管理職だから残業代が出ない?

通るか…そんな理屈…! 明らかに、明らかにおかしいんだ。管理職ということと、残業代が出ないことと、いったい何の関係がある? 管理職だから残業代が出ないなんて、さも当たり前のような顔をして言っている会社はクズ…!

そんな職場は、早めに転職したほうが良いですよ。

管理職だから残業代が出ない、の間違い

管理職だから残業代が出ないと、当たり前のような顔をして言われて「ああそうなのか」と納得してしまう人は多いです。彼らは淡々と当然のように語りますから、知識が無いと騙されてしまいます。

ただ、管理職だから残業代が出ないというのは間違い! 何が間違いなのか? そもそもどうしてそのような理屈を並べるのか? 説明しましょう。

残業代を支払わなくてもいいとされている場合があります。

労働基準法における「管理監督者」に関しては、残業代を支払わず時間外労働をさせても良いとしているんです。管理職だから残業代が出ないという会社の理屈は、その労働基準法の規定を悪用したもの。

ただ、多くの会社が間違っている。

管理職だとしても、管理監督者として認められない場合が多いんです。

どんな人が「管理監督者」なのかは、労働基準法の「監督もしくは管理の地位にある者」に該当しているかどうかが判断基準になります。最終的には、法の番人たる裁判所が決めることだから、会社が勝手に決められることではありません。

ただ、裁判所が「判断基準」を広く示しているわけでもないんですよね。

そこで裁判の判例などを解釈して、人々はその基準を示しているわけです。一般的には、業務内容が重要かつ与えられた権限や責任が重大で、労務管理に関しては経営者と一体的な立場にある人が管理監督者ということになっています。

また、自分の出退勤などに関する裁量権があるかどうかも判断基準となるようです。もちろん、「管理職」として相応しい待遇を受けているかどうかも基準になります。

要は、「管理職として責任の重い仕事を任されていて、直属の部下などに対して経営者と一体的に労務管理を行い、自分の裁量範囲が広く、管理職としてそれ相応の給料を貰っている」人が管理職というわけです。

以上に自分を当てはめて、「自分は当てはまらない」と感じたら、「管理職だから残業代が出ない」というのは一見正論かのように思えるだけの「屁理屈」に過ぎません!

そんな会社、辞めたいですよね。

会社に改善を求めることはできるのか

十中八九、無理でしょうね。

管理監督者に関して「本気で知らなかった!」という会社が、たまりあります。経営陣や上司が無知だとしたら、謝罪と残業代の請求両方が叶うかもしれません。未払い分に関しては取り戻せなくても、これからの待遇は改善されるでしょう。

ただ、そのケースは稀だと思います。

また、悪気が無い場合は「労働基準法に関して正しい理解が出来ていない会社」ということになりますよね。残業代の件はクリアしたとしても、また別のことで労働基準法と食い違ったことをする可能性があります。

あとは…今の会社と対決して残業代を請求するというのも手です。会社側が無知だった場合も、悪気があってやっていた場合も請求をすれば失った残業代をある程度取り戻すことができます。

ただ、これは「改善を求める」とは少し違いますよね。

会社側に明確な悪意があるかどうかとか、請求するかどうかとか関係なく、どちらにしろ残業代が出る会社に転職したほうが良いと思います。

残業代が出る職場なら、どれくらい給料が良くなるの?

基本給を25万円とします。

出勤日数は月によって微妙に異なると思いますが、わかりやすさ重視で20日としましょう。1日8時間の法定内労働を20日間行えば、一か月の労働時間は160時間ですよね。25万円の基本給を時給にすると、時給1,562円となります。

残業代は時給に1.25乗算した値なので、1時間1,952円が残業代です。

残業時間は30時間程度としましょう。30時間残業したとすると、残業代は一か月に58,560円になるわけですよね。各種手当を含めず基本給と残業代だけで計算しても、月々30万円近い給料になります。

年間ベースにすると?

残業代だけで、70万2,720円!

基本給は年間300万円、残業代をプラスすると370万円。実際は各種手当も絡んでくるでしょうけどね。

残業代だけで70万円も差が出るとなると、凄まじいですよね。

以上の計算を、自分の給料と実際の残業時間を使って計算してみてください。どれだけ自分が損をしていたか、そして転職することでどれだけの損を取り戻すことができるのか、よくわかったと思います。

ブラック求人を避けて転職するには?

ひとりで転職活動をすると、ブラック求人を避けて通ることは難しいです。求人サイトやハローワークには、当然のようにブラック求人が蔓延しています。それを全て避けるのは、至難の業。

ただ、転職エージェントを頼ればブラック求人を避けやすくなります。

転職エージェントにも、当然ブラック求人があるでしょう。転職エージェントからしてみれば、どんな企業も「広告料を払ってくれる客」に変わりありません。ただ、そういう質の低い求人は「公開求人」としてネットの海に公開されています。

質の高い求人は、転職エージェントに登録した人に「紹介」する形で見せるというのが転職エージェントの商売方法なんです。

転職者の登録は無料だから、是非登録して質の高い非公開求人の紹介を受けましょう。

非公開求人に関しては、転職エージェントお墨付きの会社が多いです。調査を行っていることもあり、求人情報に記載されないような情報を知ることもできます。紹介された求人を検討するようにすれば、ブラック求人を避けることができるわけです。

その上、口コミサイトを使って会社の評判を調べれば確実性が増します。

また、名ばかりだとしても管理職だったということから転職もしやすいのではないでしょうか。転職先も管理職になれるとは限りませんが、平社員としても待遇アップは出来ると思います。

ブラック企業は、管理職と銘打っている人にも低い給料しか与えないことが多いですからね。

管理職だから残業代が出ないなんて屁理屈抜かす会社は見限って、正当な待遇を与えて残業代を払ってくれる会社に転職しましょう。

ブラック企業の屁理屈は、断固として受け入れてはなりません!