契約社員の悩み。正社員にしてくれない問題。
正社員登用を期待しながら頑張ってきたけど、一向に登用されずに何年も経ってしまった契約社員は多いと思います。
試用期間が終わったのに…というのもよくある話です。巷では、正社員になれない時代なんて言われています。
正社員にしない会社の責任はどうなのか? 「正社員になれないなら辞める」という選択肢はアリなのか?
このページでは、いろいろな角度から解決策を探っていきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
正社員にしない会社は法的にアウトなのか?
契約社員というのは、あらかじめ一定期間を設定しておいてその期間だけ雇用するという契約形態ですよね。そもそもこの契約形態は、法律的に言えば「長期的に働かせることを意図していない」んです。
ただ、「三か月だけ雇用します」と設定しておいて、更新を半永久的に続けることで長期的に働かせるケースが多いんですよね。これは本来意図されていないことで、ゲーム的に言えば裏技を使っているようなものです。
問題なのは、これがアウトなのかどうかです。
これは法律の解釈の問題にもなるので難しいところなんですが、「不必要に短い期間の更新を繰り返し、無期雇用(正社員)と同じように働かせるのはアウトとなる可能性が高い」と考えられます。
ただ、もっとわかりやすい判断基準もあるんです。
今は「無期労働契約に転換する」という制度があります。
有期労働契約が何度も更新され、通算5年を超えると、労働者が申し込めば無期労働契約として正社員になれるというルールがあるんです。
しかもこの制度は、「無期契約にしてください」と申し入れた時点で自動的に会社が承認したものとみなされます。
要は、契約社員として契約更新が5年を超え、労働者が申し入れた際には正社員にしないといけないんです。5年を超えているのにも関わらず、正社員として働かせてもらえないというのなら明らかにアウトとなります。
「正社員になれないなら辞める」という選択肢はアリ?
正社員登用を期待させておきながら、正社員になれないというのはあまりに辛いですよね。その辞めたい気持ちというのは、とても正当なものだと僕は思います。契約更新が5年以上続いていないとしても、辞めるのはアリです。
また、もし事前に「試用期間が終わったら正社員にしますよ」「次回更新時には正社員にするからね」と言われているのに、正社員にしてくれないなら絶対に辞めたほうがいいです。
その会社は、最初からあなたを正社員にするつもりがなく、法に触れない範囲で酷使しようとしている可能性が高いです。
5年を超えたら無期労働契約に転換できるというルールを逆手にとって、「5年までなら契約社員として働かせられる」と考えたり、「5年を超える寸前に雇止めをしよう」と考えたりする会社があるんです。
無期労働契約に転換するというルールには、「非合理的な雇止めを禁止する」というものもあります。それに、労働者には事前に「ここまでで契約終わりね」としっかり説明しないといけません。
つまり、説明もなく、期待を持たせたまま急に雇止めをするのは違法なんですが、残業代未払いなどの違法行為をする会社が後を絶たない日本社会において、そのようなルールは無いも等しいです。
いつリストラされてもおかしくないということです。
以上のことを考えると、今の会社を見限って早めに転職活動を始めておくべきではないでしょうか。
契約社員が正社員になるための近道
契約社員が正社員になるための一番の近道は「転職」です。
「5年を超えたら正社員」というのも、僕に言わせれば長すぎます。5年も契約社員で働いてやっと正社員とかコスパ悪すぎだし、しかも会社は嫌々無期雇用に転換するだろうから待遇も下がりかねません。
「そんなこと言うけど、契約社員から正社員に転職なんて簡単にできるの?」
簡単とまではいかないかもしれませんが、少なくとも難しい話ではないと思います。契約社員も仕事内容はほとんど正社員と変わらないことをしているんです。その経験はあるわけだから、同じ業界・職種で正社員を目指せば良いんです。
中途採用というのは、学歴とか職歴とかよりも経験と将来性が重視されます。
業界の経験があり、これからさらに仕事を頑張ってくれるだろうという将来性があればパーフェクトです。業界の経験が無くても、頑張って仕事を覚えてくれる将来性があると企業に思ってもらえることができれば、転職できる可能性はあります。
契約社員としての経験だとしても、自信を持ちましょう。
少なくとも完全未経験よりは有利なんです。
転職活動の方法については、以下の記事を参考にしてみてください↓