ドレスコーディネーターを辞めたい人の選択肢は、意外と幅広い。

この仕事は楽しいけど、辛いですよね。辛さで楽しさが半減し、何が楽しいのかすら忘れてしまった人もいるのではないでしょうか。

ただ、ドレスコーディネーターの悩みは職場選びで解決することが多いですし、別の仕事に転職するとしても、今の仕事の楽しさを引き継ぎながら悩みを解消することもできる!

そんな、あなたの目の前に広がる幅広い選択肢を紹介しましょう。

ドレスコーディネーターの楽しさと辛さ

この仕事の楽しさってなんだっけ?

ドレスコーディネーターの楽しさ、やりがいを覚えていますか?

  • お客さん一人ひとりと深く関われること
  • 目に見えてお客さんが喜ぶこと
  • お客さんに合うものをオススメすることが楽しい

結婚式の衣装は、長い人生の中でもかなり特別なもの。その「特別なもの」をお客さんと真剣に打ち合わせをしながら決めていくことは、とても楽しいですよね。そして、その先に見えるお客さんの笑顔が、何よりも励みになります。

ほかの仕事をしても「人に合うものを選ぶ楽しさ」「人と深く関わる楽しさ」は得られる。

ただ、ドレスコーディネーターと同質の楽しさは、他の仕事では得られません。

そこを踏まえたうえで、これから語ることを真剣に受け止め、この仕事を続けるかどうかをじっくりと考えましょう。

辛さ1.プライベートを犠牲にしてしまう

ドレスコーディネーターは、拘束時間が長い。

オープンからクローズまでが定時という職場が多い。だけど、閉館前後の作業があるため朝は早く、夜は遅くなりますよね。しかも、そのときの残業代が付かないことがよくあります。

また、ドレスコーディネーターはとにかくお客さんの都合に合わせないといけません。休日も仕事で呼び出されることがあります。何をしていても、常に仕事が付きまとってくる。

これでは、プライベートを心の底から楽しむことができませんよね。

辛さ2.ノルマがしんどい

ドレスコーディネーターには、より高い衣装を勧めるというノルマがあります。

こういうノルマがあると、仕事の楽しさが半減しますよねえ。

本当にオススメしたいものがあっても、それを候補から外して高いドレスをオススメしなくちゃいけない場面があります。ノルマを達成しないといけないというプレッシャーがありますからね。

そもそも、ノルマ達成のために焦ったり、一喜一憂するのが煩わしい。

誰のために仕事をしているんだ! と叫びたくなりそうですね。

ドレスコーディネーターの仕事を続けたい人へ

プライベートを犠牲にしてしまうことと、ノルマがこの仕事の辛さになっている。

確かに、ドレスコーディネーターという仕事自体にそういう傾向があるんです。

ただ、その傾向に当てはまらない会社も当然ながら存在します。

特に、「ノルマなし」という求人が意外と多いんですよ。ノルマが無ければ、安心して勧めたいものを勧めることができる。仕事の楽しさが半減せずに済むというだけでも、仕事の辛さは大きく緩和されるでしょう。

また、休日出勤に関しては「全くない」という求人は少ないものの、「ほぼなし」という求人は多いです。休日出勤は、ブライダル業界にとって「仕方がないこと」なのかもしれませんね。

残業に関しても、「ほぼなし」「月残業30時間以下」という求人が結構あります。

そして、年間休日120日、長期休暇ありという求人も探せば複数見つかるんです。

未経験のときには、そういう条件が良い会社は選べなかった人もいるかもしれません。だけど、あなたは既に経験を手にしています。それは「揺るぎない」ものです。

それをしっかりとアピールすれば、条件がいい会社に転職することは難しいことではありません。ドレスコーディネーターの仕事を続けることもまた、難しいことではないんです。

なお、以上のような特徴を持つ求人を百パーセント信頼してはいけません。面接時に、「本当にそうなのか」を確認しておくことを忘れずに…。

ドレスコーディネーターからの転職先候補

1.人材コーディネーター

ドレスコーディネーターと人材コーディネーターは、似ています。

どちらも「お客さん一人ひとりと深く関わることができる」というやりがいを持っている。そして、「人に合うものを探す仕事」という特徴を持っているからです。

人材コーディネーターの仕事は、人材を欲する企業と仕事を欲する求職者とを結びつけること。

その業務の中心となるのは、求職者とのカウンセリングです。求職者の希望を聞き、適性を見極める。そして、企業と求職者双方にメリットが生まれるようにマッチングをします。

もちろん、企業と求職者との板挟みという新しい辛さは生まれる。それに、企業のメリットも考えないといけないから、完全に求職者目線で仕事を勧めるわけにいかないのは確かです。その点でドレスコーディネーターとの違いがあります。

とはいえ、カウンセリングをして希望に合うものを勧めるという業務は共通する。一人ひとりの人と深く関われるという、接客の冥利も味わうことができる。むしろ、その点に関して言えば「就業後のフォロー」も行う人材コーディネーターのほうが、より深く味わうことができると言えるのではないでしょうか。

そういう人材コーディネーターの特徴に惹かれるのなら、是非、オススメしたい仕事です。

2.図書館司書

図書館司書は、ただ黙って本を管理して、図書館利用者に本の貸し出しをすればいいだけの仕事ではありません。

図書館司書には「レファレンス業務」という大切な仕事があります。

図書館利用者の中には、勉強・研究・調査などを目的として資料探しをする人がいるんです。ただ、その参考になる資料を自力で探すのは難しいですよね。

そこで、図書館司書に問い合わせるんです。

問い合わせを受けた図書館司書は、図書館にある書籍・新聞・映像資料・データなどから、参考になりそうなものを探します。もしもそれが無かった場合は、他の図書館に問い合わせてまで探すんです。

そして、結果を利用者に伝えます。

これがレファレンス業務です。

「大変そうだなあ」と思ったかもしれないけれど、これと近いことをドレスコーディネーターはしていますよね。

「こういうドレスがいいなあ」という曖昧な希望から、見事その希望に合うドレスを見つけ出しているじゃないですか。

その仕事をより深く追求するのが図書館司書の仕事なんです。

ドレスコーディネーターの経験をしっかりアピールすれば、図書館で働くことができると思いますよ。

もちろん、図書館司書の資格を必要とする図書館が多いです。そもそも募集自体が少ないから、簡単に就ける仕事ではないことは確かなんですよ。

ただ、中には図書館司書の資格は要らないとする図書館もあります。資格を取るに越したことはありませんが、無資格で働けるところを探すこともできる。

もし、ドレスと同じくらいかそれ以上に本が好きなら、図書館司書を目指してみても良いのではないでしょうか。

3.旅行代理店のカウンターセールス

旅行代理店のカウンターセールスは、ドレスコーディネーターと似ています。

この仕事は、お客さんの要望をヒアリングしてツアー商品を提案したり、航空券やホテルの予約を受けたりする仕事です。

その中でも特に大切なのは「お客さんの希望に合う交通機関、宿泊施設の提案」を行うこと。

というのも、近年はパッケージツアーを利用しない人が増えているからです。

「〇〇な雰囲気のホテルに泊まりたい」「こういう設備があるホテルがいい」というさまざまな要望から、適切なホテルを提案する。それは、ドレスコーディネーターの仕事と同じと言えるのではないでしょうか。

実際、以上の「」内をドレスに言い換えてもあまり違和感がありません。

「〇〇な雰囲気のドレスがいい」「こういう装飾があるドレスがいい」

ほらね。

しかも、この仕事にはお客さん都合の休日出勤がありません。今の仕事の経験を活かし、やりがいを引き継ぎ、休日出勤という辛さは引き継がない。旅行代理店のカウンターセールスは、ドレスコーディネーターを辞めたいという人に、特にオススメしたい仕事です。