仕事ができないという自覚は、仕事をしていくうえでこの上なく残酷で辛いものですよね。仕事ができない自分が情けないと思うし、仕事を辞めたいと思う。

転職したいけど自信が無くて「本当に大丈夫か?」と心配にもなりますよね。ただ、誰でも「自分の得意なこと」に転職することができます。全てにおいて仕事ができない人間は、いないのです。

「俺は仕事ができないダメ人間だ」と思ってたら実はそうでもなかった話

「俺、めっちゃ無能!」

僕は、ずっとそう思っていました。仕事ができないダメ人間だって…。

だって、身内がみんな「お前はそそっかしい」とか「ちょっとドジなところあるよね」とか言うし、実際ブラック企業に勤めてから仕事ができないことを実感していたから。

でも、転職してからは「僕は仕事ができない」とは思わなくなりました。

これは、仕事ができないダメ人間だと思い込んでいた僕が「実はそうでもなかった」と気づく話です。

この話を読んで、同じような悩みを抱えている皆さんが解決の糸口を見つけ出してくれたら嬉しいです。

仕事できないという思い込みの発端

「仕事ができない」と最初に思い込んだのは、学生時代でした。学生時代って、普通もっとギラギラしてると思うんです。

勉強に遊びに大忙しで、「将来は大企業でバリバリ仕事してやる!」って。根拠の無い自信に満ち溢れている人を、僕は何人も見てきました。

でも、僕は違ったんです。

大学一年の頃こそ将来に明るい展望を持つ、根拠の無い自信に満ちた典型的な現代の若者でした。

ただ、大学二年の夏に友人が入っているサークルの手伝いをしたときに「仕事ができないかもしれない」と感じたんです。

そのサークルの手伝いはもう、ボロボロ。

新入生がしっかりとやれていることを、僕はできなかった。

僕はここに居てはいけない…。

結局戦力外通告されて、お手伝いをクビになるという情けない結果になったんですよね。友人に頼まれたのに、友人から「やっぱりお前いいよ」と言われてしまった。

その経験から、僕は心のどこかで「僕は実はだめなやつなんじゃないか」と思うようになったんですよ。

そして社会人になって…

心のどこかで不安を抱えながら入社した会社は、なんとブラック企業。

毎日毎日仕事に追われているのに、成績はなかなか伸びない。先輩や上司との仲はそれなりに良好ですが、それは仕事後のこと。仕事中は怒られることも多かったんですよ。

自分で仕事術を見出してそれを使ってはいましたが、それでやっと他の人と同じレベルになれたような感じです。

他の人が僕のような仕事術を見つけていれば、僕はそれに食らいつくことは難しかったでしょう。

ああ、僕は仕事ができないダメな奴なんだ。

心の隅のほうに芽生えていた不安の芽が、花を咲かせてしまいました。

黒く暗い花です。

極力その花に気づかないように仕事を頑張りました。ただ、見て見ぬふりをしていても一度気づいてしまったものを放っておくことはできません。

ブラック勤務で疲れていることもあり、心が曇っていくのを感じました。

空があまり青く感じられなくなったんです。

しかし、そんな僕に「転職」という好機がやってきます。仕事ができないダメなやつだと思いながらも、「それならなおさら転職してやろう」と決意しました。

この職場がダメなだけで、別の職場なら自分の能力を活かせるかもしれないと思ったんです。

その考えは、見事にビンゴでした。

環境が変わって一転、仕事できるキャラに

転職してから、前の職場で見出した仕事術も応用しながらホワイトな環境で今はバリバリ仕事を頑張っています。

ホワイト企業に転職して一ヶ月経った頃、前の職場よりも仕事がしやすいことに気づいたんです。

僕は営業の仕事に対するノウハウは一年分培っていましたし、ブラック企業で無駄に長い時間働いた経験から経験年数よりも多くの経験を得ていました。

そうしてホワイトな職場で働き出して、それらの経験をフル活用したとき、前よりも「好感触だな」と感じる機会が多くなったんです。

そして、怒られる機会は減りました。

あ、僕は仕事ができないダメな奴じゃないんだ!!

僕はここに居ていいんだ!!

どこからか「おめでとう」と聞こえてきそうですが、僕の当時の心境はまんまシンジ君でした。

仕事ができないのはなぜ? 理由を考えてみよう

仕事ができないことには、必ず理由があります。真面目な人ほど「自分のせいだ」と落ち込みがちになるんですが、実は「完全に自分のせいで仕事ができないというケースはそれほど多くない」のではないでしょうか? じゃあ他にどんな理由があるのかというのを、見ていきたいと思います。

理由1.非適材適所問題

人間には、必ず適性というものがあり、個人の適性の違いは子どもの頃からハッキリと現れているんです。

たとえば、絵が得意・歌が得意・ピアノが得意・盛り上げるのが得意などなど小学生時代に遡ってみても人によってさまざまな得意があるんですよね。ピアノが得意な人は合唱コンクールで演奏したりして、絵が得意な人は修学旅行のしおりの挿絵を任されたりして…。

ただ、先生が考えなしに生徒に何かを任せると…「できないことをやらされる人」が出てくるんですよね。

僕にはすごく覚えがありますよ…。「人を引っ張るのが苦手」なのに、修学旅行の班のリーダーをやらされたとかね! それでヘマをしたときには周囲の反感を買い、「ああ…僕がダメなんだ」と思ったものです。

今のあなたは、もしかしたら、当時の僕と同じ状況なのではないでしょうか?

誰が悪いかと言えば…適材適所に配属しなかった人事が悪い! もしくは適した仕事を振らない上司が悪い!

そして…業界分析と職業分析とを怠った過去の自分も少し悪い!

理由2.モチベーションが低い

物事に対するモチベーションが、その物事の習得速度・成長速度に関わってくることが多々あります。

たとえば、「数学嫌いだ! 滅びろ!」と思いながらテスト勉強をしたとしましょう。そして…数学の成績が実際に悪いとします。成績が悪いために他の教科よりもたくさん勉強するんですが…テストの結果を見ると、数学の点数だけやたらと低い!

僕にはこういうような経験がかなり多く、悟ったことがあります。

「やる気のなさ」が「努力の総量」を削ぎ落とすのだと。

そこに加えると、「やる気が高くも低くも無い状態」だと努力の総量通りの結果になり、「やる気が高い状態」の場合は実際の努力の総量に上乗せされた結果が出るのではないでしょうか。

理由3.環境が悪い

環境のせいにするなと、僕は親によく言われてきました。

しかし、世の中には確実に「環境のせい」ということがあるんです。

仕事ができない理由で言えば、「会社の教育がクソ」というケースがありますよね。中身のない根性論研修とか、業務内容に関係のない集団行動訓練とか、研修で仕事をさせない先輩とか…。

そうなると、適性関係なく仕事できなくなるんですよ。ちゃんと教わってませんから。

「仕事ができない」という悩みは転職で解決する可能性大

「仕事ができない」と悩んでいる人の多くは、「本当に仕事ができないわけではない」です。

前章で書いたような「職場とのミスマッチ」が原因になっている可能性が高いです。

つまり、現状を打開するためには転職が一番の近道です。

逃げ道のように感じる人もいるでしょう。

逃げ道じゃありません。

仮に逃げ道だったとしても、「逃げるは恥だが…」って言うじゃありませんか。その先に明るい未来が待っているとしたら、その道を選ばないほうが恥というもんです。

転職をして、仕事ができないダメな奴ではないということを自分自身に知らしめてやりましょう。

本当の意味で何の仕事もできないような人は、この世にはほとんどいません!!

「できない仕事」からの脱却!転職の考え方・立ち回り方

1.自分の成長を長い目で見てあげよう

大前提の考え方として、自分の成長は長い目で見守るということを伝えたい!

「5分でわかる!」とか「これを読めば〇〇できる!」とかいうタイトルの本をよく見かけますが、僕にしてみれば「嘘おっしゃい」ですよ。

人が何かを習得するには、「繰り返し経験する」ことが大切です。

またまた学生時代の例を出しますが、まず「最初の経験」として授業があります。そして、「第二の経験」として「テスト勉強」があり、第三の経験として「テスト」があるわけです。

ここまでを経て知識は定着していくわけですよ。

仕事における「成長」というのも同じで、似たような業務経験を何度も何度も積むことで人はその業務を習得できるようになります。

啓発本を読んだから仕事ができるようになることがなければ、転職をしただけですぐに仕事ができるようになるということもないんです。

転職後にまた仕事できないかもしれないという違和感を覚えたとしても、すぐ再転職しないでくださいね。

様子をみましょう。

2.得意なことと、苦手なことを考えよう

それぞれ「やりたいこと」があるかもしれません。

ただ、やりたいことに固執して「仕事できない」のに変に粘り続けると柔軟性が無くなる可能性があります。そうなると待っている未来は、「できないけど、やり続けなければならない」という悲しいものです。

僕は、「やりたいけど向いてないこと」を無理矢理やり続けることが、仕事において最も不幸なことだと思います。

だから、仕事選びは「得意を活かし、苦手を避ける」のを第一にすることをオススメしたい!

ただ、「得意だけど嫌いなこと」を選ぶ必要はありませんよ。

熱烈に「やりたい!」「好き!」ということではないとしても、なんとなく「ああ…良さそうだなあ」と感じる仕事はあるでしょう。

得意を活かし、苦手を避けるというベースで仕事を選ぶと転職先候補はいくつか挙げられるはず。その中で最も興味を惹かれる仕事を選べば、それだけで「適材適所」かつ「高いモチベーションまたはフラットなモチベーション」で働けるんです!

3.転職は「一人」にしてならず

「ひとりよりも二人」とよく言うけど、転職のときもそうなんです。

ひとりきりで転職活動を行うと、大変なことが多すぎます。

まず、自分の得意なことを考えるときに自分自身ではなかなかたくさんの適性を挙げられないんですよね。自己分析にどうしても主観が入るから、得意なことを苦手と言ったり、逆もまたしかり。

そして、転職先の候補をいくつか挙げるときにも多くの業界と職種を知らないといけないし、それぞれに求められる適性も知らないといけません。

求人選びもなかなかに大変です。

そこで、転職エージェントを使いましょう。

転職エージェントを使えば、キャリアアドバイザーがあなたの話から客観的に得意なことと苦手なこととを引き出してくれます。自分では気が付かない適性に気付くことができ、選択肢が圧倒的に広がるんです。

そして、キャリアアドバイザーはたくさんの業界と職種と求められる適性を知っています。

求人も、あなたの年齢や求める条件に可能な限り沿うものをオススメしてくれるんです。転職活動が圧倒的に楽になります。

「研修が充実している会社」「残業が少ない会社」などの条件を伝えれば、仕事ができない環境的要因を取り除けるんです。転職エージェントを使って、はじめて完璧に「仕事ができない悩みから解放される」と言えます。

4.転職後の姿勢も大切

転職しただけですぐに仕事ができるようにならないと、「1.自分の成長を長い目で見てあげよう」で述べました。

仕事ができないから辞めたいと思い、転職をするのなら、転職後の姿勢にも気を配ってみてください。

たとえば、積極的に上司や先輩に教えを乞いに行くとか、習得するまで何度も研修内容を復習するとか、やれることはたくさんあるはずです。そうして経験の回数を重ね、経験値を上げていくことであなたの内側に潜む「適性」が「結果」として花を開きます。

植物に日光と水を与え続けるように、自分の成長のための栄養を与え続けましょう。