「他の20代と比べると俺の年収低いなあ…」

そう感じてあらためて自分自身を評価してみると、過小評価されているのではないかという考えに至る人がいるでしょう。

自分自身を分析して正しく自己評価したうえで、そう思い悩むのなら、あなたは会社に正当な評価を受けていない(納得できる年収より低い)と言えます。

仕事を評価するのは誰だ? 人だ!

だから過小評価されることもあるし、過大評価されることもある。それは仕方のないこともかもしれない…。

だけど、諦めてはいけません。

人が人を評価するシステム

人が人を裁くことはできないと言いますが、現代社会では人間が人間を裁き、評価をしています。

猿に人間を評価することはできないし、象にだってキリンにだって無理ですよね。神様が姿を現して「お前はよくやった」とか「お前はくずだ」と言ってくれるわけでもない。

だから、人が人を評価するんです。

ただ、このシステムは不完全極まりない

だって、どうしても主観が入るから。評価する側の人間が、評価される側の人のことを嫌いだとすれば不当に能力が低く見えてしまう。逆に、評価される側のことが好きなら、実際よりも能力が高く見えてしまいます。

ところで、恋愛をしたことがありますか?

「急になんだよ」と思うかもしれませんが、関係あることですよ。恋愛をすると、その相手のことが可愛く見えますよね。ただ、恋が冷めると「あれ? そんなに可愛くないぞ?」と思うことがありませんか?

性格が良い人でも、別れた後は嫌な性格に見えたりしますよね。

年収も、恋愛と同じような色眼鏡で決定されている部分があります。だから、過小評価される人と過大評価される人とがいるんです。

今、20代のあなたは過小評価される側の人間ですが、「仕事で成果を挙げる」以外の方法で、正当な評価・正当な年収に引き上げることができる場合があります。

過小評価されがちな人とは?

過小評価されがちな人というのは、仕事の成果が良いだけの人です。「成果をあげれば、それでいい」と思っていませんか?

もちろん、仕事で成果をあげることはとても大切です。会社に貢献することにもなりますし、それなら評価されて当然だと思うのは当たり前でしょう。

ただ、先ほどから述べているとおり、人は成果だけを見て評価をするのではありません。

過小評価されがちな人というのは、成果をあげることだけを考えて色々なことを疎かにしてしまっている人です。

たとえば、後輩の指導を他の人に任せっきりだとか、職場の人間関係を全く意に介していないとか…。思い当たる節があるという人も、多いんじゃないでしょうか。会社は仕事をする場所ですが、自分の仕事ができるだけじゃダメなんです。

後輩の指導を熱心にしている人や、職場の人間関係を円滑に進めようとしている人。

そういう人は、後輩から慕われ、同僚から慕われます。彼らに慕われると、自然と上司にも頼られるようになっていく。

その上仕事の成果が平均以上であれば、突出して有能でなくとも上司は「彼は有能だ、評価をあげてやりたい」と思うわけです。

そして、良い成果をあげているだけの人は逆に疎まれていきます。

成果をあげているだけではダメ、彼は仕事だけで職場運営のことは考えていない。後輩の指導も飲み会だって全然しないし、社会人としての立ち回りができていない…。

そんなやつは、いくら仕事ができても社会人として無能!!

過小評価される理屈というのは、大体こんなところでしょうね。

自分自身仕事が出来て評価されて当然だと思う人は、一度社会人としての立ち回りが出来ているかどうかを分析してみてください。

それが出来ていないと思うのなら、社会人としてうまく立ち回ることで評価を変えることができますよ。

特に20代の場合、まだうまい立ち回りが出来ていない人が多いです。

社会人としての立ち回りとは?

社会人としてのうまい立ち回りというのは、敵を作らないことです。

近年の若者は、会社で敵をつくりがちだと僕の知り合いが言っていました。

僕自身社会人としての立ち回りがうまいわけではなく、むしろ敵を作ってしまいがちな人間です。会社で敵をつくりがちなのはどうしてかというと、先輩や上司との温度差が理由だと僕は考えています。

「若いくせに達観して悟ってる人が多すぎる、ドライになっている」

僕の知り合いが言っていたことですが、理由はこれです。仕事をお金を得るための手段と割り切る人が多いから、職場運営や後輩の指導に関してあまり関心を示さない。そうして、無意識のうちに敵をつくってしまう。

敵を作らないためには、やはり職場運営にかかわることが大事です。

何度も述べているように「後輩指導」を熱心にしたり、同僚との人間関係を円滑にしてみたり…。「何でわざわざ」と思うかもしれませんが、それも仕事のうちですからね。これは割り切るしかありません。

そうして後輩や同僚に敵をつくらないようにし、その上で上司や他の部門の人などに顔を売りましょう。

顔の売り方は簡単です。仕事の相談をしてみたり、勉強のためと意見を請うたりすることで顔を覚えてもらうことができます。

その上で、仕事で成果をあげるんです。

顔を覚えている、名前を知っている人が成果をあげたら、より高く評価したいと考えるのが人情というもんですよね。

特に自分に相談してきたり、意見を求めてきた人なら「あ、この子がんばってるんだなあ」と嬉しくなっちゃいませんか?

こういうのが、社会人としてのうまい立ち回りです。

仕事の成果がイマイチでも、こういうところが上手な人は課題評価されます。

仕事の成果が良くても、こういうところが苦手な人は過小評価されます。

だけど、一番言いたいのは…

社会人としての、上手な立ち回り、か…。

僕がそんなことを語るとは、自分自身でも少し驚いています。冷静に考えれば「立ち回りが上手な人が評価され、下手な人が評価されない」というのは当たり前です。だから、それも僕の意見であることには変わりはない。

でもね…。

本心ではバカみたいだと思う自分がいるんですよ。達観して変に悟っちまっている若者ですからね、僕は。

僕が本心で思っていることは、「正当に評価され、納得の年収を与えてくれる職場に転職すればいい」ということです。

要は、給料を上げるための選択肢というのは、自分自身を変えるのか、自分自身が身を置く環境を変えるのかという二択になるということですね。

前者が「立ち回りを考えること」で、後者が「転職すること」です。

正当に評価されない職場にいるよりは、転職するほうが正当な評価を受けられる可能性が大きいでしょう。大きな実績を残しているならそれが評価されて入社時点の給料が決まるし、そうでなくとも評価を一旦リセットすることができますよね。

転職時点での給料は「年齢的に妥当な給料」で、能力を考慮していないかもしれない。

それでも評価をリセットすることで、そこで頑張れば能力面を正当に評価されることもあります。

立ち回りが下手でもリセットすれば正当な評価を得られる可能性はあるし、既存の職場関係で立ち回りを変えて評価を変えるより、新たな職場関係を築いていくほうが楽です。

職場関係が固まってきていると、どれだけ努力しても印象が良くならないこともありますからね。だから、どちらにしても転職するほうが可能性は大きいですよ。

また、立ち回り云々関係なく評価が不当という場合もあります。

たとえば、平均年収すらも下回っている場合ですね。国税庁の民間給与実態統計調査によれば、20代男性の平均年収は、次のようになっています。

20~24歳:271万円
25~29歳:383万円

これより低いなら、なおさら転職したほうがいいです。

何にせよ、一番言いたいことは…。

不当な評価をする職場なんて、あなたにとってはクソ。
正当な評価をする職場で頑張るほうが、よくない?