なんだか綺麗なイメージがありますよね、エステティシャンって。だけど、それは傍から見ているからこそ抱く幻想なんじゃないかとネットを見ていると思えてきます。施術をされる側からすればそういう感じがするけど、エステティシャンたちは悩みが多く「ブラックな実態」にも困惑させられている。
そんなわけで、エステティシャンを辞めたい! という声が結構多いんですよね。
エステティシャンから転職するとき、考えたいのは「美容の仕事を続けるかどうか」。そこを踏まえて、エステティシャンを辞めたい人に考え方や転職先をアドバイスしましょう。
エステティシャンの仕事は好きだけど、雇用に問題があるという人が多い
- 有休が取れない
- ボーナス? なにそれおいしいの?
- 女性は妊娠したら即辞めないといけない
- 給料が安い
- ノルマがあるんやでー
- 肉体労働の長時間労働だから年とると辛いやでー
ネット上で集めた、エステティシャンを辞めたいと語る人の意見を集めました。
有休が取れないというのは、本当によくあるみたいですね。そもそも休みが少なかったりシフトが不規則だったりする中で、有休まで満足に取れないというのはあまりに辛い! 辛すぎて涙ちょちょぎれますよ、僕だったら。まだ「日程の自由がきかない」だけならまだしも、「そもそも取れん」というのは明らかにおかしいです。
しかも、肉体労働&長い労働時間に苦しめられる…。本当に、年をとると続けられませんよね。給料も上がらないし、年々ワーキングプアになっていく感じがして凄い。給料安いのにノルマがあるし、ボーナスは出ないし大変だ。
一番びっくりしたのが、妊娠したら即終わりということです。確かに、妊婦さんがエステティシャンというイメージはありませんね。肉体労働だから続けられなくなるのはわかりますが、妊娠したら即辞職を迫られるというこの仕事ならではの悩みは、かなり根深いと思います。仕方がないと思うけど、なんだか仕方がないと割り切れないような、難しすぎる話です。
まあ、給料低い・有休取れない・ボーナス出ないという時点でブラックだと言って過言じゃないと思います。
この仕事で成功する人は、経験と業界のコネクションなどを駆使して独立し、経営者に回る人です。エステティシャンからエステ店経営者になれば、年収も上がるだろうし「体力的に続けられない」という心配はなくなりますからね。
代わりに「いつまで店がもつか」という不安が襲うけど、それはまた別の話。
なにはともあれ、エステティシャンという仕事は年をとっても続けられる仕事じゃないし、辞めたいなら今のうちなのかもしれませんね。いいや、辞めたいなら今のうちだ! 確実にな!
よーく考えよう 美容の仕事を続けたい?
美容に少なからず興味があるから、エステティシャンという仕事を選んだんだと思います。だけど、エステティシャンの仕事の実態や「続けられない不安」、そして労働条件の悪さから辞めたいと考えているんでしょう。
もちろんエステティシャンの仕事自体に嫌気が差したり、美容に興味がなくなってしまったという人もいると思います。
そういう人は悩むことなく、美容関係以外の仕事に転職したら良いでしょう。
問題なのは、「美容にはまだ興味がある」「この仕事内容自体は嫌いじゃない」という人なんですよね。そういう人の転職ほど、考えるのが難しいです。嫌なら問答無用で何も考えず「異業種転職だな」とわかるんだけど、「興味がある」けど「実態がある程度わかってきた」からこそ、悩ましい!
美容関係の仕事に転職するべきかを考えるため、まずはどんな仕事があるのかを見ていきましょう。
- 美容部員
- フードコーディネーター
- ネイリスト
- リフレクソロジー
- きものコンサルタント
- ブライダルコーディネーター
美容関係の仕事と言っても、「体の外側」「体の内側」によって仕事が異なってきます。美容関係の仕事の中で特に人気が高いのがネイリストだけど、サロン勤務の仕事はエステティシャンと同じ悩みを持っていることが多いんです。
だから、サロンなどで勤務して施術をするような仕事は、あまりオススメできないかもしれません。
残るのは美容部員、フードコーディネーター、きものコンサルタント、ブライダルコーディネーターですね。
美容部員はノルマがあるけど、働く会社によっては福利厚生の充実などを図れます。フードコーディネーターは資格が必要になってきますが、専門性が高いためエステティシャンよりも給料アップを目指せるでしょう。体の内側から美容をサポートする仕事に興味があるならオススメですよ。
きものコンサルタントは和装のプロ。これまた勉強と資格取得が必要になるんですが、和装に興味があるのならとてもオススメできます。近年は若者の間でも「私服着物」などが流行してきていて、男女ともに着物界隈は盛り上がろうとしているんです。
結婚式関係の仕事がしたいなら、ブライダルコーディネーターもアリかもしれませんね。
とにかく、興味があれば一度調べてみて判断すれば良いと思います。個人的には「サロン系」以外はオススメです。
エステティシャンから転職!異業種なら、何がオススメ?
エステティシャンとしての経験を活かすんだったら、「接客」「サービス」「人とかかわる仕事」がキーワードになると思います。となると、そのままサービス業というのが直線的な考えだけど、サービス業はどこも勤務が不規則になるし給料もそれほど高くはありません。
もし、給料が高いほうがいいならオススメできないですねえ。
ただ、サービス業と言ってもいろいろあります。比較的給料が良いところを探すこともできるし、何か興味がある業態があれば、サービス業に挑戦してみるのもアリなのかもしれません。
個人的にオススメなのは、ノルマが少ない法人ルート営業と、カウンター販売の仕事です。
法人ルート営業は「人とかかわる仕事」の典型例と言えると思います。新規顧客の営業と比べて、同じ顧客と長くかかわることが多いですからね。しかも、既存顧客のサポートメインだからノルマは新規獲得営業と比べて少ないです。
職場選びをしっかりすれば、残業も少なくなるし、有休も取れる! めちゃくちゃオススメですよ。
カウンター販売は、旅行や不動産関係が多く取り入れているスタイルです。旅行代理店や不動産屋さんに行ったことがある人は、イメージがつくと思います。カウンターに座って接客と、「商品の紹介」をしてくれる人たちのことです。
待つスタイルの営業だから、ノルマが少なく比較的マイペースに働けますよ。
存分に悩みながら、転職エージェントを使いましょう!
美容の仕事を続けるか、異業種転職するか、職種は? などなど、悩むことが多いと思います。僕からオススメを紹介しましたが、決めるのはそこのあなたですからねえ。あの鐘を鳴らすのは? そうあなた! だから、オススメを知った上でもまだまだ悩むことは多いと思います。エステティシャンから転職して後悔しないために、じっくりゆっくり存分に悩みましょう!
ただ、一人で悩んでいても埒が明きません。だからこそ、ここに来たのでしょう。だけど、僕はあなたがた一人ひとりの状況を知っているわけではありません。僕がサポートできるのは、残念ながらここまでです。
ここからは、一人で悩まず、転職エージェントに相談してみたらどうだい?
転職エージェントに、美容関係のほかの仕事の実態を聞いたり、今の悩みをぶちあけて、「こういう仕事・職場がいいですよ」とオススメを聞いたり…。そうこうしているうちに、決断と判断ができると思います。
エステティシャンからの転職先は、いろいろありますよ。
辞めることは悩まなくてもいいから、辞めて次どうするかを悩みに悩め!