ドッグトレーナーは、とても、とても、大変な仕事。

ドッグトレーナーを辞めたいという人には、これまでさまざまな苦労があったと思います。ストレス、責任の重さ、給料の低さ…。

様々な苦労をドッグトレーナーあるあるとして語りながら、それらを解消するための転職戦略を紹介しましょう。

ドッグトレーナーの悩みあるある

1.「いい子」のストレス

ドッグトレーナーは、人の犬のしつけをしたり、しつけの相談にのったりする仕事です。

そのため、「自分の愛犬を飼い主さんたちの手本になるようにしなきゃ!」という意識が生まれがちになります。それはプロ意識の高さを表しているため、悪いことではありません。むしろ、とても良いことです。

ただ、「いい子にしなきゃ」ということにばかり固執すると、自分にも犬にも大きなストレスがかかります。

これは、良くありませんよね。

2.責任に押しつぶされる

人の犬を預かり、しつけやトレーニングを行う。

その業務には、当然、大きな責任が求められます。犬は、飼い主にとって家族ですからね。大切な家族を信頼して預けてくれるということは、ありがたい。だけれど、同時に大きなプレッシャーになる。

それに押しつぶされて、ドッグトレーナーを辞めたいという人は決して少なくはないでしょう。

3.労働時間が長い、給料が安い。

ドッグトレーナーはサービス残業が多い。

そのうえ、早朝対応や夜間対応をしないといけないときがありますよね。しかも、そのときに、割増賃金が出ないケースがあります。

それだけ働いて、年収は300万円から350万円程度…。

ネットを見ると、300万円未満という人も大勢います。

働いて、働いて、責任重大な仕事をして…。

それなのに年収300万円未満もあり得るというのは、あまりにも辛すぎます。

4.怪我をすることがある

ドッグトレーナーが世話をする犬は、さまざまな問題を抱えています。

中には、攻撃性が強い犬もいますよね。

そういう犬の世話をするときには、怪我をする危険があります。軽く噛み跡が付く程度の、犬を飼っている人の多くが経験しているだろう、怪我ばかりではありません。皮膚が破れ、歯が肉にまで達し、大きな傷口が開いて、肉まで見えることがある。

ひええ…書いているだけで手汗が出てきました。

ドッグトレーナーとして生き続けるには?

1.悩みに打ち勝つには独立だ

ドッグトレーナーの悩みあるあるを見てきたけれど、「この仕事に必然的について回るもの」が多いと感じられます。

悩みに打ち勝ち、ドッグトレーナーとして生き続けるのは無理と諦めてしまいそうになりますよね。

だけど、方法がないわけではありません。

独立です。

独立したときには、「レッドゾーンの犬は扱わない」と自分で仕事の範囲をある程度は限定できます。この時点で、傷口パッカーン、肉が丸見え、という怪我を負う可能性はゼロに近くなるでしょう。

ただ、責任は相変わらずついて回る。

それは仕方がない。

だけれど、しつけの方法や考え方に伴うストレスは解消できる可能性が高いです。

独立したら、これまで以上に、飼い主さんとコミュニケーションを取る機会が増えます。その中で、新しい発見が得られるかもしれません。

そうして、仕事の創意工夫、しつけに対する考え方など、今の自分が囚われてしまっているものを和らげることができるのではないでしょうか。

また、収入は、集客がうまくいけば、今よりグンッと上がります。

逆に、集客がうまくいかなければ、まったく稼げないかもしれません。

ドッグトレーナーとして生き続けたいけど、今の悩みを抱えたままは難しい。

そう悩んでいる人は、稼げないリスクと悩みを解消できる可能性とを天秤にかけ、独立するかどうかを真剣に考えてみると良いでしょう。

2.独立する方法

ドッグトレーナーとして独立するには、手続きが必要になります。

第一種動物取扱業(訓練)の届け出と、動物取扱責任者の選任、開業届の提出です。

第一種動物取扱業の届け出には、施設の構造や規模、動物の逸走防止、適切な飼養などに関する規定があります。詳細は環境省のページに掲載されているので、参考にしてみてください。

このページを見て貰えればわかるんですが、施設に関する規定を守るためには、結構な設備投資が必要になるんです。

また、動物取扱責任者にも、満たすべき条件があります。

  • 1.実務経験半年以上
  • 2.大学、専門学校、その他教育機関で指定学科を修了していること
  • 3.実務にかかわる資格を持っていること

以上のどれかひとつでも満たせば、動物取扱責任者になれます。個人開業の場合、自分自身を責任者にするのが一般的です。

開業届は…書類さえ提出すればOKなので簡単。

以上、資金と設備があれば独立はできます。

一度、どれくらいの設備が必要で、どれくらいの資金があれば足りるのかを、じっくりと検討してみると良いでしょう。

ドッグトレーナーから異業種に転職【転職先の一例を紹介】

1.事務職

ドッグトレーナーの仕事は多岐に渡りますよね。

その中に、事務作業も含まれていると思います。

ある程度の事務能力はあることをそこから証明できるため、事務職への転職に有利です。

また、ドッグトレーナーから事務職への転職をオススメするのには、三つの理由があります。

まず、残業が少ないということです。営業などのように社外の人間と関わるわけではなければ、クリエイターのように厳しい納期があるわけでもありません。社内向きの仕事を、着実に終わらせることができれば良いんです。

そして、事務職の給料は仕事量や責任と照らし合わせると、「適正」と言えます。平均年収は300万円程度です。キャリアを積めば、350万円・400万円あたりまでなら伸びる可能性があります。

最後の理由は、事務職の責任です。

事務職の責任とは何か?

書類を正確につくり、保管する。

データを間違えずに入力する。

そういう、当たり前のものばかりです。

基本的に、チェック無しで書類を他部署に回すことはありません。間違えたところがあれば、チェック段階で指摘されます。間違えても、自分が怒られるくらいで済むわけです。

以上のことから、事務職に転職すれば、働き方も、気持ちも、楽になるのではないでしょうか。

2.人材コーディネーター

ドッグトレーナーの仕事は「伝える力」が鍵になります。

それは犬に対してもだけれど、飼い主に対してもそうですよね。

そして、「聴く力」も鍵になります。飼い主からの相談を受けるからです。

それらの力を活かせるのが、人材コーディネーターの仕事だと言えます。

人材コーディネーターは、求職者の状況や希望を聞いて、適切な仕事を紹介する仕事です。さらに、求職者が仕事に就いた後にも、カウンセリングやフォローをすることがあります。

この仕事もまた、伝える力と聴く力が鍵になると言えるのではないでしょうか。

3.ホテルコンシェルジュ

ホテルコンシェルジュは、聴く力と考える力が鍵になる仕事です。

宿泊客の質問や要望を聴き、それに応えなければなりません。難しい要望にもNOと言ってはならず、代替案を用意する必要があります。ドッグトレーナーのように、相談や要望に対して思慮をめぐらせる仕事だということです。

また、年収は400万円台が一般的。ドッグトレーナーの経験を活かして、ドッグトレーナーよりも稼ぐことができます。

転職先候補として、かなり優秀と言えるのではないでしょうか。