事務職に転職するのは、男には無理なのか…?
最近は、働く男の価値観が「営業でガンガン稼ぐよりも、のんびりペースで働きたい」という方向にシフトしていますよね。
事務職への転職に興味がある人も多いでしょう。
このページでは、男性が事務職への転職を成功させるための4つの対策を解説します。
ぜひ参考にしてみてください!
男が事務職に就くのは無理なのか?
無理ではありません。
事務職は女性採用が基本となっている理由は諸説ありますが、「昔は働く女性が今より少なかったため」だと僕は分析しています。
会社にとって男性というのは「メインの働き手」だったんですよね。男性主体で会社を回していましたから、当然営業職・企画職など利益に繋がる仕事を男性が担うようになります。
結果、女性が働くとなるとそのサポートになります。
また、共働き世帯が今より少なく「女性は結婚したら辞める」という印象があったため、専門職などキャリア形成が必要な仕事は不向きとされていたことも理由でしょう。
逆に男は「家のためにキャリアをしっかり積んで、営業から実績を積み専門性の高い仕事をする」という目標があり、営業からスタートして専門職…というのが一般的だったわけです。
そのため女性が一般企業で働く=事務職という構図になったわけですね。ここに「男性が事務職をしてはいけない」という理屈はないし、「女性が事務職をやらないといけない」という理屈もありません。
ただ、長い間「男は営業」「女は事務」というのが続いたため、合理性云々を抜きにして「昔からそうだから」というだけで守られている暗黙の了解なわけです。
「じゃあ余計に、男が事務職に就くのは無理じゃないか?」と思うかもしれません。
しかし、最近はこの風潮が薄れてきている会社も多いです。会社を回している層が代わり、女性の社会進出が進んできたころに社会人になった層が上司陣・経営陣に食い込むように、今はなってきています。
事務職にも資格持ちの男性などを置くようになっているため、以前に比べて男が事務職に転職するのは難しくなくなっているんです。
ただ、それでも女性有利なことに変わりはないので、対策は必要だと思います。
男が事務職への転職を成功させるための4つの対策
男が事務職への転職を成功させるには対策が必要です。
男性を採用している企業を見分けるための対策、転職を有利にするための対策などなど、幅広い対策方法を4つ紹介します。
対策1.男女比を調べる
まず、大事なのは男女比です。
先ほど「女が事務、男が営業」という風潮や図式が崩れ始めていると語りましたが、中には女性だらけの会社もまだまだあります。そこを見分けるための方法が、男女比というわけです。
女性:男性=7:3以上の割合で男性がいる職場を選びましょう。
これも結構譲歩した数字で、本当は働きやすさも含めるなら6:4くらいは欲しいんですけどね。そうすると選択肢が狭くなるので、7:3までを候補に含めましょう。
ただ、男女比を調べるのは意外と難しいですよね。企業が公式で男女比を公開していればいいけど、そういうわけでもないでしょう。
職種紹介のところで写真に男性が大勢映っているなら、「男も多そう」という予想が立ちます。そういう細かいところを見るのもアリですね。
個人的には、ネットで口コミを調べたり転職エージェントを使ったりするのが良いと思います。
転職エージェントは求人先企業の情報をたくさん持っているので、男女比を重視したいことを伝えるとしっかり教えてくれますよ。
対策2.事務職に有利な資格を取得する
- MOS(事務全般)
- 文書情報管理士
- 簿記(経理事務)
- ビジネス実務法務検定(法務)
- TOEIC(外資系事務・商社事務)
- 宅地建物取引士(不動産事務)
- 社労士(人事・労務)
事務職の種類に応じて、転職に有利になる資格があります。
事務職全般には「MOS(マイクロソフトオフィス スペシャリスト)」が役立つので、とりあえず何を取ればいいか迷ったらこれから始めましょう。これがあれば「Word」「Excel」などはマスターしているという客観的証拠になります。
文書情報管理士は、書類の電子化・個人情報の保護などに関する資格です。事務全般に役立つものでもありますし、IT企業などでは特に必要とされると思います。
簿記は3級以上を取得しておくと経理になりやすいですね。
基本的にはこの三つを取得していれば、問題ありません。大抵の企業の事務職に採用される確率は、これだけでグーンと上がります。
ビジネス実務法務検定以降に関しては、希望する企業・事務職の種類によりけりですね。それに、必ずしも取得する必要もないものが多いです。入社後に取得を推奨されることは、多いですけどね。
また、以上のような資格を取得する意思があることを表明するだけでも、効果があります。
必要とあれば勉強して試験を受けてまで資格を取得するだけの覚悟と、それだけ真剣に事務職という仕事を捉えているということが伝わりますからね。
対策3.事務職に転職する理由を明確にする
事務職に転職する理由が曖昧だと、男の場合「やっぱり営業に来ない?」と言われる可能性が高いです。
そこで、「なぜ事務に転職したいのか」をしっかり説明する必要があります。
たとえば、転職理由として「人をサポートする仕事がしたい」「自分らしく働くことで人の役に立ちたい」などが僕は思い浮かびました。自分なりに、もっと突き詰めて考えてみましょう。
対策4.事務職の中から自分に合うのはどれかを考える
資格を挙げるときに少し触れたように、事務職と言ってもたくさんの種類があります。
事務職という言葉を聞いて真っ先に浮かぶだろう一般事務、営業サポートの営業事務が基本の二つです。
そこから専門性を持たせて発展させる形で、「経理」「法務」「総務」「人事・労務」「医療事務」「学校事務」「外資系企業の事務」「商社事務」などがあります。人事や労務になると事務職だけど、さまざまな部署の人と関わるようになり、折衝ごとも増えるんです。
それぞれの仕事に特徴があり、向き不向きがあります。
一般事務に向いていても経理に向いているとは限らないわけです。
事務職に興味があるなら、色々調べてみて自分に合う職種を見つけてみてください。それが見つかれば、あとはここまでで紹介した対策を用いて転職をしましょう。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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