「遠距離恋愛が辛いから今の会社を辞めたい(相手の近くの会社に転職したい)」という人に伝えたいことがあります。

それは、「遠距離恋愛を理由に会社を辞めてもいいのか」とか「恋愛と仕事どっちを大事にすべきか」とかではありません。

恋愛も仕事も今より良い状況にするために、どうしたらいいかということです。

そのヒントになるように、「遠距離恋愛を理由に仕事を辞めた(転職した)二人の物語」を紹介しましょう。

遠距離恋愛が辛いから仕事を辞めた「とある二人」の物語

恋愛も仕事もうまくいった! 永渕さんの物語

永渕さんは京都のとある大学で、学部とサークルが同じ人と付き合いました。

二人は学内では常に一緒。学校が無いときにもよくデートや外食に行くような、仲良しカップルだったんです。

ただ、就活で状況は一変します。

彼氏さんは東京の会社に入社が決まったんです。

一方、永渕さんは既に大阪の会社への入社が決まっている…。

二人は遠距離恋愛になりました。

入社してすぐは慣れないことの連続で疲れてしまい、会いたいと思いながらも連絡をする元気が出なかった。

彼氏さん「研修終わった」
永渕さん「私もー。おつかれさまー」

そんな最低限のやりとりのみ…。

寂しさが心に募ります。

永渕さんは恋愛と仕事とを天秤にかけ、真剣に考えました。

「私も東京の会社に転職したほうがいいのかな」

しかし、答えが出ないまま「3年」が経ったんです。

永渕さんは、後輩の指導もしっかりと行う良い先輩になっていました。そして、一人前として認められるほどの実績も挙げていたんです。

永渕さん「今の私なら転職してもうまくいきそうな気がする!」

3年越しの決断をするために、永渕さんは有給を取り、東京へ。

永渕さんが3年間悩んでいたことを相談すると、彼氏さんが諭すように言いました。

「俺はお前と結婚を前提に付き合っていたつもり。どのみち、一度一緒に住んでみる必要があると思ってた。そういうことを踏まえた上で、冷静に考えたほうがいい」

仕事をしながら冷静に考えた結果、永渕さんは仕事を辞めました。

そして、東京で今までと同じ職種を選び、今もバリバリと働いています。

2020年のオリンピックイヤーに、結婚するらしいですよ。

失敗してしまった…風見くんの物語

風見くんと彼女が出会ったのは趣味のオフ会。

メンバーはSNSで仲が良かった趣味グループ。

その中のひとりと、風見くんは特に仲が良くなりました。そして、社会人の遠距離にしては会う頻度が高く、風見くんはだんだん彼女に惹かれていったんです。

最初は風見くんの片思いだったようですが、初めてオフ会をした日から半年が経った頃、彼女の方から告白されたんですよ。

ただ、二人はお互いに寂しがり屋なんです。風見くんは、片思いのときは「自分の一方的な想いだから」と寂しさを心の奥に閉じ込めていました。

だけど、付き合ってからは閉じ込めることができなくなり、遠距離恋愛の寂しさが加速していったんです。

彼女さん「会えないのはしんどい。こっち来ない?」

彼女さんからの提案を受け、風見くんは迷った。風見くんは今の会社がとても気に入っていたから。

しかし、「どうしても」と彼女さんに泣きつかれたのをきっかけに、意を決して転職することにしました。

彼女さんの家の近くに部屋を借り、自宅近辺の会社に入社。

それからしばらくして、風見くんは大きなプロジェクトのリーダーを任されるようになりました。

前の会社でしっかり実績を挙げていたから、それが評価されたんでしょう。ただ、新卒入社組の同い年からは良い顔をされません。チーム内の部下との人間関係に悩み、上司からの期待にも悩み…。

そんな板挟みに、風見くんの心はどんどん疲弊していきました。

そんな仕事の大変さを彼女さんにも伝えていたんですが、「会いたい」と迫られることが多かったんです。そして、その頻度は日増しに高くなりました。

風見くんはそのたびに丁寧に状況を話して「ごめん、無理」と言うんですよ。

だけど、ある日、彼女さんに責められてしまいました。

彼女さん「どうして!? 会うためにこっち来たんでしょ? 結局私より仕事なんだ」
風見くん「そりゃ仕事は大事だ、当たり前だろ! 大変だってしっかり説明したじゃないか。なぜわかってくれないんだ!」
彼女さん「私に会うのが負担になるっていうの? 近いんだから負担なんて無いじゃない!

そんな口論の末、風見くんは彼女さんに別れを告げました。

結局、遠距離恋愛を理由に仕事を辞めるのはアリなの?

僕からは「アリ」とも「ナシ」とも断定できません。

ただ、遠距離恋愛から近距離恋愛になることで互いの意識が変わることがあります。互いに甘えが生まれてしまったり、配慮が足りなくなったりね。風見くんカップルの破局は、その意識の変化です。

そういうことがないように、気を付けていないといけませんよ。

そして、今の恋愛が続くとは限りません。

仕事を辞めたけど別れたということになれば、いろいろな意味で辛いですよ。

特に、今の仕事と会社が好きな場合は、「なんのために仕事を辞めたんだ!」と非常に悔しい想いをします。

遠距離恋愛を理由に仕事を辞めることにはリスクがあることを承知したうえで、決めるべきです。

そこで、僕からいくつかの質問をしたいと思います。

この質問への答えを自分なりに考えて、決断を下しましょう。

Q1「今の仕事や会社をどれくらい気に入っているか」
Q2「引越し先に自分がやりたい仕事はある?」
Q3「相手との結婚を考えられる?」

恋愛も仕事も充実させるためのポイント

1.生活時間を合わせよう

生活時間を合わせることが、仕事と恋愛とを上手に両立させるには重要です。

シフト制で不規則になるなど、生活の時間が噛み合わなくなると、近いのに会えないという状況が生まれます。

遠かったときは「距離」というどうしようもないものを理由にして、会えないことにも納得ができました。

だけど、距離が近くなれば、会えないことに納得する材料が少なくなります。

お互いに「もっと会いたい」という想いが募り、今よりも辛くなる可能性があるんです。

そして、風見くんの例のように「忙しくても会えるでしょ?」という配慮に欠けたことを互いに考えてしまう可能性があります。

「同棲している場合は会えるじゃないか」と思うでしょう。確かにそうです。

ただ、同棲している場合は、生活時間のズレが大きなストレスになってしまうんですよ。

たとえば、相手は23時には寝ないといけないとしましょう。一方、あなたの帰宅時間は23時半だとしたらどうなるか。相手を起こしてしまったり、相手が眠れなかったりします。これは大きなストレスですよね。

同棲をするかどうかにかかわらず「生活時間を合わせられるような会社を選んだほうがいい」のではないでしょうか。

2.自分にとって本当に良い会社を選ぼう

相手の近くに住むということを重視しすぎて、労働環境や待遇などを軽視するのはダメです。

仕事がうまくいかなくなれば、恋愛もうまくいかなくなりますから。

今の待遇と同等以上の待遇になることを重視し、あなたにとって働きやすい労働環境を追求しましょう。

そして、これまでのキャリアを殺すことのないような仕事やポジションを選んでください。経験豊富な人は、幹部候補や役職者採用を考えるのも良いかもしれませんね。

恋愛第一になることなく、恋愛と仕事を両方大切にして転職をしましょう!