ハイ、喜べない!!

居酒屋をはじめとする飲食店で働く社員の皆さん、お世話になってます。特に居酒屋にはお世話になりまくってますよ、ええ。「はい喜んで!」と気持ちよく接客してくれて、ありがとう。

飲食店を利用するときは、些細なことでも「ありがとう」を心がけています。

だって、店員さん大変そうだし!

バイトも大変なのに、社員なんてもっと大変そうだし!!

僕の知り合いにもバイト・社員問わず飲食店勤務をしていた人が何人かいますが、みんな口を揃えた「キツイ、しんどい、辞めたい」と言っていました。

そんな飲食店で働く人たちについて、元社畜なりに語らせてください。

飲食店は元気ないなあ

飲食店業界は、忙しい割に人が少ないんですよね。

飲食店はブラックバイトだ、ブラック企業だという風潮が定着しているからか、それを知る人は飲食店を避けています。

実際ブラック企業なところが多いですからね。ブラック企業という言葉が定着する理由のひとつとなった「ワタミ」だって、飲食店グループだし…。

だから、圧倒的に人が少ない。

その割に、外食産業は衰えないんです。

アルバイトもあまり増えないから、正社員が余計に働かなきゃいけない店が多い。アルバイトの2倍・3倍働かされるなんていうことはザラで、その割に給料が少なくて割に合わないんですよね。

社員と言っても仕事内容はバイトとあまり変わらないし、バイトの延長のようで仕事も張り合いが無い…。

辞めたくなるのは、当然ですよ。

店側に辞めたくなる理由が、あまりに多いですからね。

仕事量が多くて、シフト勤務だから休みも勤務時間も不定期的。残業は多いし、本部から変な圧力がかかったり、本部から「バイトを○人辞めさせたら、今度はお前のクビが飛ぶぞ」と脅されるなんていう話もよく聞きます。

残業時間が気づけば400時間を越えていて、でも残業代は出ない。朝早くて夜遅いし、バイトがドタキャンして休日に呼び出されるなんていうことも多くて、大変。ボーナスでないのも当たり前で、有給が無いのも当たり前。

バイトと社員の垣根が曖昧だし、力のアルバイトリーダーは社員より権力持ったりするし…。

わけが、わからないですよねえ。

客にも原因があるんだぞ!

ただでさえ、店側に辞めたくなるような原因が沢山あるのに、その原因となるような客も多い。

特に居酒屋なんて、大変ですよ。高級レストランではしっかりとした振る舞いをする人が、居酒屋では横柄な態度を取るなんてこともありますからね。

居酒屋は、人の気を大きくしすぎるんですよ。少し気が大きくなったくらいなら人は優しくなりますが、度を過ぎると横柄になります。

客が店員を怒鳴ったり、店員に「ありがとう」の言葉もなかったり…。

お客様は何様だよ!! ありがとうくらい言えよって、思っちゃいますよね。

酒の入った客による予測不可能な行動、理不尽なクレーム、理不尽な謝罪要求などなど、嫌な客の嫌な行動は挙げればキリがありません。本当に、飲食店の店員さんには社員・バイト問わず、頭が上がりませんよ。尊敬すら、します。

飲食店勤務は、大変なことづくめですね。

ただ、良いこともあると思うんです。

一度飲食店で働くと、客として利用したとき、店員が少し粗相をしても許せるようになるんですよね。僕は、飲食店で働いていて良かったと思うことなんて、それくらいだと思います。少なくとも「辞めたい」と思っている人たちにとっては、ね。

飲食店は、料理人目指している人が厨房で働くということでもない限り、働くメリットはほとんどないと僕は思っています。

夢を追いかけるなら地獄でも耐えられるけど、そうでないなら、耐え難い地獄だから。

辞めるとき、気をつけて欲しいこと

居酒屋をはじめとする飲食店を辞めたいと思ったら、辞めたほうがいいと僕は思います。

さっきも語ったように、夢を追いかけている人以外には働くメリットが無いからです。店側の実態はブラックそのもので悲惨だし、客絡みでもストレスが多すぎる。

辞めたほうが、幸せになれます。

ただ、気をつけて欲しいのが「辞めるときの引きとめ工作」です。

飲食店でありがちなのが、「辞めたいです」と打ち明けたときの引きとめ。飲食店は人手不足なところが多く、ギリギリで回っているところがほとんどです。そんな中辞められると、その穴埋めが大変なので、必ず引き止められます。

「飲食店上がりなんて、どこも受け入れてもらえないよ」
「転職なんてできるの?」
「どこも厳しいよ」
「無責任だと思わない?」

色々言ってくるでしょうが、気にしないでください。

そんなのは、会社側の理屈に過ぎないんだから。人手不足だからって色々理由を取ってつけているだけに過ぎず、それは感情に振り回されているだけの乱暴な言葉であって、あなたのためを思っての言葉ではありません。

だから、「知るか!!」の一言で片付けられます。

引止め工作にあっても、断固として「辞める」を貫き通してください。

労働者には辞める権利があり、それを無理やり止めることはできないんだから。

転職できる?

飲食店から異業種への転職は、難しいと言われています。

確かに、簡単ではありません。異業種への転職は、どんな場合でも一筋縄にはいかないものです。

けれども、それは飲食店に限ったことではなく、本当に「どんな場合でも」です。飲食店だからと言うことはないので、その点は安心してください。

ただ、やはり飲食店から転職しやすそうな職種は、知っておきたいですよね。

転職経験者の視点から、飲食店経験者が転職しやすいだろう職種を考えてみました。

  • 営業
  • 一般事務
  • 経理
  • 製造業
  • ビルメンテナンス

色々挙げましたが、飲食店の経験を活かせそうな仕事は営業くらいでしょうか。他は一般的に転職しやすいと考えられている物と、飲食店の仕事で抱えがちな不満を解消できる物という観点から選びました。

営業はブラック企業さえ避ければ、仕事の張り合いもあって給料もそれなりでプライベートも充実できます。元ブラック企業営業の、現ホワイト企業営業である僕が言うんだから、間違いありません。


経理はある程度のPCスキルが必須
で、簿記関係の資格を持っていればもっと良いです。簿記関係は「あればいい」というもので、必須ではありません。未経験・無資格でも、採用をしていますからね。

ただ、どの職種を選ぶにしても「スキルの細かい棚卸し」に力を入れてください。

飲食店の経験は、結構潰しがきかないんですよ。たとえば、厨房に入っていた人だと「調理スキル」が磨かれるわけですが、そんなのは飲食業界でしか必要とされないですからね。ホールでも接客スキルばかりで、他はなかなか磨かれない。

そこで大事になるのが、スキルの抽象化です。

調理スキルを細かく分析して、抽象的にしてやると、案外色々なスキルが発掘できます。

たとえば、調理をすればマルチタスクが得意になるし、作業の効率化もできるようになるでしょう。調理中自分なりにどのように作業を効率化したのか、そういう工夫をアピールすることもできます。

同じような感じで、調理スキル以外も細かく分析、抽象化してください。飲食店でどんな仕事をしていた人でも、細かく色々なスキルや経験が身についているはずです。それさえしっかり把握できていれば、転職できます。

逆に、スキルの抽象化ができていない人は、転職に失敗する可能性が大きいです。

自分を分析し、売り込む力が、勝敗を分けますよ。