訪問介護は利用者にとってとても嬉しいサービスですが、働く側の訪問介護員(ホームヘルパー)にとっては辛いことがとても多く、日々辞めたいという気持ちと戦っているという人も多いんじゃないでしょうか。
そこで、常日頃から「辞めてやる、こんな仕事!!」と不満があり、それをどうしても払拭できずにいる訪問介護員はどうすればいいのか。『転職』という方向で考えてみたいと思います。
訪問介護員(ホームヘルパー)を辞めたい人へ
これを今読んでいるという人は、ホームヘルパーの仕事を辞めたいと常日頃考えている人で、まだ転職を決意していない人がほとんどだと思います。
決意しているなら、こういう記事なんて読まず転職活動しているはずですからね。
ただ、転職すべきかどうかなんて、考えるまでもないと思いませんか?
確かに人生において大事な選択だし、慎重になるのも無理はありません。それでも、ホームヘルパーを辞めるべきかなんていうのは、些事なんですよ。そこまで精神をすり減らして考えるようなことでは、ない。
常日頃から「辞めたいな」と思っているような人は、遅かれ早かれ辞めてしまいます。
辞めたいと思っている期間が長ければ長いほど、辞める可能性が高いんです。自分のその感情が今日ぽっと沸いて出たものなら、一時の気の迷いの可能性もあるでしょう。ただ、一週間・二週間、一ヶ月と持ち続けたならどうだろう?
気の迷いとは、言えませんよね。
それは、心の奥底からの感情です。
同じ仕事を続けていける人というのは、長い間自分の仕事に疑問を持ったり辞めたいと思ったりしません。辞めたいなという気の迷いはあっても、一週間程度でその気持ちは消し飛びます。仕事の楽しさや待遇の良さなどが、そうさせるんです。
逆に、長い間自分の仕事に疑問を持ち、辞めたいと思い続けるような人は続けられません。
常にそんな気持ちを抱えたまま働くということは、無理をするということです。人間は自分が本当にやりたくないことは、継続できないようにできています。ブラック企業で働いていた人が自殺したというニュースが、盛んに報道されているのがその証拠です。
だから、このまま仕事を続けても遅かれ早かれ辞める。辞められない人は、自殺する可能性だってある。
常日頃辞めたいと考えているような人は、今更考えるまでもなく、辞めるべきです。
特に介護業界は出戻りも多いため、一度や二度の転職では状況が不利になることはありません。一度介護業界から出ても他の業界より圧倒的に楽に戻れますし、介護業界内で転職を繰り返す人は山ほどいますからね。
介護業界以外の人には、少し慎重にと言うこともあるんですが、介護業界の人は少し大胆に考えても良いと思います。
訪問介護員から転職する際、考えるべきことは?
転職するかどうかは些細な問題ということで、考えるべきことは転職するならどうするかということ。
具体的に言うと、介護業界に残るか、一度介護業界を去るかです。
介護業界は慢性的な人材不足で出戻りも歓迎しているため、将来的に介護の仕事をするかどうかは一旦置いておきましょう。今、自分がどうしたいのかを基準にして、その二択問題を考えてみてください。
辛いのは、ホームヘルパーの仕事? それとも、介護の仕事自体?
その答えを見つける鍵は、自分が何に不満を持っているかにあります。
自分の不満の大部分が、ホームヘルパー特有の悩みで占めているのなら介護業界を辞めなくても良いでしょう。介護の仕事自体の悩みが大部分を占めるなら、一度介護から離れてみるべきです。
ホームヘルパー特有の悩みというのは、例えばこんな感じ。
- 移動時間が給与に含まれない
- あくの強い利用者が多い
- クレームが多い
- 一人当たりの仕事量が多い割に、給料が低い
ホームヘルパーの利用者は、特別養護老人ホームや小規模施設、デイサービスなど他の介護サービスと比べて我の強い人が多いです。施設に通ったり住んだりとなると、他の施設利用者に気を遣うため、利用者はわがままを抑えるようになります。
ただ、訪問介護は自分とヘルパーだけ。
気を遣う必要もなく、わがままが言えてしまうんです。だから、他のサービス形態と比べて我の強くアクの強い利用者が多い傾向があります。
また、その分クレームも他の介護サービスより多いです。
ホームヘルパー特有の悩みというのは、こういうもの。
それらの多くは、特養などの施設で働くことで解決することが多いです。特に移動時間に関する問題や利用者に関する問題は、特養で解消・緩和される可能性が高いですよ。給料は介護業界全体が低めなのですが、施設勤めだとホームヘルパーとは違って一人で全部やるわけではないので、給料と仕事量とのバランスを探ることで悩みを解消できます。
あなたの悩みは、ホームヘルパー特有のものでしたか?
「特有のものだったわ」という人は、特別養護老人ホームや小規模施設・デイサービスに転職することをオススメします。
色々な施設を経験して、ケアマネージャーを目指すのも良いでしょう。ケアマネは介護業界の中だと、比較的待遇が良いですからね。介護業界を続けるなら、ケアマネを目指すのが一番ではないでしょうか。
「違ったわ」という人は、一度介護業界から出て違う世界を見てみましょう。
介護業界以外に転職するなら、どんな仕事がオススメ?
介護業界以外で、特に興味のある仕事が無いなら、こういう仕事がオススメですよ。
- 介護用品メーカー(企画・営業)
- 介護事務
- 高齢者向けサービス業
介護業界から離れながらも、介護の経験を活かすことができる仕事を挙げました。
「介護から離れて普通のサラリーマンをやってみたい」という人も多いかもしれませんね。そういう人には、営業と事務がオススメです。普通のサラリーマンでイメージする仕事の代表格で、ドラマでサラリーマンが主人公だと大体営業ですからね。
ドラマや映画におけるリーマン=営業の傾向って、なんでなんでしょう。誰かに論文でも書いて欲しいです。
正直営業や事務なら介護用品メーカーでなくても、介護施設の事務でなくても良いと思います。それらをオススメするのは、経験を少なからず活かせるため比較的転職しやすいというだけの理由ですからね。
一番良いのは、自分の興味が引かれる仕事を探すこと。
ただ、それが浮かばないなら、とりあえず営業か事務を経験しておけば良いんじゃないでしょうか。
そして、それらの仕事をしながら「介護業界に戻りたいか、戻りたくないか」について考えてみてください。人によっては他の仕事を経験したら介護になんか戻れないと言うし、また人によっては介護に戻りたいと言うんです。
自分がどっちになるかはわからないから、今は異業種に転職してしまって、その後で考えましょう。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
そして、数多くある転職エージェントの中で1番おすすめなのはマイナビエージェント。当ブログで150人を対象に行ったアンケート調査で評価が最も高かった転職エージェントです。
アンケート調査の詳細やその他のおすすめ転職エージェントはコチラの記事をご覧ください↓
上記のページでは、転職エージェント利用者の口コミや、転職活動を早めに始めるメリットなども紹介しています。
仕事に対して漠然とした悩みを抱えている人も動き出すきっかけが見つかるかもしれません。ぜひチェックしてみてください!