新聞記者の仕事が辛いのは、当たり前だ。

ものすごく忙しい仕事に、失われたジャーナリズム。世間からの風当たりの強さに、自分自身も「この仕事は馬鹿げている」と感じる新聞記者も続出。新聞記者の仕事が辛いとか、新聞記者を辞めたいとか、そう感じるのは当たり前のように僕は思います。辞めたいなら辞めたほうがいい仕事、とも。

ただ、新聞記者から転職するとき、転職先に悩む人は多いと思います。

もう悩み無用! 新聞記者からのオススメ転職先を紹介しましょう。

クッソ忙しい!

新聞記者、クッソ忙しくないですか?

生活時間の9割くらいを、仕事の時間が占めていると言っても過言ではないように感じます。何かが起これば取材に行き、それをスピーディに記事にして世に出さないといけない。ほかの新聞社よりも早く伝わりやすくということを考えると、自然とプライベートの時間なんて無くなります。

好きで仕事している人はそれでも苦にならないかもしれません。

好きで楽しい時間が生活の9割を占めると考えると、めちゃくちゃ幸せなことですから。ただし、一度この忙しさに疑問を抱くと「あれ、ブラックなんじゃない?」「俺の人生ってなんだろう。仕事にささげるものか?」と、どんどん深みにはまるんです。

結果、辞めたいと思い始める。

また、「締め切り」というのも厄介ですよね。

締め切りがある仕事なんて世の中にたくさんありますが、新聞は「新しいことを聞く」と書くくらいですから「情報の鮮度が命」です。「一日遅れるくらいなら記事にするな」みたいなことを言われることもあるくらい、時間に厳しいんですよね。

締め切りは、毎日あります。

非常にタイトなスケジュールです。しかも、いつ何が起こるかわからない中「締め切り」に追われながら「新しいこと」にもアンテナを張っていないといけないから、仕事中は一切気を抜けませんよねえ。

「こんなん奴隷や! ニュース奴隷や!」(謎関西弁)

僕が思うに、新聞記者という仕事は一度疑問を持った人が「一生をささげるに値するもの」ではないと思うんですよねえ。それに、向き不向きというのもかなり独特なように感じます。

まじめで常識人の人ほど向いていない印象

新聞記者にまじめさは必要だし、記事にするくらいだから常識も必要ですよねえ。ただし、「まじめすぎる人」「常識と良識を重視しすぎる人」は損をします。この仕事に向いているのは、それら二つを持っていながらも、それらをいつでも捨てることができる人なんじゃないでしょうか。

日本の報道機関に、ジャーナリズムなんてご大層なものはありません。

「事実真実を捻じ曲げて、読者が喜ぶように情報を伝える」とか、「自社の都合がいい言葉を引き出し言葉狩りをし、本来の意味とは違った形で伝え、叩く」とか、そういうことを平気でやってのける会社です。一昔前の某大型掲示板の「○○を叩くスレッド」みたいな雰囲気が、今の新聞にはあります。

誠実な人は「真実を伝えたい、事実を伝えたい」と思うあまり、ストレスになるわけですよ。

だけど、誠実に生きようとしたって上から文句を言われるだけで、真面目で常識的な誠実さが損をする原因になってしまう。本来「まじめ」「常識人」「誠実」というのは長所のはずで、短所のはずがありません。

長所が短所になってしまうような仕事に命を張るのは、馬鹿みたいです。

辞めたいなら、辞めたほうが懸命だと僕は思います。

個人的にオススメの転職先は「ネットメディア」

新聞記者から転職するときに個人的にオススメの転職先は、ネットメディアです。

今の若者は新聞やテレビよりもネットの情報を信じるようになっています。それは、ネットのほうが中立公正な記事が多い印象があるためです。ネットには色々な情報があるため、正確だったり情報量が多かったりする記事が検索上位にくる仕組みになっています。

そのため、自社の都合で捻じ曲げた記事は人々の目に触れにくいんです。

また、ネットにはすぐ「国会生放送」や「国会生放送の抜粋動画」がアップロードされます。政治関係だと捻じ曲げた情報はすぐ嘘だとバレるし、Twitterがあるから事件・事故の情報もすぐ拡散されるためクオリティの低い記事は埋もれてしまうんです。

しかも、ネットを使う人には「自分で調べる」という考えがあります。

新聞に比べると、むしろ誠実な人の記事のほうが求められるんです。だから、新聞記者に向いてない人もネットメディアには向いていることがあります。印刷の工程などがないため新聞より情報発信はスムーズだし、新聞より忙しくはありません。

また、ネットメディアはニュースメディアだけじゃないんですよね。

「面白ネタ系メディア」とか、「お役立ち情報メディア」とか、「旅メディア」とか色々な種類があります。

各メディアにはそれぞれ得意ジャンルがあり、求められる記者・ライター・編集者の傾向が異なるんですよ。たとえば面白ネタ系メディアは、企画力と「面白いことを探すアンテナ」や、顔出しが求められることが多いです。

旅メディアは「旅が好きであること」「得意な地域があること」などが求められるし、お役立ち情報メディアはそのメディアのテーマに沿った知識が求められます。

自分の長所を活かそうと思えば、とことん活かせるメディアがひとつは見つかるというのがネットの魅力なんです。自分が興味を持ったメディアの運営会社に問い合わせてみたり、そこの求人を探してみたりして、ネットメディアへの転職を狙ってみては?

ネットメディアに近いところで、WEB系の仕事全般もオススメです。

新聞記者をやるよりも、活き活きと働けると思いますよ。

転職エージェントに転職先を相談して視野を広げる

メディアから離れて一般企業勤めをしたいなら、個人的には営業職がオススメです。

色々なところに臆せず突撃するのは営業職の素質があると言えると思います。新規開拓営業とか、ハマル人はとことんハマリそう…。下手したら、新聞記者をやるより稼げるかもしれません。

営業職も新規開拓なら残業はありますが、新聞記者ほどではないです。ブラック企業くらいですよ、生活の9割仕事みたいな状況になっているのは。ホワイト企業の求人を選ぶことができれば、残業が多いという苦労から開放されながら伸び伸びと働けます。

ただ、「自分に何が向いているかわからない」「もっと視野を広げたい」という人も多いでしょう。

それなら、転職エージェントに相談して「自分に合う転職先」を一緒に考えてもらうことをオススメします。ホワイト企業の求人を選ぶのにも役立ちますし、一石二鳥ですからねえ。

自分に合う仕事を探すコツは、新聞記者として今まで何をしてきたか、何を得たかを考えること。そして、自分自身の長所を考え、それらをどのように活かせる課を考えることです。そうしていくうち、自然と「こういう仕事がよさそう」というのが見つかります。

その先の「それなら、この仕事がありますよ」というのを、転職エージェントに託しましょう。

そもそも新聞は低迷している。転職するなら今だ。

新聞記者から転職することについて語ってきましたが、最後にこれだけは言いたい。

新聞という業態は、今低迷しています。もう少しハッキリ言うと、衰退してきているんです。今、新聞を読んでいるのは新聞が当たり前だった高齢層ばかりで、中間層すら新聞を取らない人が増えています。

一人暮らしの若者なんて、「新聞は宗教勧誘と同じくらい要らないもの」という認識があるくらいです。

この業界に居ても、昔のような栄光もなければ安定もなく、今後は新聞記者の仕事はかなり不安定になると僕は予想しています。今後新聞が生き残るとしたら、経済新聞や競馬新聞やボートレース専門紙くらいではないでしょうか。

新聞記者を辞めたいと悩んでいるそこのあなた! 辞めるなら、今だ。