働いているうちに、何かしらのきっかけで「この会社は将来性がないのでは?」と不安に思うことがありますよね。
だけど、将来性がないという確証が得られなかったり、辞めたほうがいいのかが判断できなかったりする人もいるのではないでしょうか。
そこで、先がない会社の特徴を紹介した上で、転職すべきかどうかを語りたいと思います。
将来性がない会社に見られる4つの特徴
1.コストカットばかりしている
近頃コストカットばかりしていると感じるのなら、その会社の将来性は低いのではないでしょうか。
さまざまなコストカット戦略の中でも残業時間削減や給与カット、リストラなどの大幅なコストカットは経営が危うくなった会社の常套手段です。大々的なコストカットを行っている場合は将来性がないと判断しましょう。
2.人手不足が続いているのに新しく雇おうとしない
人手不足が続いているのに新しく雇おうとしないのは、雇うだけのコストをかけることができないということではないでしょうか。
上層部に「人材が足りない」という危機意識が足りていない可能性もあります。
人事がまともに仕事をしていなかったり採用方法が悪かったりした結果なのかもしれません。
理由はどれにせよ、まともな対策を取ることができていないということに変わりはありません。このまま人手不足が続けば個人の業務負担が増え、耐えきれなく鳴った社員が次々に辞めて行く可能性があります。
そして、まともな対策を取ることができない会社には、足りなくなった人材を十分に補填することは難しいでしょうね。
人材不足が続いているのにまともな対策を取っていない会社に将来性はありません。
3.経理の離職率が急に高くなった
経理は、会社の経営状態に嫌でも気づいてしまいます。
経費を計上しているうちにコストカットに気づくんです。決算資料を作っているなかで、会社の業績悪化にも気づきます。そして、自分が勤めている会社の将来性が危ういのではないかということに他部署の社員より早く勘づくんです。
結果、経営状態が悪くなると経理の離職率が高くなるケースがあります。
だから、経理の離職率が急に高くなった会社は将来性がないと判断できるんです。
4.ボーナスが年々減少傾向にある
ボーナスは、会社の業績に大きく左右されます。
決算賞与は特にそうですよね。決算賞与は会社の利益を社員に還元する目的の賞与です。それが年々減額されている、もしくは急に支払われなくなったとなると業績が危ういのではないかと考えるのが当然でしょう。
また、夏冬のボーナスに関しても業績が悪い会社では減額されたり支払われなくなったりすることがあります。
ボーナスが年々減少傾向にある、またはパタリと支払いが止まった場合は将来性がないと判断することも必要になるのではないでしょうか。
将来性がない会社だと感じたら早めの転職を!
ここまで、将来性がない会社の特徴を紹介してきました。
それらの特徴に当てはまり「この会社は将来性がない」と判断できた場合には、転職活動を始めておくべきだと僕は思うんです。
理由はいくつかあります。
まず、リストラや倒産のリスクです。リストラや倒産はまだ先の話だとしても、給料が減ったり増えなくなったりする可能性があります。
そして、将来性がない会社にいても自分自身を成長させるのは難しいんです。
将来性がない会社はコストカットをし事業の拡大はしなくなる、と前章で語りました。設備投資も人材に対する教育投資も行われなくなるでしょう。新規事業に携わるチャンスもなくなります。
成長できる環境が、今後どんどん失われていく可能性があるんです。
また、転職活動は働きながらでもできます。
転職エージェントを使えば、おすすめの求人がメールで送られてくるんです。仕事の合間にメールをチェックしておくだけでも、自分好みの求人をたくさん見ることができます。
だから、引き続き会社の将来性を見極めながら求人をチェックし、良い縁があれば転職をしましょう。
転職先の会社の将来性を見極める方法
会社の将来性が不安で転職をするのに、転職先も将来性がない会社だと転職の意味があまりありませんよね。
そこで、転職先の将来性を見極める方法を紹介します。
まず、業績チェックです。企業ホームページで公開されているIR資料をチェックし、過去数年の業績推移を見ましょう。利益が年々減っているなら将来性に不安アリと判断し、避けたほうが無難です。
減収増益にも注意しましょう。売上が減っているのに利益が増えているのは、大幅にコストカットをしているということです。
さらに、事業もチェックしてみてください。最近需要が高まってきている事業を行っている会社は将来性が高いかもしれません。新規事業が全く行われておらず、既存事業も需要が低いものであれば将来性は期待できないでしょう。
また、転職エージェントのキャリアアドバイザーに聞いて確かめる方法もあります。
転職エージェントは求人先企業の調査を行っているんです。だから、将来性の有無をキャリアアドバイザーが判断して教えてくれますよ。
以上の方法を使って転職先の将来性をチェックし、将来性がない会社を避けましょう。
将来性に気を取られて大切なことを見落とさないようにしよう!
勤めている会社に将来性がないと感じるのなら転職をしたほうがいい。さらに、転職をするのなら将来性をチェックしたほうがいいと、ここまで語ってきました。
ただ、企業の将来性に気を取られ過ぎてはいけません。
転職をするときに大事なのは、自分自身の将来性です。
自分自身の将来性を決定付ける要素は、仕事の向き不向きやキャリアアップ・スキルアップのしやすさ、働きやすさなどたくさんあります。自分がどのような働き方とキャリアを望み、どのような労働条件を望んでいるのかも考えなくてはなりません。
転職活動を始めながら、今一度自分のキャリアプランを確認しておきましょう。
そして、今の会社に将来性以外の不満はないかどうかも自問自答してみてください。
それらの結果をもとに、自分自身の将来性を高められるような「自分に合う会社」を見つけ、転職しましょう!