小売業の離職率、超高い。
3人に一人は少なくとも3年以内に離職すると言われている業界、新卒入社1年目で辞めたいと言い出す人も珍しくありません。それだけ、みんな辛いことを抱えているということで…辞めたいと思う理由も、実は結構共通しているんですよ。
今回は小売業を辞めたいと思っている人のために、小売を実際に辞めていく人の退職理由と、小売業からの転職を成功させる方法を転職経験者の僕なりに掘り下げていきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
小売業を辞めたい人の声を調査してみると…
特に多かったのが以下の2つでした。
常態化しているサービス残業
小売業界は、サービス残業が当たり前のように考えられています。定時に帰宅できることは、なかなか無く、実際の残業時間より大幅に縮められた残業時間を申告されてしまう。だから、残業代も少なくなりサービス残業している時間が長くなるんです。
「残業代は…」と言おうものなら、「残業代なんかな、出ないのが普通だったんだ!」と老害が過去を引き合いにして口を挟む。「お客様の都合に合わせるため、お客様は神様だ」と聞こえの良い理念を掲げ、それを方便にして従業員にサービス残業をさせる。
旧態依然とした業界が嫌で、転職する人が多いです。
しかも、基本給も安い!
休みが少ない! 私生活を楽しめない
小売業は、他の業界に比べると休みが少ない傾向があります。小売業は職場の営業時間とか営業日数に休みが引っ張られがちだから、どうしても休みが少なくなるんですよねえ。最近は正月すら休まない店が多いし、年末年始商戦があるからむしろ忙しいくらいだし。
小売業は、休みが多くても110日程度というところが多いように感じます。
ネットで見た話だと、年間休日日数が100日を割ってしまった人も結構いるんですよねえ。「俺、年間休日90日程度だわ」「休み少なすぎて、まじ無理…」と嘆く声、SNSに多数投稿されています。
社会人になったら「仕事に私生活に充実して楽しい生活を!」と思っていた人が小売業に入ると、3年を待たず辞めてしまうわけです。
友達が新卒で小売業に入ったけど…
僕の友達に、新卒で小売業に就職した人がいます。彼は学生時代からショッピングセンター内のディスカウントストアでバイトしていて、そのまま同じストアの正社員になったんです。就職を決めるのが仲間内の中で一番早かったため、飲み会の度に余裕オーラを出して笑っていました。
だけど、一番辞めるのが早かったのも彼なんですよ。
バイト時代から色々な仕事を任されていて、活躍していました。「キツい」と言いながら辛抱強く頑張り、だけどそれなりに楽しそうにしていたんです。少なくとも、傍から見ている分にはね。
ただ、新卒入社2か月後にはもう辞めていた。特に相談もなく、飲み会をしたら「辞めた! 今は自動車学校で働いてる」と言うんですよ。
話を聞いてみると、仕事内容はバイトの延長線上だから辛いことはなかったそう。ただ、バイトの頃は残業をしたら給料が出た。正社員になった途端、残業をしても残業代が出なくなり、バイト時代よりもコキ使われるようになったのだそう。
その割に給料はバイト時代に毛が生えた程度…。
薄給でコキ使われるのが嫌になり、転職したそうです。
転職後は自動車学校で楽しそうにしています。営業に出ることもあれば事務仕事をすることもある。色々な仕事が経験出来て楽しいようです。サービス業らしさは、かなり薄いと彼はよく笑います。
彼は、僕にとって、「向いている仕事に転職したら人生は好転する」という考え方の見本になりました。
小売業からサービス業に転職する人が多いけど…
僕の友人が転職した自動車学校は広義で言えばサービス業です。学習支援サービスを提供する施設だから。彼は小売業からサービス業に転職したことになります。
実際、小売業からサービス業に転職する人は多いようです。
ただし、小売業からサービス業に転職するのは諸刃の剣と言えます。
小売業の不満は、サービス業に転職後も引き継ぐことが多いんですよ。たとえば、休みが少ない傾向があるし、サービス残業が常態化している職場が多い。サービス残業から一文字抜けばサービス業…と言うのは冗談ですが、とにかくサービス業と残業は切っても切り離せません。
ただ、サービス業にも色々あります。
サービスの種類・業態によるところがあり、サービス残業が少ないところがあるのも事実です。
僕の友人は運が良くそういう職場を選べたのかもしれないし、ディスカウントストアの仕事より向いている仕事にありつけたから楽しそうに働いているのかもしれない。不満を丸々解消することはできなかったとしても、結果「転職して良かった」と思えることもありますからね。
サービス業に転職するときは、自分が興味あるサービスの種類ごとに残業などの実態を調べることをオススメします。
転職エージェントに質問してみるのも、良いでしょう。
小売業から転職 ~個人的にオススメの転職先と、転職成功のコツ~
調べてみると、小売業から転職する人はサービス業か事務か営業かの三択から選ぶことが多いように思います。小売からじゃなくても、事務と営業は元々転職希望者に人気の仕事ですからねえ。
給料よりプライベートの時間だという人は事務を選びたがるし、給料を重視したいとか「事務じゃ物足りない」とか考える人は営業を選びたがる。
転職難易度の低さを考えても、事務と営業は選びやすい部類に入ります。
特に営業職は人手不足で新しい人材を求めている職場が結構あります。営業は、ホワイト企業/悪質企業に関わらず離職率が高いんです。だから、未経験者歓迎の求人が山ほどある。
事務は求人数が比較的少ないですが、難しい仕事ではないので、未経験歓迎が多いです。
小売業の悩みを丸ごと解決したいのなら、事務が一番ピッタリくるかもしれませんね。年間休日日数は他の職種に比べて高い傾向があるし、残業時間は短い傾向がある。給料は営業よりは低いけど、続ければ年収300万円から400万円くらいには伸びます。
特に、男性事務職は400万円が平均と言われているんです。
たくさんプライベートの時間を持てて、400万円貰えたら悪くないんじゃないでしょうか。
転職成功のコツは、まず上記のように「悩みを自覚して、解決するための職種・業界を選ぶ」こと。特に、僕の友人のように「バイトの延長で」と安直な理由から小売業に就職した人は、今自分が小売のどこに不満を持っているのか、それを解決するためにはどこに転職したらいいかをじっくり考えてみてください。
また、転職エージェントを使うというのも転職成功のコツのひとつですよ。
働きながら転職活動を進めて、良い職場の内定をもらったら今の職場を辞めればいいんです。これは、一人で転職活動しようとすると難しいですが、転職エージェントを使えば簡単にできます。
実際に転職するかどうかは置いておいて、実際に転職先探しを始めてみてはいかがでしょうか。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
そして、数多くある転職エージェントの中で1番おすすめなのはマイナビエージェント。当ブログで150人を対象に行ったアンケート調査で評価が最も高かった転職エージェントです。
アンケート調査の詳細やその他のおすすめ転職エージェントはコチラの記事をご覧ください↓
上記のページでは、転職エージェント利用者の口コミや、転職活動を早めに始めるメリットなども紹介しています。
仕事に対して漠然とした悩みを抱えている人も動き出すきっかけが見つかるかもしれません。ぜひチェックしてみてください!