本と人に囲まれた書店は夢の広場かもしれない。本が好きな人にとって、書店員という仕事はかなり興味深いものだと思います。もちろん、未経験でもできる仕事として「別に本が好きではないけど興味を持っている」という人もいるでしょう。

僕はこれから「書店員の仕事と、未経験から書店員への転職を考えるときのポイント」とを語っていきますが…。

最初にとりあえずこれだけ言えることがあります。

書店の仕事は楽しくも苦しい、その逆も然り。

書店員の仕事と給料の話

  • 接客
  • 新刊の開封と陳列
  • 本の発注
  • 棚の整理
  • ポップ作成
  • 商品ディスプレイの企画

接客が一番上にあるのは、書店員の心の大部分を占めるのが接客の仕事だからです。それは接客を意識しながら常に働いているということもありますし、変な客の対応に嫌な気持ちにさせられるということもあります。

レジにいるときの接客もそうなんですが、棚の整理や陳列などの仕事をしているときにも客からさまざまなことを言われるわけです。

「本を探している」という問い合わせもありますし、広い売り場の場合は「〇〇売り場はどこか」という問い合わせもあります。

シームレスに接客が発生し、そのたびに作業を中断しなければならないため結構大変です。

ただ、新刊が届くときは楽しい!

届いた新刊の封を開けて棚に並べられる状態にし、注目作ならポップを作ったりディスプレイを考えたり…。本と向き合っているという実感が得られ、本好きにはたまりません。

まあ…陳列や棚の整理などに関しては、重い本を運ぶため「体力的にしんどい」という人もいるかもしれませんね。

僕の友人が書店員をしているんですが…よく言っています。

「本屋の仕事は、変な客が多いストレスと力仕事だけがネック」だと。

そんな楽しくも苦しい仕事をこなす書店員の給料は、月給25万円前後、年収300万円前後が一般的です。大卒初任給は手取り18万円程度から始まります。

書店全体の給料水準はやや低めとなっており、昇給もあまりありません。昇給しようと思えば店長になるなど「管理側」に回る必要があるでしょう。

書店員への転職を考えるときに知っておくべきポイント

書店員への転職を考えているのなら、仕事内容や給料だけじゃなくて、これから語ることは知っておくべきだと思います。逆に言えば、これさえしっかりおさえていれば無敵です。そんな転職を考えるときのポイントを3点紹介しましょう。

1.書店員は読むことが仕事になる

本が好き。

書店員は本を読むことが仕事になる。

それは良いことかもしれません。

だけど、人によっては読書が苦痛になることもあります。書店員にとって読書は娯楽であると同時に仕事に関する勉強でもあるんです。色々な作家を知らないといけないし、色々な本のジャンルを知らないといけません。

昔の名著を読み、今の名著を読む。

読んだ上で話し合い、店で推す本を決める。

本を読むことは仕事をする上での勉強でもあり、それ自体が仕事内容であるとも言えるわけです。

本が好きなだけでは成り立たず、本に興味が無ければ成り立たない仕事。本が好きな人も、あまり好きでない人も、そこを踏まえた上で転職するかどうかを決めましょう。

2.書店員に向いてる人の特徴

  • 落ち着いている人
  • 寛容な人
  • 探求心が高い人
  • 仕事のための勉強が苦にならない人
  • 体力がある人
  • 整理整頓が好きな人
  • 狂おしいほど本が好きな人

客目線からすると本屋に金髪ピアスの超イケイケギャルが働いていたらびっくりするし、なんだか不安な気持ちになる可能性があります。僕としては「おもしれえな!」と思うけど、そうして受け入れる人は少数派でしょう。

店を運営している店長からすると「落ち着いた髪色で、落ち着いた話し方の人」を求めるはずです。

また、寛容な人というのは度々来る「変な客」の相手をするときに大事な素質だと思います。変な客にいちいちイライラしているとストレスが溜まり過ぎますからね。

探求心も本の世界にどっぷり浸かり勉強をし続けるためには大事。

書店員は勉強し続ける仕事なのだ。

本は重いから虚弱じゃダメだし、整理された棚でないと客が本を見つけにくいため整理整頓に苦を感じない人でないと厳しい。

そして誰よりも書店員に向いてる人と言えるのは、本が超絶好きである人。

給料がどうのこうのというよりも…本で囲まれた空間で働くことが大事だ!

そう言い切れるほどの本好きなら、書店員の仕事は天職だと思います。

3.立地を重視しよう

書店員の仕事に向いてる人だとしても、「職場のストレス」によって仕事を続けられなくなる可能性があります。

書店員のストレスのほとんどは、客によるものです。

それなら…客層をコントロールすればストレスはかなり軽減されるのでは?

立地により、客層のコントロールが可能です。

たとえばビジネス街にある本屋はサラリーマンの客が多くなり、学生や浮浪者などは少なくなるでしょう。スーツを着た客が多いということから自分の行動にそれなりに気を遣うだろうから、変なクレームなどもあまり無いと考えられます。

逆に繁華街や歓楽街近くだと、年齢層の幅も広がり、浮浪者や酔っ払いなどの変な客も増えるでしょう。

住宅街近辺は家族連れ・主婦・学生などがメインとなると思います。

自分が好む客層によって立地を選ぶことで、書店員として働く上でのストレスは限りなくフリーに近くなるわけです。書店員への未経験転職を本気で考えるのなら、覚えておいて損はないでしょう。

また、新刊書店か古本屋か専門書店かでも客層や向き不向きが微妙に変わります。

「この分野の本が好き!」というものがあるなら専門書店、純粋な本好きには新刊書店、どれにも当てはまらないなら古本屋というのが個人的にはオススメです。

まずは転職相談だけでもしてみよう

書店の仕事は向き不向きがかなり激しいと思います。

書店員に向いてる人にとっては天職となるだろうが、書店員に向いてる人の特徴を満たさない人にとっては苦しい仕事となるでしょう。天国と地獄はコインの裏表ということで、自分が天国に行ける人間なのかを判断しないといけません。

そのために、まずは転職エージェントに相談だけでもしてみましょう。

自分の性格・能力・趣味趣向などを話せば、客観的に向き不向きを判断してくれます。

ここで「向いてる人の特徴に当てはまった人」に関しては、決断を後押ししてくれるでしょう。

「よし転職するか!」と決めた後には、立地を条件とした求人選びを手伝ってくれるし、求人先企業の雰囲気とか置いている本の傾向とか、客層とかを教えてもらうことができます。

未経験から書店員への転職を少しでも考えているのなら、まずは相談から!

楽しい仕事か苦しい仕事か…書店員の仕事を徹底的に見極めよう。