正社員が他の雇用形態より有利なところと言えば、「ボーナス」「有給」「福利厚生」「退職金」ですよねえ。

ボーナスなしとか福利厚生弱いとか、正社員のうまみがかなり薄まるように感じられます。ただ、退職金は今はまったく関係がないと思っている人が多いと思うんですよ。だけどさ、退職金、大事ですよ?

退職金なしの会社に勤めている正社員は、よーく考えてみてください。

今は良くても将来が…

退職金というのは、今すぐ関係するものではありません。

だからこそ見逃されがちな制度なんですが、退職金を甘く見ていると将来痛い目をみることがあります。退職金というのは「これまで働いてくれてありがとう」という慰労のものなんですが、たとえば定年まで勤めた会社に支給される退職金はかなり高額になるんですよ。

マイホームのローン完済とか、老後資金とかに充てる人が多いです。

今時は新卒から定年まで勤めあげることはほとんどないと思いますが、それでも人は必ず「どこかの会社に落ち着いて定年まで働く」わけだから、どのみち退職金の金額は大きい。これが無いと老後資金の基盤が無くなります。

今は関係が無かったとしても、将来の自分が金銭的に危うくなる可能性があるんです。

「年金がある」と反論する人もいるかもしれませんが、今の20代・30代が年金を受け取るのは定年よりずっと先になります。それに、年金という制度は既に崩壊気味のように感じられるため、期待はできません。

支払ったけど満足に受け取れないという状況も、考えないとダメです!

だから、将来のことを考えるなら退職金なしの会社で働き続けるのは危険だと僕は思います。

将来のために貯金できるかどうかが鍵

退職金なしの会社で働いていたとしても、退職金を補えるほど貯金がはかどる会社なら問題はないと思います。会社がお金を積み立ててくれる制度があるとか、十分貯金できるほどの給料があるとか、そもそもあなた自身貯金が上手だとか…。

年金があてにならないのなら、どのみち貯金は重要です。

退職金が無かったとしても、将来のための貯金をしっかりとすることができるのなら、問題はかなり小さくなります。退職金をもらえないという劣等感やショックはあるものの、「貯金があるから生活はできる」となれば特に急いで転職をする必要もないでしょう。

ただし、「自分は貯金が苦手」という人や「貯金が捗る会社じゃない」という人は転職をすることをオススメします。

退職金がない会社のほうが少ないから、転職は楽

退職金なしの会社で働くと、あたかもそういう会社が大多数あるような錯覚に陥ると思います。僕もブラック企業勤務時代は「世の中の会社のほとんどがブラック」のように感じていたんだよなあ…。

でも、実際転職してみると「ホワイトも結構あるじゃん!」ということに気づいた。

悪い状況にあるとき、世の中全部がそういう状況のように見えるけど、実際はそんな会社は社会全体にとって一部でしかないわけです。

退職金なしという会社は中小・零細に多いんですが、中小企業の中にも「うちは福利厚生に力を入れているよ!」という会社があります。そういう会社のほとんどが退職金制度を取り入れているため、どんな企業規模だったとしても退職金は支払われることが多いんです。

ただ、中には十中八九退職金が無い会社もあります。

新興のベンチャー。

まだまだ駆け出しの会社だから、将来のことなんてまだまだわかりませんし、保証はできません。そういうことを社員にも周知させていることだし、退職金を払うほどの余裕もないんです。退職金は「将来的に払う可能性はあるものの、まだ退職金のことを考える段階ではない」という感じなんでしょうねえ。

そういう例外を除き、退職金は、支払われるのが当然と言えます。支払わなくても違法じゃないけど、社会全体の動きとしては当然支払われるんです。

退職金制度のある会社に転職するのは、非常に楽!

転職エージェントを使って、気になる求人を指して「この求人、退職金貰えますか?」と質問してみてください。ほとんどの求人に対して「もらえますよ」という回答が得られますし、担当者も(当たり前やん)と思いながら淡々と答えてくれます。

ここで提案!

転職を考えるなら、せっかくだったら「退職金以外の不満」も解消しましょうよ。たとえば「もう少し給料欲しい」とか「残業時間を減らしたい」とか、「福利厚生を充実させたい」とか、そういう条件を重視して転職するんです。

退職金だけを条件にして転職するのは、正直”MOTTAINAI”というやつですよ。

退職金なんてものは正社員にとって、あくまでも前提条件に過ぎませんから。

退職金なしの会社で働き続けても困らない人もいるかもしれませんが、困る人もいる。自分は後者だと思うのなら、退職金制度以外の転職目標を掲げて、転職エージェントを使い求人を探し始めるくらいは、しておいても良いのではないでしょうか。

決断は、行動の先に見えてくるものだから。