三菱重工業と言えば、圧倒的に古く、圧倒的に巨大な企業ですよね。

歴史を遡れば、原初は1884年というのだからハンパではありません。そんな古く巨大な企業ということも原因の一端なのかもしれませんが、この会社は他社に比べるとやや異質なんですよね。

そういう三菱重工業の異質性や、三菱重工業を辞めたいという人の悩みなどをopenworkキャリコネカイシャの評判から抜き出し、転職方針などを考えてみました。

ぜひ参考にしてみて下さい。

三菱重工業の異質な営業

三菱重工業の営業は、作業着を着て、工場の技術者たちとの間に入り、部署間の衝突をうまくおさめた上で、成果物をまとめ、お客様に納品する仕事です。一般的な営業職よりもずっと、社内調整に時間を費やすことになります。

顧客と関わる時間よりも、社内の人間と関わる時間のほうが長いんですよね。

転職時に「それは営業ではない」と言われたという口コミもあり、「このままでは他の会社で通用しない人材になってしまう」という危険性があります。どちらかというと、ディレクターの仕事に近いので、ディレクターとしては他の会社でもやっていけるかもしれませんけどね。

営業としてやっていきたいなら、転職したほうが良いでしょう。

また、「もっと顧客と関わる仕事がしたい」「雑用に忙殺されることへの不満」などの問題を挙げる人も多いです。

営業としてやっていくという前提で、顧客とたくさん関わりたいということなら、IT営業が良いかもしれませんね。

IT企業の営業職は、顧客と何度も会って問題点を洗い出し、それに対して自社の技術力で可能な範囲の改善案を提案する仕事です。そのために技術職たちとの調整業務を行うことはありますが、顧客と関わる時間よりも圧倒的に長いということはありません。

三菱重工業での社内調整経験を活かしながら、現在の不満を解消するという意味では、ものすごく打ってつけの転職先なのではないでしょうか。

ただ、社内調整が嫌だという人には不向きです。

それなら、メーカーの法人営業や自分が興味ある分野の新規開拓営業に転職しましょう。そのとき、社内調整業務がどれくらいあるかを確認しておくと、より今の不満を解消しやすくなりますよ。

分社化に振り回されるのが辛い

三菱重工業は、国絡みの事業以外で、あらゆる事業ごとに分社化しようとしています。

確かに、三菱重工業は事業が多すぎるんですよねえ。家庭用エアコンから大規模発電所、戦車に潜水艦にロケットまで…国内企業でここまで幅広く手を広げているところは、他になかなか無いというほど広げています。

だから、分社化するのは悪いことではありません。

経営陣からすれば、経営がしやすくなり、上が詰まっている状況を打開し、新たなポストを生み出すという効果が期待できますからね。事業ごとに分けることで、各事業の計画も立てやすくなるでしょうし、経営陣にとってはメリットがたくさんあります。

ただ、現場では社名が変わることにより、士気が低下し、転職をする人が後を絶たない状況が発生しているんですよね。

分社化は、企業運営や事業のスピード化を実現できるものの、子会社の立場になると、一般社員は新しい大規模案件の受注や、チャレンジングな仕事をしにくく、意見も通りにくくなるわけですから。

社員の士気が低下するのは当たり前なわけで。

じゃあ、転職するしかないということになるわけで。

ただ、転職するときに明確な目標を立てるのが難しいかもしれません。分社化でやる気が失われたということであれば、ただ違う会社に転職するだけで満足する可能性があります。転職するだけといっても「給料」「残業時間」「職種」などの不満点を改善することができるわけですからね。

ただし、意見が通りにくい状況やチャレンジがしづらくなったということへの不満を解消するためということなら、僕としては「敢えて中小企業やベンチャー企業に転職する」ことを勧めたい。

大企業から中小やベンチャーに行くと、大きな期待をされます。

新しい事業の立ち上げや責任のある仕事に関わることができる可能性が高いだけでなく、管理職というポストすらも得られる可能性が高いです。

もちろん、三菱重工業のような大企業勤めという看板によるモチベーションは無くなります。

ただ、そういう看板的なモチベーションは、チャレンジがしづらいことや意見が通らないことなどと比べれば、大きな問題にはなりにくいのではないでしょうか。

それに、看板によるモチベーションは「大企業勤め」によるものだけでなく、「今の会社を自分の力で大きくする」ということによっても満たせますから。

単純に深刻に…仕事が面白くない!

仕事をしていて全く面白くないという理由で退職をする人が、どの部署にも多いです。

営業の面白く無さは、「三菱重工業の異質な営業」で語った通りのもの。設計部署に関しては、書類作成がメインになり、情報を下請けに投げるだけで、あとはその仕事サイクルを回すことに専念しがちというのが面白くないと語る人が多い。

全体的に、「不要な書類作成が多い」という意見が多く見られ、それが全部署の仕事の面白く無さに拍車をかけている印象があります。

また、仕事の人間付き合いにも、仕事自体にも刺激が無いという意見も多いです。

それを「一緒にいても全く面白くない友達と、延々と一緒に遊んでいる感じ」と表現する人もいました。

これは凄く秀逸ですよね。僕にも覚えがあります。大学時代、一緒にいても何も生み出さず、何も楽しくなく、成長も刺激も無い友人と「講義が同じ」というだけで何時間も駄弁るんですよ。

そういう面白くなさって、「自分が成長できない面白く無さ」だと思うんです。

三菱重工業の仕事が「社内調整や書類作成」に偏り、本来の仕事のスキルアップができない。同僚や上司と一緒にいても得るものが無く、社会人としての成長ができない。

そうだとすると、この「仕事が面白くない」というのは、ただ単にやりがいの問題だけではなく、今後のキャリア全体にも関わるような重大な問題です。

この問題への対処法としては、まず自分の仕事において「何が刺激的か、何が面白いか」「どういうことが自分にとって望ましい成長に繋がるか」を考えること。そして、そこから次に何をどう経験すべきかを決めることです。

たとえば、設計部署なら「色々なタイプの商品を設計するのが刺激的」だとか「このジャンルの設計を極めるのが面白い」とかのモチベーションを持つ人がいると思います。

そこから、「三菱重工業ではやらない事業をやっている会社」や「特定ジャンルに特化した会社」に転職するという道が定まりますよね。

その思考作業をすることで、転職先が自ずと決まります。

あとは、そこへの転職を目指して、道をひたすら走るだけです。