社会における万屋というのが、総合商社なんだ。だからどうしても、そこで働く人はみーんな忙しくなるんだよねえ。

営業が忙しいということは営業事務も忙しいということだし、会社が忙しければ書類もたくさん必要で整理しなきゃいけなくて事務職も忙しくなるわけです。僕もお前もあんたも忙しい、激務スパイラルだ。総合商社はどこもそう! だから、「落ち着いて仕事したい」という人は辞めてしまいます。

事務職や企画職などに多い傾向と言えるでしょうね。

ポジティブな理由なら転職しやすい。ネガティブもポジティブに変えよう

総合商社の人が転職理由に挙げているものの多くは、自分の力だけで仕事がしたいということでした。そういうポジティブな理由で、総合商社勤務の経験があるのなら、転職市場においては引っ張りだこですよ。面接官は前向きな人が好きですからねえ。後ろ向きな転職理由を語る人が多い中、「自分の力を試したい」「自分の力で稼ぎたい」と言われたら「惚れてまうやろー!」てなもんです。

しかも、総合商社出身という信頼感が謎の説得力を生みます。

だから、もしネガティブな理由から転職を志したとしても、ポジティブに変換してやりましょう。「もっと自分に合う場所があると思った」「自分を活かすには小規模な会社のほうがいいと思った」などなど、いくらでもポジティブな言い方はできますからね。

それさえしたら、転職はしやすいはずです。

自分を試したい、自分の力で稼ぎたい人にオススメの転職先

転職理由は前向きなものを語ればいいとして、問題になるのは転職先選び。これが、総合商社から転職するときの一番大変なところだと思います。

僕としては、自分の力で稼ぎたいと考えている人には、保険・証券の営業職や不動産の営業職がオススメです。

この業界の営業はひたすら新しい顧客を獲得することを重視しているし、顧客一人当たりの単価が高いのが特徴。単価が高いから営業活動も一筋縄ではいかないけど、その分契約成立したときの恩恵はとても大きい! ノルマをバリバリこなしていけば、総合商社の今よりも稼げる可能性を秘めています。

総合商社にいると「このまま安定的に続けていけば、30代・40代のころには2000万円プレイヤーかな」という予想がなんとなくつくかと思うけど、保険・証券・不動産営業はまったく想像がつきません。商社より不安定かもしれないけれど、会社の看板じゃなく自分の力でガンガン稼ぎたいという人には、やりがいが大きいんじゃないでしょうか。

また、保険・証券・不動産以外の仕事も選択肢に入ります。

その三つの仕事は「たくさん稼げる傾向がある」ということからオススメしたものですが、自分がどこまでいけるのかという点で考えると「限界」が見えてくることがあるでしょう。稼げるかどうかもわからないけど、可能性が未知なほうがいいという人には違う道をオススメします。

たとえば、歴史の新しく人が少ない会社に転職するとか。

そこで「替えがきかない存在」として働きながら、自分の価値を高めて会社を自分の力で大きくする。そうすることで将来会社を立ち上げる可能性も生まれたり、2000万円プレイヤーどころじゃなくそれ以上に稼げる可能性すらも生まれるでしょう。

ある程度可能性が固まる会社を選ぶか、完全な未知を選ぶか、そのどちらかですねえ。

もう少し落ち着いて仕事したい人にオススメの転職先

総合商社の忙しさが嫌で、もう少し落ち着いて仕事がしたいという人には、メーカーがオススメです。メーカーは休日日数が多く残業が少ない業界として有名だし、生産計画に則って動く業界。計画から大きく外れることは、それがプラスにしてもマイナスにしてもなかなかありません。落ち着いて仕事をするということで言うなら、オススメです。

とことん忙しくなる業界にありがちなのは、「クライアントの動向に左右される」ということ。たとえば、総合商社がそうですよね。クライアントがたくさんいて、たくさんの仕事を任せたいと言ってきたら忙しくなる。逆なら閑散とするわけです。基本は「受注して何かをする」というスタイルだから。

自分から何かを生み出し発信する業界のほうが、仕事の波は落ち着いていますよ。転職するときは、参考にしてみてください。

最後に最初の質問:社会人としての成功とは?

最後に最初の質問をもう一度投げかけてみたいと思います。

社会人としての成功とは何ですか? 僕は、このブログの中で色々な未知を示してきました。今回は「稼ぎたいなら保険という手もあるし、規模の小さい会社という手もある」と語り、「落ち着きたいならメーカーがいい」と語った。総合商社を辞めたいという人に、もっと自分に合う場所があり、自分に合う仕事があるんだということを伝えたかったからです。

結局、社会人としての成功というのは、自分に合う場所で自分に合った仕事をし、自分の望みを叶えることだと思います。誰がなんと言おうとも、ね。