この記事は、

  • 激務、不規則な生活、安い給料などに悩み、バス運転手を辞めたいと思っている人
  • バス運転手から転職したいけど、どんな転職先が良いのかわからず動き出せずにいる人

のための記事です。

僕は普段バスに乗るとき「こんな細い道で対向車とすれ違いできるのか!運転手さん、ドラテクハンパない!」と常々感心させられています。

でも同時に「平然とやってるように見えて実は精神的にかなりしんどいのでは?」と心配にもなります。

そこで実際に調査をしてみると、バス運転手ならではの劣悪な労働環境や悩みのタネがいろいろと見えてきました。

今回は、転職経験者の僕なりに「バス運転手を辞めたくなる原因」を分析しつつ、転職先の選択肢として「別の種類のバス運転手の仕事」と「異業種・異職種でおすすめな仕事」を紹介します。

転職活動のスタートに弾みをつけるための参考資料にしていただけたら嬉しいです。

【調査結果】バス運転手を辞めたくなる原因は?

  • 生活が不規則になりがち
  • 勤務時間が長い
  • 給料が低い
  • 命を運ぶという責任の重さにストレスを感じる
  • 車内人身事故のプレッシャーがしんどい
  • 連休が取れない
  • 嫌な客の対応にストレスを感じる
  • ドラレコに監視されているような気がしてストレスを感じる
  • 座りっぱなしで体がしんどい
  • 時間厳守のプレッシャーが苦しい

ネットでバス運転手を辞めたい原因を調べたところ、上記のような悩みが挙げられていました。

その中でも特に挙げる人が多かった悩みは、以下の4つです。

勤務時間が長いし生活が不規則! しかも休日が少ない…

原則として、バス運転手の拘束時間は1日13時間以内、運転する時間は9時間以内と決められています。

この決まりを守って働いたとしても、最大まで働かされると勤務時間が長くなってしまいますよね。一般企業だと労働時間8時間を定時としています。毎日数時間残業しているのと同じですよ。

この決まりを守らずに長時間働かされるケースもあるでしょう。

あまりにも勤務時間が長すぎますよね。

しかも、バス運転手は生活が不規則になりがちです。バスは土日祝関係なく動きますからね。

また、バス運転手は休日が少ないです。年間休日日数が90日程度という会社がザラにあります。

プライベートなく、辛いと感じるのではないでしょうか。

給料が低い

バス運転手の給料は「基本給+走った距離」で決まりますよね。

会社により単価の違いがありますが、平均単価は1kmあたり8円だと言われています。

インセンティブを前提としているからか、基本給は低めです。

結果、年収が300万円を下回ることも…。

長時間働いて、休日が少なく、不規則な生活を強いられる割には給料が低すぎますよね。まったく、割に合いません。

責任の重さにストレスを感じる

バス運転手は人の命を運んでいます。

ブレーキのかけ方ひとつ荒くなるだけで、乗客が転倒して怪我をすることもあるんです。高齢者が転倒したら死ぬ危険性もあります。

その際の責任は当然、バス運転手に求められるわけです。

交通事故にはもちろん気を付けなければいけませんが、車内人身事故にも気を配らないといけませんよね。

命を運ぶ責任の重さがストレスになり、「辞めたいなあ」と思うこともあるのではないでしょうか。

嫌な客の対応にストレスを感じる

一度に大勢の人を乗せるためか、結構高い頻度で嫌な客に出くわしますよね。理不尽なクレームを言う客、暴れる客、他の客に変ないちゃもんを付ける客…。そういった客の対応をしないといけないのは、大きなストレスになるでしょう。

対応を間違えれば、余計に事態が悪化しかねませんしね…。

胃が痛くなりそうです。

【別の種類のバス運転手に転職】種類別に特徴やおすすめポイントを解説

バス運転手の仕事には、「路線バス」「高速バス」「観光バス」「送迎バス」があります。

今と違う種類のバス運転手に転職することで解決できる悩みもあるかもしれません。

それぞれの特徴やどんな人にオススメなのかをまとめてみました。転職先選びの参考にしてみて下さい。

残業が嫌な人、福利厚生重視の人には【路線バス】

路線バスは電鉄系の会社など、比較的経営が安定している会社が運営していることが多く、福利厚生が充実している傾向があります。

育児休暇や慶弔休暇などの休暇制度完備。さらに無事故手当拘束手当乗務手当家族手当年末年始特別手当などの手当てを用意している会社の求人が多いんです。

また、ハンドルを握る時間を8時間以内に抑えている会社が多い傾向もあります。

決められたルートを決められた時間通りに回るためか、残業も発生しにくいです。

残業が嫌な人や福利厚生を重視したい人には、オススメですよ。

しっかり稼いでちゃんと休みたい人には【高速バス】

高速バス運転手は月給23~35万円で募集されることが多いです。

長距離運転のため、自然と給料が高めになるんですよね。

夜行の場合は深夜手当などが付いてさらに高くなる可能性があります。夜行バスは12時間程度の乗務を2人で2時間ずつ交代するので、休憩が取りやすいです。

また、高速バス運転手は月に8日程度の休日が取れる傾向があります。年間休日日数の平均は100日程度ですね。

ガッツリ働きながら他のバス運転手よりも休めるのが、高速バス運転手の良いところではないでしょうか。

不規則で良いからとにかく稼ぎたい人には【観光バス】

観光バス運転手は年収400万円で募集する求人が多いです。

契約社員でも月給25万円スタート、未経験の正社員でも23~25万円スタート。経験者には最大で月給50万円までは出すという会社もあります。

高速バスよりも稼ぎやすいかもしれません。

ただ、山道や悪路などさまざまなタイプの道を走ることになります。さまざまな道を安全に走行できるよう、あらかじめルートを念入りに調べないといけません。

業務外に仕事のことを考える時間が増えますし、走行中は他のバス運転手よりも神経を使います。

また、お客様の都合に合わせる形になるため、急に早朝出勤させられたり休みが取れなくなったりすることが多いです。

場合によっては宿泊もあります。

観光バス運転手は「休みは取りづらくて良いから稼ぎたい」という人にはオススメです。

規則正しい生活を送りたい人には【送迎バス】

送迎バス運転手は企業、病院、介護施設、養護施設、スクール、幼稚園などで人を送り迎えする仕事です。

運行する時間がしっかり決まっています。その上、企業や介護施設・幼稚園の送迎バスはあまり遅くまで運行しません。早めに帰宅しやすいです。

残業も発生しにくく休みも取りやすいため、規則正しい生活を送りたい人にはオススメですよ。

ただし、他のバス運転手より労働時間が短く休日が多いためか、給料はあまり高くありません。

月給15万円前後から23万円までが、求人に記載されている給料の相場です。

稼ぎたい人には不向きなので、注意しましょう。

【バス運転手から転職】異業種・異職種のオススメ転職先を紹介

「バスの運転はもううんざりだ!」「バス運転手自体を辞めたいんだ!」という人に、異業種・異職種のおすすめの転職先を6つ紹介します。

転職先選びの参考にしてみて下さい。

タクシードライバー

タクシードライバーは、バス運転手の「人を乗せて運転した経験」を活かせます。

大型二種免許でタクシーも運転できますしね。

また、タクシードライバーは「隔日勤務」という勤務形態が主流です。

1日の拘束時間は13時間程度と長いですが、勤務日の翌日は休みになります。

そのうえ公休もあるため、1ヶ月の勤務日数は12日くらいしかありません。

しかも、年収は都内なら400万円程度が相場です。バス運転手より休めて、稼げます。

もっと休みたいし稼ぎたいという人には、オススメです。

トラック運転手

トラック運転手は大型車の運転経験を活かせる仕事です。

トラックは乗せるのが人じゃないから、バスよりも責任とプレッシャーは軽くなるでしょう。「安全に物を運ぶ」という責任はありますけどね。

また、大型トラックなら年収500万円程度も可能です。

経験を活かしながらしっかり稼ぎたい人に、オススメですよ。

工場の仕事

工場の仕事は、運転で培った「即座に判断する判断力」を活かせます。

工場はとにかく正確性とスピードを大事にしている場所です。ラインを止めないために、生産数を確保するために、瞬時にモノゴトを判断して動かないといけません。

また、工場は時間がきっちり決められているため残業が少ないんです。

稼ぎたい人は夜勤ありの三交代制、収入そこそこで生活を安定させたいなら夜勤なしの工場を選んで転職しましょう。

ビルメンテナンス

ビルメンテナンスは勤務時間は長いですが、休日が取りやすい仕事なんですよ。

年間休日日数は110~120日あたりが相場です。

バス運転手よりも働きやすいでしょう。

また、さまざまなプレッシャーから解放されますし、人間関係も希薄なので他人からストレスを受けることもありません。

バス運転手の悩みを解消するには良い仕事ですよ。

接客業

バス運転手には、さまざまなタイプのお客さんとコミュニケーションを取ってきた経験があります。

さらに、バス運転手はお客さんに対して細やかな気配りが要求されますよね。運転もそうですし、接客もそうです。

それらの経験は、接客業全般に求められます。

バス運転手はどんな接客業にも転職しやすいのではないでしょうか。

夜の仕事

夜の世界には「風俗店のボーイ」「キャバクラのボーイ・キャスト」「バーテン」「スナックのボーイ・キャスト」など、さまざまな仕事があります。

そのどれもが、バス運転手のコミュ力やお客さんに対する気配りなどを活かせる仕事です。

さらに、夜の仕事は軒並み高収入。特に風俗店のボーイは入社1ヶ月で研修が終わり、月収30万円になるという会社が多いです。近年は福利厚生なども充実してきているので、安心して働くことができます。

昼にも営業している店の場合は「日勤」と「夕勤」とがあり生活が不規則になりがちですが、稼ぎたい人にはオススメですよ。

バス運転手の将来は不安要素が多い。早めの転職活動を!

バス運転手は、年々人手不足が加速していると言われていますね。バス運転手が…というよりも、ドライバー関係の仕事全般、人が足りていません。

若い人材は「忙しさと給料とのバランス」や「多忙すぎないこと」を条件に職選びをする傾向があります。

仕事よりプライベートを優先するのが時代の流れになりつつあり、ドライバー職はその逆なんですよね。

だから、人は増えない代わりに離職者は増えます。

また昨今、自動運転技術がかなり本格化してきました。決められた路線を走るバスは、自動運転化を推し進められることになると言われているんですよね。運転手としての仕事は、今後かなり危うくなってくるかもしれません。

自動運転化したとしても安全性のためにドライバーを搭乗させるはずですが、実質的な仕事量が減るという理由で給料が低くなるかもしれません。

そうなってしまったときに困らないように、早めに、できるだけ若いうちに転職活動を始めておくべきだと思いますよ。