ホテルの仕事の人気が高かったのは昔のこと、今は圧倒的人手不足…! だからこそ興味がある未経験者が転職しやすい状況に、現在はなっています。

僕は昔、『THE有頂天ホテル」を見て一時期ホテルの仕事に憧れました。まあ現実はあそこまでしっちゃかめっちゃかしていないものの、ホテルは「色々な人が集い、さまざまな人が働く場所」です。

未経験者がホテル業界への転職を成功させるには、その「さまざま」を知らなければならない! ということで…ホテル業界に転職するときに知っておきたいことを紹介しましょう。

ホテル業界の未経験でもできる仕事まとめ

一昔前はドラマや映画でよく舞台にされていたホテル…。それらを見たことがある人は大体どのような職種があるのかは知っているかと思います。ただ、具体的にそれぞれが何をしているのかや、どんな働き方をしているのかは知らない人が多いのではないでしょうか。

映画では描かれないようなリアルを、知ろう。

1.フロントの仕事

ホテルのフロントの主だった仕事は、受付です。

チェックインの手続きからチェックアウトの手続きまで、笑顔を絶やさず対応します。ベルパーソン・客室係・料飲部門などさまざまな職種の人と連携する、ホテルの仕事の中心人物的な役割です。

ほかにも、見積書作成・領収書発行などの事務作業を行います。

また、お客様からの要望や質問などを受けるのもフロントの仕事です。

ホテルのフロントスタッフに向いているのは、「コミュ力がある人」「さまざまな事態に臨機応変に対応できる人」でしょう。

英語に関しては職場によって求められたり求められなかったりしますが、できるに越したことはありません。

給料はホテルの業績やグレードに大きく左右され、年収200~300万円になるところもあれば年収500万円から700万円の間をさまようところもあるんです。

マネージャーなどの役職が就くと年収1000万円も可能となります。

2.ベルパーソン

ベルパーソンは宿泊客を入口からフロントまで案内したり、フロントから客室まで案内したりする案内役の仕事です。

ベルパーソンがいるホテルだとお客様が最初に関わるのは、フロントではなくベルパーソンというわけですね。ホテルの顔でありながらお客様にとって身近な友のような存在と言えましょう。案内役「お供」だけに。

普段はロビーに待機しているため、ホテル周辺の施設・飲食店などの周辺情報を尋ねられることが多いです。

接客能力と丁寧さなどが求められるだけでなく、周辺情報を積極的に仕入れる勤勉さなども求められています。

給料は年収300万円前後が一般的。ただ、ベルキャプテンなどの役職に就くと年収500万円を超えることもあります。

3.ハウスキーピング

ホテルの客室を綺麗にする仕事です。

客室の清掃・ベッドメイキング・アメニティの補充・備品貸し出し・ランドリーサービスなどが、ハウスキーピングの仕事となっています。ホテル業界の裏方的仕事というわけですね。

ただ、ホテルが客室係として自社でハウスキーピング業務を行う人材を雇う場合もあれば、ハウスキーピングを行う企業に任せている場合もあります。ホテル業界で働きたいと考えるのであれば、自社で行っているかどうかに気を配ると今後のキャリアのためにも良いでしょう。

短時間に多くの部屋を回るため、ハウスキーピングの仕事に向いているのは、体力があって常に効率化を考えられる人です。

年収はホテルに雇われるなら300万円程度、ハウスキーピングの会社なら200~250万円程度となっています。

4.料飲部門の仕事

料飲部門はレストラン・バーなどの飲食を担当する仕事です。

大きく調理部門とサービス部門とに分かれます。さらにサービス部門の中にも以下のような細かい区分があるんです。

  • グリーター
  • オーダーテイカー
  • ウェイター・ウェイトレス
  • バーテンダー
  • ソムリエ

※ホテルによって変わることがあります。

グリーターは、お客様を出迎えて席まで案内する仕事です。ホテルのレストラン入口付近に立っている人がいると思いますが、彼または彼女がグリーターというわけですね。人数・客層などによって席を瞬時に判断してホール全体をコントロールしないといけません。

オーダーテイカーは主にルームサービスに関する注文を受けます。ホテルによっては存在しないこともありますし、部屋に届けるまでが仕事の場合もあるんです。

ウェイター・ウェイトレスはホールで注文を受け、提供を行う仕事。バーテンダーはお酒を作ったり接客をしたりするお客様にとっての「バーの思い出」を形作る仕事と言えます。

ソムリエはワインに関するスペシャリスト。お客様の注文した料理・その日の気分やどういう1日を過ごしたかによって、ぴったりなワインを提案します。資格が無いとできません。

未経験転職を成功させるためのホテル業界予備知識

未経験転職を成功させるためには、ホテル業界にどんな仕事があるのかだけではなく、予備知識が必要になります。先ほど少し触れた「ホテルのランクや種類」をメインに、ホテル業界の資格についても見ていきましょう。

1.ホテルの種類や定義を知っておこう

ホテルは10室以上の客室を持ち、出入り口と窓に鍵をかけることができ、客室面積9平方メートル以上でなければなりません。カプセルホテルなど鍵がないのは簡易宿泊所と言います。

また、ホテルと言ってもさまざまな種類があるんです。

  • ビジネスホテル
  • シティホテル
  • リゾートホテル

大きく分けると上の三つとなりますが、もっと細かく分けようと思えば分けられるほどにホテルの種類というのはたくさんあるんですよ。

ビジネスホテルはビジネスマンの宿泊が多く、サービスは簡易的なところがほとんどです。たとえばベルパーソンの不在、客室係の外注、貸出業務のセルフ化、コンシェルジュの不在などですね。

シティホテルは都市の中心に建っているホテルで、帝国ホテル・リッツカールトンホテルなどが当てはまります。シティホテルの中にも中級・高級などランク分けがあり、それぞれで求められる接客レベルが異なるんです。

ただ、シティホテルになるとベルパーソンやコンシェルジュがいることが当たり前となっています。

リゾートホテルはその名前の通りリゾート地にあるホテルで、観光客が客層のほとんどを占めるのが特徴です。空間デザインが凝っているホテルが多く、サービスにもホテルそれぞれの個性があります。

また、「ホテルのランク・グレード」によっても、分け方があるんです。世界的にはビジネスホテルやシティホテルなどの区分よりも、一般的な分け方となっています。グレードが高い順に箇条書きだけで紹介しましょう。

  • ラグジュアリーホテル(最高級・超豪華)
  • ハイエンドホテル(高級ホテル)
  • ミドルホテル(中級、少し豪華かな? 程度)
  • エコノミーホテル(普通)
  • バジェットホテル(いわゆる格安ホテル)

グレードが高ければ高いほど未経験者は新卒以外で雇わず、低いほどハードルは低くなります。

また、職種も高級になればなるほど幅広くなるイメージがありますね。もちろん給料にもグレードが影響を与えています。

職場選びの基準や、キャリアプランを立てるときの参考として考えてみてください。

2.ホテル業界の資格を取ると転職に有利

ホテルビジネス実務検定試験と、ホテル実務技能認定試験とがあります。

両方民間資格で受験資格も特になく、学歴・年齢・経歴問わず取得可能です。ビジネス実務検定は総合的な知識を証明する資格、実務技能認定試験は分野ごとの専門知識を認定する資格となっています。

この二つのうちどちらかだけでも取得しておくと良いでしょう。

また、転職後は今後のキャリアのためにもTOEIC高得点を目指して勉強することをオススメします。

ホテル業界への転職は転職エージェントが必須!

ホテル業界は採用活動が少し特殊で、一般公開されている求人の数が極端に少ないんです。

ハウスキーピングの求人を見ればわかりやすいんですが、その求人のほとんどがホテルではなくハウスキーピング会社のものとなっています。

ホテルは非公開求人で中途採用を行うのが一般的です。

それを得るために、転職エージェントの利用は必須になります。

転職の判断や不安要素の相談を兼ねて、まずは転職エージェントに登録するところからはじめてみましょう。