女性からの人気が高い医療事務の仕事。

でも、【人気がある=働いている人がみんな幸せ】というわけではないですよね。このページに訪れているあなたも、「もう辞めたい!」「現状を変えたい!」という思いがあるのでは?

今回は、医療事務の仕事を辞めたいという人が抱えがちな悩みを分析しつつ、転職先の候補を紹介したり、転職成功者の立場から皆さんに伝えたいことを綴ろうと思います。

医療事務を辞めたい人が抱える悩みを分析

まずは、医療事務を辞めたい人によくある悩みを紹介しつつ分析してみようと思います。

あなたが今悩んでいることとは違った悩みも登場すると思いますが、それは、このまま医療事務として働き続けたらいつ発生してもおかしくない悩みです。

「職場を変えて医療事務を続けるかどうか」や「異なる職種に転職するときに何を重視するか」を考えるときの判断材料になると思うので、ぜひ参考にしてみて下さい。

残業が多い

医療事務全般に残業が多いという傾向があるんですが、その中でも医事課勤務の人は、特に残業が多いです。

業務内容が多いし、レセプト作成と請求作業もあって大変なんですよね。特にレセプト作成は面倒で、作成枚数がとにかく多すぎる。

量が多いし、責任も重大!

一枚一枚丁寧にやらなくてはならないくて、挙句、なかなか終わらずに残業。

まとめてやることもできますが、膨大すぎてまとめてやるのは危険です。他の仕事もたくさんあるし、レセプトだけには集中できません。他の仕事をしていたら定時になっていた…ということが多いですよね。

結果、毎日コツコツとレセプト作成をし、毎日コツコツと残業することになる。

定時で帰れる日なんて、ほとんど無え! やってられるか!!

専門知識が多くて、挫折

ベテラン医療事務は別ですが、就業してまだ経験が浅いうちは医療関係の専門用語と知識が多くて、ついていくだけでやっとです。

専門用語と知識を理解していないと仕事ができないけど、毎日残業ばかりで疲れてるのに勉強する気にもならない…。

最初の1,2年が大変な世界なんですが、その1,2年で辞めてしまう人が多いんです。

趣味で楽器を始める場合によく言われるのが、「最初の10時間・20時間が鬼門」。

それを超えるまでがとても苦しく、超えたらある程度できるようになって楽しいという基準です。10時間や20時間なら絶えられるでしょうが、1年・2年はなかなか耐えられませんよね。無力感と疲労感に苛まれ続ける1、2年は地獄そのものです。

だから、辞める人が多いんですよ。

その割に求人では「未経験歓迎」とか「知識が無くても」とか書いてるところが多い。知識が無くてやっていける世界じゃないのに、人を増やしたくて甘言を囁いているんですよね…。

何より人間関係が辛い

男が増えてきているとは言っても、医療事務はまだまだ女性が多いです。100%女性という職場が多いですし、ほとんどの職場が9割女性なんじゃないでしょうか。

女性100%の職場では、同姓しかいないがために人間関係のトラブルが多発しています。異性の目が無くなると女性社会はカースト社会になって、いじめや嫌がらせが横行するというのはよく言われている話ですよね。

女子高出身者からも、よくそういう話を聞きます。

中には「男手を入れて人間関係を円滑にしよう」と考える職場もあります。

男手を入れると、女性たちのカースト社会はある程度崩れ去ります。ただ、今度は男が不利益を被ることになることがあるんです。

たとえば、女ばかりのところに男が来たことによる排斥があるでしょうね。「男なんて、あっち行ってしまえ!」ということです。ありがちですよね。

逆に、頼られすぎてしまうということも多いです。男だからということで女性たちより多くの仕事を任されたり、裏での力作業をすべて任されたり…受け入れられているのはいいけど、頼られすぎも辛いですよねえ。

こういう感じで、女性も男性も違った理由で人間関係の悩みがあるんですよね。

「患者よ、ふざけるな」モンスターペイシェントに呆れる

モンスター〇〇というのは、世にたくさんありますよね。モンスターペアレント、モンスター上司、モンスターハンター…。最後のだけ少し違いますが、医療事務にとってのモンスター〇〇と言えば…。

モンスターペイシェント!

会計のときになって「診断書もらえますか」と聞いてくる患者、受付時間を過ぎて「5分だけなのに受け付けてくれないんですか」と聞いてくる患者…。おいまじふざけるなよと、言いたくなりますよねえ。

そういう言葉が、医療事務を殺すことになるとは、患者の視点からでは気づけませんから。

仕方がないのかもしれないけど、実際モンスターペイシェントによる精神的攻撃でうつ病になる医療事務の人は大勢います。患者のクレームとか心無い言葉とかが原因で辞めたいというのは、当たり前のことだと僕は思う。

モンスターペイシェント…必殺技みたいですよね。

モンスターペイシェント! 相手は死ぬ!!(精神的に)

医療現場特有の緊張感がストレスになる

医療現場というのは、どこも緊張感がありますよね。

病院は常に誰かの命と隣り合わせの現場だし、クリニックなども命とまではいかなくても重い症状を抱えて苦しんでいる人は多いわけです。そんな現場には、医療事務と言えども常にプレッシャーがかかります。

その医療現場特有の緊張感にあてられ続けていると、医者や看護師じゃない医療事務も彼ら彼女らと同様の圧力を感じ続けることになり、大きなストレスになるわけです。

待遇まじふざけるなと、言いたい

残業が多く激務で、常にプレッシャーというストレスにさらされている医療事務。

それなのに、待遇が低い! 医療事務の年収は180万円から350万円程度と言われています。年収350万円というと特別低くは感じないかもしれないけど、これが「医療事務では特に高いほうの年収額」というのだから大変です。

実際には年収200万円前後で働く医療事務が、多いでしょう。

仕事の責任や仕事量などと照らし合わせると、割に合わないと感じて当然です。

風邪を引く頻度が高くなった

当たり前だけど、病院にいると病気をしている人が大勢きますよね。内科クリニックや総合病院とかだと風邪を引いた人、熱がある人、インフルエンザの人などと大勢関わることになります。

そのため、医療事務は風邪を引きやすいです。

病原菌と接する機会が多いという病院だから仕方がないかもしれない特徴が、医療事務を苦しめます。待遇が良ければ我慢もできるのかもしれないけど…。

経験も資格も正しく評価されない?

医療事務は、どんなに素晴らしい経験があろうと、資格を取っていようと、正しく評価されにくいところがあります。

たとえば「経験豊かになったから、もっと待遇が良い病院に移ろう」と考える人は、どの職種でも多いです。そういうとき、医療事務は採用先がなかなか決まらず、結局待遇が低いところに転職してしまうという問題があります。

30歳を過ぎたという、ただそれだけのことで経験・資格関係なく落とされてしまうということが多いんですよねえ。

正しく自分が評価されないことに嫌気が差し、転職を考える人は多いと思います。

若さがすべてじゃないんだぞ…! 経験が豊かなことは喜ばしいことのはずなんですけどね

他の業界なら、中途採用なんていうものは経験豊かな人こそ欲しいと考えるものですから。

医療事務の仕事自体は辞めず、今より良い職場への転職を目指す場合

医療事務を辞めたいと思う理由の中に、「医療事務の仕事自体は辞めなくても良いのではないか」と感じるものもあると思います。そういう理由が自分の中で大きい人は、医療事務として今より良い職場に転職する道を考えるのも良いのではないでしょうか。

その場合、どのようにしたら良い転職先が見つかるのかを、僕からアドバイスしますね。

悩みを解消するための職場選びの注意点

医療事務自体を辞めずに転職を成功させるには、必ず今の職場に抱いている不満・悩みを解消しないといけません。それがまず最低限の条件で、そこから待遇を突き詰めるというのが転職活動の基本的な流れなんです。

このとき考えたいのは、人間関係・立地・忙しさなどなど。

こういう部分はどんな病院だとしても、どんな科のクリニックだとしても、職場によって特徴が異なりますよね。そういうのを最初に考えることで、良い転職先を見つけるための土台を作ります。

まずは立地からチェックしましょう。

通いづらいようなところはその時点で転職先の候補から除外し、次に忙しさを見てみてください。求人の残業時間欄をチェックしたり、転職エージェントを使って実際どれくらい忙しいのか聞いてみたりするのが効果的です。

人間関係も、転職エージェントを使って調べましょう。

現地に行って確かめるにも、病院とかクリニックとか特に病気もなしに行きづらいですからね。

比較的待遇が良いのは、どういう職場?

医療事務の職場の中で、比較的待遇が良いのは総合病院です。

クリニックよりは個人病院のほうが給料が良くて、個人病院よりは総合病院のほうが給料が良いという位置付けになっています。総合病院・大学病院は分業化が進んでいるところが多いため、個人病院で働くよりもかえって働きやすいケースもあるのではないでしょうか。

受付・会計・レセプト全部やらなければならないということは、総合病院や大学病院よりも規模の小さい個人病院にありがちなことです。

人数が少ないために分業化が出来ないけど、大きな病院は医療事務の人数が多いし、効率化をしないとしんどいくらいに患者が多いから分業するというわけですね。

結論:待遇を良くしたければ、総合病院か大学病院に転職したら良いということです。

クリニックは科によって働きやすさが変わる

友人の母親の知り合いに医療事務の人がいるんですが、友人を通してその人に話を聞いてみたんですよ。

その人はいろいろなクリニックで働いた経験があったそうで、「一番働きやすかったのは皮膚科・歯科」だと話してくれました。

皮膚科も歯科も単科クリニックが多く、対応するケースも限られているため、働きやすいという理屈だそうです。

また、命の危険があるような患者がほとんどいないということも働きやすさに繋がっています。重篤な皮膚病の人は総合病院とか大学病院とかに行くし、単科クリニックの場合はプレッシャーも少なそうですよね。

給料よりも働きやすさを重視する人は、皮膚科・歯科を狙うと良いかもしれません。

病院以外の職場も考える

医療事務の職場は、調剤薬局・レセプトソフトの販売会社などもありますよね。

これらの職場なら医療現場特有の緊張感もありませんし、医師・看護師など複数の専門職の人と一緒に働くということもなく、働きやすいと思います。医療現場の人間関係がドロドロになるのは、専門職同士のぶつかり合いもありますしねえ。

病院もクリニックもなんだかなと思うなら、こういう職場を考えるのもアリだと思います。

雇用形態を変えるという選択肢もあるかも

医療事務は残業が多いため、子育てと両立するのはしんどいと思います。

そういう人には、正社員から派遣社員になるという選択肢もあるのではないでしょうか。派遣社員なら残業時間を減らせるし、正社員よりも責任が軽く済むから今よりも働きやすく精神的な余裕も生まれると思います。

子育てには時間的余裕も、精神的余裕も必要です。

両立するためには、派遣社員になるという道を残しておきましょう。

他の誰でもない、自分と、自分の子供のために。

医療事務から別の職種へ。転職先の考え方、おすすめ職種

最初にお聞きします。

「やりたい仕事、ありますか?」

「看護師になりたかった」とか、「敢えて全く異なる方向の仕事がしたい」とか、具体的・抽象的とに関わらず、何か思い浮かぶものはありますか? 「あるよ」という人は、その職種に転職できるかどうか、自分の経験・知識・スキルから考えましょう。

「無い」という人は、悩みを解消する・学んだことを活かすのどちらかを重視して仕事選びをすると良いですよ。

悩みを解消できる職場って、どんなのがあるの?

  • 営業
  • 広報
  • 製造系
  • ビルメンテナンス
  • 施設管理
  • 警備員
  • etc

経験を活かせる職場って、どんなのがあるの?

  • 一般事務
  • オフスワーク全般
  • 受付

悩みを解消できる職場は、その中でも比較的ハードルが低めのものをピックアップしています。女性が多いという悩みや、専門知識関係の悩みはどの職種でも解消できます。残業については職場によるとしか言えませんね。

営業でも、残業が多すぎるところもあれば、残業が限りなくゼロに近いところもありますから。

僕の今の職場が後者で、前の職場が前者ですしね…。

また、経験を活かすということならオフィスワーク全般が考えられます。医療事務はオフィスワークの中でも結構忙しい部類で、PC作業も手書き作業も両方行いますよね。人によっては電話対応や受付なんかもやるので、オフィスワークで必要とされる経験すべてが医療事務で得られるんです。

だから、オフィスワーク全般で重宝されます。一般事務は、その中でも特に転職しやすいです。

最後に

職場を変えたら医療事務の仕事を続けられるか?

医療事務の仕事を見切って別の仕事に就きたいのか?

医療事務の仕事を辞めたい人が最初に考えるべきは、そこです。

ただ、一人で考えていても行き詰ることがあるし、知ることができる情報量にも限界があります。

そんなとき転職エージェントを使えば、実際に転職する/しないに関わらずキャリアアドバイザーに相談できるので、積極的に活用していきましょう!

安易にジョブチェンジするのはダメですが、とりあえず転職活動を始めてみることが大切ですよ!