PCに容量あるよね? 「これ以上ソフト動かしたら壊れちゃう」みたいなの。人間にも容量があるんですよ。だから、仕事が忙しすぎて限界! キャパオーバーだよという人は要注意。容量を超えた仕事をさせ続けたパソコンがどうなるか? HDが焼き切れたり、突然ブラックアウトして再起動が始まったり…。

人も同じじゃないかなあ。

仕事が忙しい人や、終わらない仕事に身を投じている人は必見! キャパオーバーの仕事に関わり続けることの危険性と、その対処法を僕なりに紹介しましょう。

キャパオーバーの状態を続ける危険性と弊害

友人「平さん」とザワザワとした喫茶店で話していたときのことなんですが、彼女が突然言ったんです。「最近格闘ゲームの練習をしてるんだよね」と。平さんは「私は常に男に勝っていたい」という人だから、努力を惜しみません。

「格闘ゲーム、男性ユーザーが多いじゃないですか。プロゲーマーもほとんど男だし、負けたくないんですよ。だから、仕事終わりと休日全ての時間、家でアーケードコントローラーを握って練習しています」

そう語る平さんの指には、たくさんのタコがありました。

「最近、練習しすぎてプレイ中に画面がグニャグニャとしてきたんですよ」

「疲れてんじゃない?」と僕が言うと、「そうそう、だから倒れちゃって」と平さん。「旦那が駆けつけてくれたんだけど、理由がゲームだから恥ずかしくてさあ」と、最終的には笑い話になったんですよね。

ただ、この話に「キャパオーバーを続けることの危険性」が潜んでいます。

彼女は「ゲーム」という自分が楽しめることに対して、とてもストイックに練習していました。聞くところによると、休みの日一日中というのは比喩表現じゃなく土曜日は食べる時間以外のほとんどをゲームの練習に当てていたようです。

睡眠? 「日曜日があるから大丈夫でしょう」と言ってとっていませんでした。

普段、彼女はロングスリーパーなんです。「良い子は寝る時間だから」と、21時には寝ていました。仕事から帰ってごはん食べて、少しゆっくりしたら寝るみたいな生活ですね。朝起きるのは7時だから、10時間くらい寝ていることになるのか。

そんな平さんが寝る間も惜しんで毎日ゲームするものだから、明らかキャパオーバー。

そら倒れるわという話です。

キャパオーバーが続くことによって現れる症状

キャパオーバーの危険性として最初に挙げたいのは、「倒れる危険性」です。平さんが言うには「突然視界がゆがんだと思ったら、意識が無かった」とのこと。彼女の場合は私生活だからよかったけど、仕事中突然意識が無くなる可能性があると考えると、ゾッとしませんか?

僕は営業職だから、外出先で突然倒れることを考えるとすごく怖いです。

キャパオーバーしたパソコンが突然ブラックアウトするのと同じような現象ですよね。脳が「これ以上はヤバイ」と思って、意識を切るのかもしれません。

また、倒れなくても様々な症状が出る可能性があります。

たとえば、ストレスから鬱になる可能性もある。終わらない仕事を続けたり、忙しいからと残業三昧な日々を送り続けていたりすると、身体も壊れるけど心も壊れます。身体の限界が来たら体調不良になったり倒れたりし、心の限界が来たら鬱になるわけです。

キャパオーバーの状態はとにかく効率が悪い

もうひとつ、平さんの話があります。

「倒れる前、何か限界来たなあと実感したことなかったの?」と僕が聞いたとき、平さんが「コンボが決まりづらくなったり、自分が何をやっているのかわからなくなったりした」と言いました。

明らかに練習効率が下がっているんですよね。

自分は今何のコンボを練習しているのか、どう対処すればいいのか、頭の中がいっぱいいっぱいでわからなくなる。だからコンボが決まらなくなったというわけです。

仕事にも、同じことが言えるんじゃないでしょうか。

仕事が忙しいあまり、小さなミスが増えた経験はありませんか? 残業中に頭が混乱して、何がなんだかわからなくなったことは? 残業して終わらせた仕事、後日「どんな仕事だったか」詳しく思い出せないということもあるのでは?

とにかく、効率が下がっているのを実感している人も多いはずです。

キャパオーバーの仕事を続けることは、身体と心を壊す危険性があるだけでなく、仕事の効率を下げてしまう行為なんですよ。

なんという本末転倒!

仕事でキャパオーバーになってしまう原因を探ろう

キャパオーバーには危険性があるし、何よりその状態が続くと効率が悪い。じゃあどうしてキャパオーバーになってしまうのか? ということが重要ですよね。

原因を知らなければ対処もできませんから、まずはキャパオーバーの原因を探りましょう。

ひとりで抱え込んでしまう

ひとりで抱え込んでしまいがちな人は、よくキャパオーバーになります。本来行うべき仕事だけじゃなくて、各種雑用も全部ひとりで抱え込もうとしていると、自分のキャパシティを超えてしまってもおかしくはないでしょう。

真面目な人や、失敗を取り返そうとしている人などが陥りがちな状態です。

大きな悩みを抱えている

大きな悩みを抱えると、その悩みが脳の大部分を占めるようになります。人間の脳というのは、同時に複数物事を処理できないようになっているんです。複数同時処理しているように感じるけど、それは複数の処理を次々に切り替えているだけに過ぎません。

仕事をするときに、大きな悩みに支配されてしまうと、自分のキャパシティがその悩みに向けられてしまいます。

悩みを改善するにはどうしたらいいか頭を悩ませたり、改善案すら考えられないほどにキャパシティを圧迫したりするわけです。

そのために、仕事がキャパオーバーしてしまうことがあります。

ただでさえ脳が圧迫されているところに、仕事を処理しろというのは無茶振りです。たとえるなら、自分の仕事だけで手いっぱいなのに上司の仕事を押し付けられるような状態と言えるでしょう。

向いてない仕事をしている

誰にでも、向き不向きというものがあります。

向いている仕事をしているときには、少ない労力で大きな成果が得られることが多いです。ただ、向いていない仕事をしているときには、大きな労力で少ない成果しか得られません。向いてないという時点で、あなたは既に無理をしている状態なんです。

仕事に対する労力が人の倍以上かかっているため、他の人がそつなくこなせる仕事量でもキャパオーバーしてしまいます。

会社に原因があるケースもある

自分に原因があるケースをメインに紹介しましたが、会社に原因があるケースもかなり多いんですよ。

たとえば、やたらと業務量が多い会社にいたらキャパオーバーするのも当たり前じゃないですか。8時間働くだけでも疲れるのに、残業&残業になると脳の疲労が蓄積してキャパオーバーになり、効率が下がってしまいますよね。

また、人間関係に悩んだり、会社のサポート体制が整っていなかったり、会社の研修が足りなかったりというのもキャパオーバーの原因になります。

自分に原因があることを疑うことも大事だけど、それと同時に会社に原因があることを疑おうぜ!

キャパオーバーの現状から抜け出すための対処法

キャパオーバーの原因がわかったところで、今度はキャパオーバーの現状からどうやったら抜け出せるのかを考えたいと思います。大切なのは、仕事が忙しすぎるということやキャパオーバーだということを自覚し、アプローチをかけること! これがキャパオーバーの対処法だ。

割り切ることが大切

仕事が忙しすぎるのに誰かに仕事を頼まれたとき、「僕は手があいていない」と断るという割り切り方が大事です。自分にやれる範囲の仕事だけをやる代わりに、その範囲の仕事だけはきっちりとこなすという働き方もあると思います。

自分にやれないことを「やります」と言い、「無理でした」ということは信頼を損ねるし、やらない方がいいんです。最初から割り切ったほうが、信頼も得やすいですよ。

また、本当に無理な時には人を頼るということも覚えましょう。

完璧を目指すのは不可能だから、どれくらいの質を保つのかという割り切りも大事です。要は質とスピード・手間のバランスをとるということですね。

そして、自分を責めないであげてください。

上司にキャパオーバーを伝える

上司に、「僕は今キャパオーバーなんですよ」と伝える手もあります。

ブラック上司なら「は?」と冷たくあしらうでしょうが、あなたの上司が少なくとも悪い上司ではないのなら何か対策を立ててくれるはずです。たとえば、仕事量の調整やノルマの調整などですね。

自分のキャパシティがどれくらいあるのかを周知させるのは、あなただけじゃなくて周囲の人の仕事をスムーズにするという意味もあります。

抱えている仕事を整理する

抱えている仕事を整理し、今やるべきことと明日でも大丈夫ということとに分けましょう。その最後を必ず一日のはじめ、または前日の夜に行うことが大事です。そして、仕事をするときには「今やるべきこと」だけに集中してみてください。

一番良いのは、やるべきことをタイムスケジュールに加えること。

「何時から何時まではこれをする」と決めておけばその時間内に終わるように効率化をはかるし、その仕事だけに集中できるからキャパシティにも余裕が生まれます。

まずは、仕事を整理して優先順位をつけよう。新しく仕事が増えたら、逐一優先順位を練り直そう。

明日で良いことは、明日やれば良いんです。

明日でも良いことを今日やろうとするのは、馬鹿野郎ですよ。

悩みを軽くする

悩みがあるからキャパシティがオーバーしているという自覚がある人は、悩みを軽くすることを考えましょう。

たとえば、悩んでいることを信頼できる誰かに打ち明けることで悩みは軽くなりますよね。あとは、好きなことでストレス発散してみるとか、旅行をして非日常に触れるなどしてみることで悩みが小さく軽くなります。

悩みが小さく軽くなれば、キャパシティにも余裕が生まれるはずです。

睡眠の質を高める

睡眠は大事!

睡眠がうまくとれていないと体力が回復せず、本来のキャパシティから大幅減少した状態で生活をすることになります。仕事が忙しすぎる人は睡眠時間の確保が難しいだろうから、睡眠の質を高めることを考えましょう。

睡眠の質を高めるには、自分に合う寝具が大事です。

寝具全般となると高くつくかもしれないから、まずは枕から改善してみてはいかがでしょうか。

休日、何もしない日を作る

これまで、キャパシティオーバーの現状から抜け出すために「行動する」対処法ばかりを紹介してきました。

ただ、敢えて何も行動しないと言う対処法もあるんじゃないかと思うんですよねえ。キャパオーバーのとき、頭がうまく働かないと思います。パソコンも、オーバーヒートするとしばらく動かないじゃないですか。

今のあなたはオーバーヒートしたパソコンだと考えると、何もしない日を作った方が良いと僕は思います。

休日に、料理も掃除も買い物も何もしない! と決めるんです。

出前などをとって、一日中ダラダラして過ごしましょう。

本当の限界が来る前に転職活動だけは始めておいたほうがいい

仕事がキャパオーバーを起こしている状態が続くと、ストレスから鬱になることがあります。倒れることもあるし、パソコンのように突然電源が切れたように動けなくなる前に、この現状から抜け出さないといけません。

特に会社に原因があってキャパオーバーになっている人や、そもそも仕事が忙しすぎるという人は転職を考えたほうがいいですよ。

たとえば、仕事が忙しすぎるのは「一人当たりの仕事量が多すぎる」ということですよね。職場の人数以上の仕事を受けているということになるし、仕事量に対して人材を全然入れていないということにもなるわけです。

そんな状態を放置している会社、果たして本当に信用できるでしょうか?

僕ならNOと答えます。

普通なら、仕事量が明らかに多ければ追加で人を雇ったり人事異動で人員調整したりするものです。受注形式の仕事なら、明らかに職場のキャパを超えている仕事を受けないということにもできるはずなんですよ。

それをしないのはなぜか?

管理職が無能のパターンと、会社自体がブラックのパターンとがあります。

このまま仕事を続けても、後々ほかのブラックな実態が浮き彫りになる可能性が高いです。もうすでに「仕事が忙しすぎる」というブラックさが露呈しているのだから、今後は「残業代の未払い」「休日出勤」「有給申請の棄却」など、ブラックに磨きがかかるでしょう。

また、あなたのキャパシティオーバーを放置している上司も信用できません。

一度、明らかにキャパシティオーバーしているということをアピールするか、訴えかけるかなどしてみることをオススメします。

そのとき何もしてくれないなら、転職を考えましょう。

とりあえず、転職をするべきかどうかを真剣に考えてみることが、仕事でキャパシティオーバーを起こしている人には必要なことだと思います。

転職をするべきだと結論付けたとき、すぐ転職ができるように、転職活動だけでも始めておきましょう。

このブログでもよく紹介していますが、転職エージェントに登録することをオススメします

転職エージェントに登録すれば、新着求人メールやオススメ求人メールなどが届くわけです。その求人を見て今より良い環境のところがあれば、その会社に転職すればいいのではないでしょうか。

また、転職に関する相談や、今の仕事が忙しすぎる現状の相談などをすることも可能です。

今すぐ転職するかどうかは、まだわからないと思います。転職エージェントに登録した後は、キャパシティオーバーな現状を抜け出す対処法を試してみてください。いくつか試してダメなら、転職するというスタンスが大事です。

そのスタンスをとることも、心に余裕を持たせてキャパシティに余裕をもたらしてくれますから。