嫌いな上司がいる人は多いと思います。

それが理由でさっさと辞めてしまう人もいるだろうけど、多分「とりあえず我慢してみる」「とりあえず耐える」という道を選ぶ人のほうが多いんじゃないでしょうか。ただ、嫌いな上司に耐えるあまり、つらい気持ちを抱え続けてしまい、吐き気・過呼吸などの症状を引き起こすことがある!

うつ病にも、なりかねません。

実際、僕の友人が嫌いな上司に耐えることによって、うつ病になりました。そのときの友人の話から、嫌いな上司に耐えるだけなのは危険という事実と対処法をお伝えします。

新卒入社、配属されてすぐ感じた上司への違和感と不信感

友人友人と書くのは不便でわかりにくいので、今回の主役を仮にヒロシくんとします。どうしてヒロシなのかといえば、飲み会のときに自虐ネタで笑いを取ることが多いからです。

さあ、ヒロシくんが大学を無事四年で卒業し、就職活動もギリギリで滑り込みセーフ! 晴れて新社会人となったところから、この物語は始まります。

最初の研修のとき、特にその会社がブラック企業だという雰囲気はありませんでした。外部研修とか合宿研修とかもなく、社訓を叫ばされることもなく、普通に社会人マナー教育と仕事に関する研修ばかりの合理的な研修だったんです。

「まあ普通の会社か。恵まれている可能性もあるな」と、ヒロシくんは思っていました。

その後、ヒロシくんは営業部の大阪支店に配属になったんです。東京から大阪ということで「また大阪に串カツで酒飲みに行くなー」と、見送りました。エールを送ると同時に、心配もありましたね。

異国の地で頑張れ、くらいの気持ちだったことを記憶しています。

その心配は、どうやら当たったようだったんです。配属された先で、ヒロシくんはとある上司と出会いました。そう、それが今回のキモとなる「嫌いな上司」なんですよ。

配属されてからすぐ、ヒロシくんは上司に違和感を抱きました。自分に直接被害があったわけではなく、ヒロシくんがとある先輩について仕事を勉強していたときのことです。社内で先輩のために資料をまとめていると…。

怒号。

上司が自分の教育をしてくれている先輩のことを、全員の前でわざわざ聞こえるように、大声で怒鳴りました。

まくしたてるような関西弁の怒号に、思わずヒロシくんはビビる。そのときのLINEが「上司超怒鳴ってる。ビビる大木」とふざけた内容だったけど、多分彼はこのときから「上司が嫌い」と感じ始めたんだと思います。

正直辞めたい…彼が選んだ道は?

上司が怖いと、嫌いだと思い始めたヒロシくん。

部署内の研修も終わり、先輩から離れて一人で営業活動をするようになっていました。成績は同僚の中だと比較的良いほうだったけど、それでも上司はヒロシくんにキツイ言葉を投げかけます。

「このままでええんか!? 来月はこの1.5倍は頑張れ! ええな!?」

発破をかけているんだろうけど、へたくそすぎますよね。しかも、最初の怒号がヒロシくんの頭をこびりついて離れないので、こういう発破をかける言葉すらも怒りに聞こえます。

理不尽だ、と感じたそうです。

辞めたい、と思っていたそうなんですよ。

だけど、「上司が嫌いなんて、みんなそうだろう」と思って、耐える道を選びました。

耐えるだけの毎日に、彼の心は疲弊していく

あるとき、僕は自分の会社を辞めたいと悩みに悩み、有給を取って京都に行きました。

これまで語ったことはありませんが、このときヒロシくんとも少し飲んだんです。東京から京都に行くとき、普通に大阪を経由しなくてもいいんだけど、ヒロシくんのことが気になったから大阪に行きました。

ヒロシくんと、新世界の横綱という店で串カツを食べながら飲んだんですよ。

ただ、そのときのヒロシくんは、僕が見送ったときの彼とは姿が違っていました。顔色が悪く、肌もなんだかガサガサしているような…。酒を飲んでいても愚痴が多いし、よほどストレスが溜まってるんだと思いました。

飲み会の九割が、互いの愚痴でしたから。

彼が言うには、「上司が嫌いすぎて、仕事に行こうとすると吐き気がする。酷い時は電車で過呼吸になるし、つらい」とのことです。

そのときの僕は自分の悩みに悩んでいたときだったから、どう声をかけていいかわからず、ヒロシくんがいつもの自虐ネタトーンで誤魔化してくれました。

彼はうつ病となり、半強制的に退職した

僕が転職活動をしているときのことです。

ヒロシくんから連絡がありました。

「会社を辞めることになった」と。転職かなと思ったら、「うつ病になったから」とのこと。嫌いな上司に耐える道を選び、つらい毎日を送り、目に見えて変化するほどの苦労をした結果うつ病で退職を余儀なくされたわけです。

報われませんね。

嫌いな上司に耐える必要はない! 耐えながら、転職を狙え

嫌いな上司に耐える道を選んでも、報われないんです…!

耐えるだけだと、吐き気・過呼吸・うつ病という道が待っています。嫌いな上司にずっと耐え続ける必要なんて、どこにあるんでしょうか。今の僕なら、あのときのヒロシくんに「今のうちに辞めてしまおう」と提案していたはずです。

だから、あなたには提案したい。

あなたが潰されてしまう前に。

仕返しでも、懲らしめるでもなく、耐えるでもない、転職という道を。

今、耐えているのなら、耐えながら転職活動をして、虎視眈々と嫌いな上司からバイバイすることを狙え!