ニートが就職を決意するのは、簡単なことではありません。

あなたはまだ、就職を決意することができずにいるんだと思います。本当は就職を決意したいし、就職したいですよね。だけど、勇気が出ない。決意がみなぎらない。「どうすればいいんだろう?」と悩んでいることだと思います。

そこで今回は、ニートから脱出した人はどんな「きっかけ」で就職を決意したのかを、調査してみました。

ニートが就職を決意するきっかけ【定番5選】

1.生活できなくなった

実家からの仕送りが途絶えた。親が病気にかかった。親が亡くなった。さまざまな理由から、生活に困るという事態に陥ることがありますよね。

なぜ快適なニート生活が送れるのか。

それは、最低限の衣食住が保証されているからです。

ネットに、こんな体験談がありました。

この体験談の主人公である達弘くん(仮名)は、大学入学と同時に一人暮らしを始めたんです。バイトはせず、親からの仕送りで生活をしています。

ある日、大学に行こうとしたときのことです。すれ違う人たちが、自分をあざ笑っているように感じました。本人曰く「確かに聞こえた」そうです。「気持ち悪いよね」「外を歩かないで欲しい」というような声が。

それから、大学に行かなくなり、引きこもるようになります。

それから数年が経ち、達弘くんは立派なヒキニートになっていました。

ヒキニート生活が続く、蒸し暑い夏のこと。コンビニで買ったアイスの3割くらいがジュースになっていて落ち込んでいると、電話がかかってきました。

「誰だ?」

「もしもし私だけど」

妙に暗く重々しい母親の声。

「驚かないで聞いて欲しいんだけど…お父さんがリストラされたの」

その連絡以降、仕送りは、徐々に減らされていきました。

そして、ついには仕送りが完全に途絶えてしまったんです。

腹が減った。死にそうだ。なんでもいい。食いたい。食わせろ。そう思いながら、無意識のうちに、クッションの綿を食べようとしていました。綿に口の中の水分を吸われ、喉を塞がれて死にそうになりながら、達弘くんは我に返ります。

なんとか綿を取り出す。髭も剃らず、ふらふらの足取りで日雇い労働に向かう。

そして、就職活動を徐々にはじめていきました。

結局、食えなくなれば、人は働くというわけです。

そう簡単には、死を覚悟できないから。

2.同窓会の連絡が来た

とあるニートのところに、ある日、同窓会の連絡が来ました。

「〇〇高校62期生3年5組クラス会のお知らせ。忙しいとは思いますが、ぜひ、ご参加ください! 新島先生も来るよ!」

高校には仲の良い友人が数人いたし、クラスメイトともそれなりに仲良くしていました。彼はとても懐かしくなり、みんなに会いたくなったんです。

しかし、彼はニートです。同窓会ではみんな名刺交換をして、今何をしているかという話題で盛り上がるに違いありません。

行けない…だけど、行きたい。

そう悩んでいるとき、ふと思い立ち、高校時代の友人に連絡を取ったんです。

「今何してる?」

その友人は、バリバリの銀行員。仕事の大変さや、最近仕事に慣れてきたことなんかを語ってくれたんです。電話越しのその声は、疲れているようで、少し楽し気でした。

ニートである自分自身と銀行員の友人とを比べたとき、彼はどうしようもなく焦りました。

そして、就職を決意したんです。

同窓会の連絡がニートにとって就職のきっかけになるのは、旧友に会いたい気持ちと、旧友と自分とを比較したときに生まれる危機感が理由なのではないでしょうか。

3.罪悪感と焦りに耐えきれなくなった

働かないことから罪悪感を抱いてしまうこと、ありますよね。

親に対して、友人に対して、社会に対して、未来の自分に対して。そんな罪悪感を抱えたまま生き続けるのは、辛いです。

同時に、早く就職しなきゃという焦りもありますよね。

罪悪感と焦りの両方を抱え続けることには、いずれ限界が来ます。「もう耐えられない!」と思ったとき、ニートは就職を決意するわけです。

4.孤独に耐えきれなくなった

ニートは孤独を感じやすい。

働いていないというだけで、孤独を感じますよね。他の人たちは働いている時間に、自分は働いていない。社会に置き去りにされてしまったかのような、孤独感。

そして、他の人たちは会社の人たちとの交流があるのに、自分にはそれが無いという事実。そこからも孤独を感じるでしょう。

また、ニートである自分に引け目を感じて、友達から遠ざかってしまうことによる孤独もありますね。

そういったさまざまな孤独に耐えきれなくなったとき、ニートは人とのつながりを求めて、社会に出るわけです。

5.就職に希望を見出した

就職に不安があるというニートは多いでしょう。

仮に就職できるとしたとしても、「続かないのではないか」「ブラック企業に就職してしまうのではないか」と、思い浮かぶのは不安ばかり。

その状況から抜け出し、就職に希望を見出せれば就職を決意できます。

ネットに、こういう体験談がありました。

彼は自分がニートになったとき、「もう何もかもがおしまいだ」と落ち込んだんです。ニート生活が続いたときにも、「就業経験のない自分が働くことはできない」と悲観していました。そして、実際自分には何もできないと思い込んでいたんですよ。

そんなある日、友人に連れられて、とあるイベントに参加しました。

物販がどこにあるのかがわからず、さ迷っている人がいたんです。その人に話しかけられたとき、彼は口頭で物販の場所を案内しました。

それを聞いていた友人が「お前、口で案内するのうめえな」と褒めたんです。

そのとき、彼は「自分にもできることがあるのかもしれない」と思い、就職を決意しました。今ではコールセンターの仕事をしているそうですよ。

意図的に「決意するきっかけ」を作り出す方法

ニートが就職を決意するきっかけは、受動的なものが多いです。ただ、それを意図的に作り出すことができます。特に「生活に困る」「就職に希望を見出す」というきっかけは作りやすい。その方法を紹介しよう。

1.実家を出る/支援を減らす

生活を敢えて厳しくするために、実家を出ましょう。

親からの支援に関しては、徐々に減らしてもらうようにお願いしてみてください。これは、既に一人暮らしを始めているという人もやってみましょう。

0円に向かって着実に減っていく通帳の入金額。徐々に生活が厳しくなっていくことにより、あなたは生活していくために就職を決意せざるを得なくなります。「何も食えなくなる」タイムリミットが、目に見えるわけですから。

食えなくなる前に、働こうとするはずです。

2.よかった探しをしてみる

よかった探しとは、自分が置かれた絶望的な状況を受け入れながら、行動する勇気を出すために行うものです。『愛少女ポリアンナ物語』というテレビアニメに出てくる主人公の行動や生き方がもとになっています。

ニートが良かった探しをすることで、就職するための勇気が出ると僕は思うんですよ。

よかった探しをするには、自分のネガティブな状況を客観的に認識することが大事です。そのうえで、「よかった」と言えることを探してください。

まず、「働いていない」という状況には「これからどんな仕事にも就ける」という《よかった》がありますよね。

そして、自分自身の普段の行動の中にも《よかった》があります。

たとえば、「今日は散歩しかしなかった」ということにはこういう《よかった》があるでしょう。「前より外にいる時間が増えた気がする」と。

「今日はネットばかりしていた」ということにも、《よかった》があります。「今日はネットをした。この調子で今度は仕事に関する調べものをしよう」と。

このようによかった探しをすることで、就職に対して希望を見出せるのではないでしょうか。

3.自分に何ができるのかを考える

自分に何ができるのかを考えることによって、就職に対する希望を見出すことができます。

自分の能力を明確にするには、過去の経験を洗い出すのが効果的です。

まず、あなたが過去に経験した「成功」と「苦難」を両方洗い出してみてください。

次に、成功したことに関して「どのように成功に導いたか」「成功した理由」などを自問自答してみるんです。

苦難に関しては、「乗り越えられたか」「どのように乗り越えたか」などを自問自答してみましょう。

その答えから、あなたの能力がわかります。

たとえば、「分量をはからずにうまく料理ができた」という成功体験があったとします。

「なぜ分量をはかっていないのにうまい料理が完成したのか」を考えるんです。

答えの例として、ここでは「過去の料理経験から味の想定ができたから」としておきましょう。

言い換えれば、「この味を作りたいという結果」から逆算して、「調理過程」を導き出したということでもあります。

そこから、次のような能力があると言えるでしょう。

「過去の経験から結果を想定する力」
「結果から成功方法を導き出す力」

もちろん、料理によって発揮したそれらの能力は、仕事で求められる同様の能力よりも、小さい火種のようなものかもしれません。

ただ、それは誰でも同じことです。

就職する前から、就職後に求められるほどに大きな能力を持っている人はあまりいません。

だから、会社は未経験の人に対して、「仕事に慣れた後で大きな力を発揮してくれること」を期待しているんです。

つまり、過去の経験から見出した能力こそが、会社があなたに期待している物ということなんですよ。

そう思えば、就職する決意がみなぎってきませんか?

ニートから就職するきっかけが欲しいのなら、一度、自分に何ができるのかをじっくりと考えてみましょう。