脱サラ漁師だ! と盛り上がる人がいる一方、「脱漁師サラリーマンだ!」と意気込む人がいてもおかしくはないだろう。

むしろ、脱サラ漁師という流れよりも自然だとすら感じられます。漁師は本当にきつい仕事だろうから、漁師を辞めたいと思うのが自然なのではないだろうか。ましてや漁師を取り巻く現状・未来はどんどん深刻なものになってきていますよね。

漁師から転職、脱漁師のための考えを転職経験者の僕から紹介したいと思います。

5K問題から考える、漁師の転職の実態

「きつい」「汚い」「格好悪い」「稼げない」「結婚できない」

以上が5Kと呼ばれるものです。仕事において3Kくらいは聞いたことがあるし、3Kなら結構よくあるんですよね。「きつい」「汚い」「危険」の3K、建設・土木や介護士などが当てはまるわけです。

じゃあ5Kが当てはまるのはどういう仕事かというと、日本の一次産業全般なんですよね。

そこには漁師だけじゃなくて農家も含まれるんですが、農家よりも漁師を取り巻く現状のほうがヤバイと思うんです。農家も漁師も年々人口が減っているんですが、元々農家よりも漁師のほうが人数が少ないと言われています。

農業よりも漁業のほうが、新規参入ハードルが高いんですよね。

漁業には船が必要ですが、船はべらぼうに高いですから。必然的に船員募集しているところに問い合わせて漁師になることになりますが、そこにもたくさんのハードルがあります。

地元漁師陣の輪に入る難しさ、体力的な難しさ、地域とのつながりなどなど…。もちろん農家にもそういったハードルは少なからずあるわけですが、農家よりも人が少ないのはイメージの問題もあるんだと思います。

漁師は5Kに加えて「危険」なイメージがあるから。

ということは、あれ? 実は6Kなのでは?

それに船一隻あたりの漁師の人数には限りがあるだろうし、自営漁師が増えない限りは漁師の未来は危ういですよねえ。そのためには「船を手に入れる」などのハードルがあるわけで、やはり農業より参入しにくい。

5K問題もあるから、辞めていく人が多く、参入する人が少ない現状です。

多くの人が漁師を辞めてサラリーマンになろうとしています。

日本の漁業自体が沈みゆく船、なんです。

漁師の仕事の実際と向き不向き

漁師の仕事は、一度慣れてしまうと毎日毎日十数時間は同じ作業を繰り返す感覚になるんですよね。体力仕事は大抵「慣れると楽になる」と言われるんですが、楽になるというのは決められた作業を淡々とこなすようになるからということだと思います。

ただ、それが楽な人もいれば辛い人もいるんですよね。

体力的には慣れて淡々とこなせるようになれば楽かもしれないが、ルーティン作業が嫌だという人には精神的にきついです。

僕は仕事をお金儲けと捉えているから大抵我慢できるけど、ルーティンはしんどいですねえ。頭を使わなくてもよくなってくると、余計なことを考えてしまったり時間が余計に長く感じたりしますから。

僕には漁師は向いてないと思います。

僕のように、決められた作業をただ淡々とこなすだけのことに少しでも「辛い」「嫌だ」と感じるのなら、漁師は向いてないんだと思います。

漁師の仕事に向いているのは、淡々と仕事をしているほうが時間が短く感じるような人ではないでしょうか。「頭より体を使いたい」「体を動かしていると楽」という感じ。

体より頭を使いたい人は、漁師から転職したほうがいいと思います。

5K問題もあるし、沈みゆく船問題もあるし、辞めたいとか向いてないとか思うなら辞めてしまおう。

漁師から転職するなら企画職がオススメ

体より頭を動かしたいとか、淡々と仕事をこなすのは嫌だから考える仕事がしたいとか考える人は多いと思います。脱漁師してサラリーマンになりたい人で、考える仕事がしたいなら企画職がオススメです。

企画の仕事は、とにかく考えて考えて考えまくります。

最初は「顧客のニーズ」「自社の顧客の統計」などを調べることから始まり、そこから「次はどういう製品・サービスが売れるだろうか」と考えるんです。調査と考察、そして発想という頭を使う作業の連鎖が企画の仕事ということになりますね。

企画職はルーティンになることはあり得ません。

漁師から転職してやりがいを感じやすい仕事だと言えるのではないでしょうか。

営業職になるのもオススメ

実は営業職も、かなり頭を使う仕事です。

営業の仕事は「ものを売りつけること」というよりも、「相手のニーズを引き出して購買意欲を高める仕事」なんですよ。たとえばIT業界の新規営業の場合は「システム」を売るということになります。

このときの顧客候補は「システム化が遅れている企業」です。

ただ、システム化が遅れている企業は「うちにはシステム化なんて必要ない」と思っていることが多いんですよ。必要性があると自覚していたら、自分たちからIT企業に依頼しますからね。

だから、営業職は最初に「うちにはシステムが必要なんだ」と相手に気づかせる必要があります。

「システム化されていないと、○○みたいなことがあるでしょう」と、自社製品・サービスを利用しないことで困ることを例として出したりして相手のニーズを高めるわけです。

どういう駆け引きをするべきかは、顧客によって・商品によっても変わります。

「こうすれば絶対に契約が取れる」ということは無くて、臨機応変に対応しないといけません。自分のやり方というのを確立した後でも思考作業が尽きないため、漁師を辞めたいと思っている人にはオススメです。

また、「企画職をしてみたい」という人にも営業はオススメですよ。

企画職にいきなり転職するのは難しい場合も、ありますからね。

特に世間的に漁師や第一次産業というのは、不本意なことに下に見られがちです。僕は「漁師すげえなあ」と思うし、「おいしいお魚ありがとうございます! 鯖おいしいです」と思うけど…。

世間一般のイメージからすると、急に企画職に応募しても「なんやお前」と言われて終わりになる可能性があります。

営業でビジネスマンとしての経験を積み、実績を残すことでスムーズに企画の仕事に転職できるでしょう。

漁師からいきなり企画に転職するよりも、そういう実績ある人のほうが大きなプロジェクトを任せてもらえる可能性も上がると思いますよ。

希望する職種に転職する方法

漁師から転職するなら、自分の希望する仕事に確実に就きたいですよね。

ただ、転職市場での漁師のイメージは…どちらかと言えば悪いです。

れをフォローしてくれる第三者の存在が必要になると思うから、転職エージェントを使うことをオススメします。一般企業に転職するときには、今や転職エージェントが必須なんですよ。

転職活動のアドバイス・求人紹介・面接対策・相手先企業へのフォローなどなど、たくさんのサービスが受けられます。

転職エージェントと二人三脚で転職することが、漁師からの転職を成功させる第一歩です!

漁師を辞めたい人は、沈みゆく船に乗らず、安定してこれからも航海し続ける船に乗り換えましょう。

オススメはIT・WEB業界の営業と企画だ!