会社が経費削減やエコを掲げて空調設定を弱めていたり、決定権のある上司が暑がりや寒がりだったりして、快適とは言えない空調設定になることがありますよね。
これは、暑さや寒さが苦手な人にとって深刻な問題です。辞めたいと思うほど悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな会社で働き続けることの弊害と対処法を語りたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
暑い・寒い職場で我慢して働き続けると、こんな弊害が…
慢性的な体調不良。ときには命の危険も
会社の空調設定が極端に寒いまたは暑い場合、体調不良になる危険性があります。
猛暑日に冷房がガンガンきいている部屋に入ると、頭痛がしたり体がだるくなったりすることがありますよね。逆に冷房がガンガンきいた部屋から猛暑の外に出ることで、めまいや吐き気が起こることもあるでしょう。
これが「寒暖差疲労」です。寒暖差が激しすぎると、疲労が蓄積し、自律神経が乱れてしまうんです。
また、夏に暑い職場で働いていると熱中症になりやすいです。
熱中症は最悪の場合、死を招きます。「暑すぎる職場で働いている=常に命の危険にさらされている」と言っても過言ではありません。
仕事のパフォーマンスが低下。業績や個人の成長にも悪影響が
2005年にコーネル大学の教授陣が行った「室温と生産性との関係についての調査」によると室温を20度から25度に上昇させることで、タイピングミスが44%減ったうえに打った文字量が150%も増加したそうです。
この調査で室温を快適な温度にしなければ社員のパフォーマンスが下がるということがわかります。
つまり、暑い・寒い職場で働いている社員はベストなパフォーマンスを発揮できていないということです。
パフォーマンスを発揮できない環境で仕事を続けてもなかなかスキルアップが出来ませんし、長い目で見たら会社の業績悪化にも繋がります。
その状況を放置している会社の将来性を疑うべきかもしれませんね。
【対処法1】職場でできる寒さ・暑さ対策
職場でできる寒さ対策
リンクにはそれぞれの個人的なおすすめ商品のページを載せています。特にデスクヒーターは自分だけを直接温めることができるので、おすすめですよ。まだ試していない人がいれば、ぜひ試してみてください。
職場でできる寒さ対策
卓上扇風機は「濡れた布を扇風機の前に置く・または扇風機にかぶせる」という合わせ技も可能です。気化熱を利用して、扇風機の風をさらに冷たくすることができるんです。瞬間冷却剤を扇風機の風の通り道に置いておくのも高い効果が期待できます。
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おすすめのグッズを紹介してきましたが、「グッズではどうにもならない暑さ・寒さなんだよ!」「効果はありそうだけど維持費がかかるのは嫌だ…」という人もいると思います。
次章からは悩みの根源を断ち切る方法を紹介していきたいと思います。
【対処法2】職場環境の改善要求を試みる
実は、快適な職場環境を形成して維持することは労働安全衛生法(安衛法)という法律で定められている努力義務なんです。
安衛法第七十一条の二項には、このようなことが書かれています。
「会社は職場の安全衛生のために、作業環境を快適に維持管理し、労働者の作業方法を改善し、労働者の疲労回復のための施設または設備の整備など快適な職場環境を形成維持するための措置を取るように努めなければならない」
そして、厚生労働省が定める「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」の温熱条件の項目には、「季節等に応じて職場の温度・湿度などを適切な状態に保つこと」と記載されています。
つまり、明らかに会社の空調設定が適切ではない場合、会社はこの努力義務に違反しているということになるんです。努力義務なので「違反しても刑事罰・罰金など」はありません。
だからと言って、見過ごしていいものではありませんよね。
一度でもいいから、改善要求を試みるべきではないでしょうか。
労働環境の改善要求を行う方法
まずは、直属の上司に相談してみましょう。
それでも状況が改善されないようなら、以下の手段に移ります。
- 労働基準監督署を頼る
- 労働組合を通じて団体交渉を行う
まず、労働基準監督署を頼るという手段です。
調査費用や交渉費用などを労働者が負担することなく、第三者の厳しい目によって判断してもらうことができます。
労基署はなかなか動かないと言われていますが、熱中症などの労災が起こった場合には労基署が動いてくれる可能性が高くなるでしょう。
次は、労働組合を通じて団体交渉を行うという手段。
団体交渉は、労働組合に加入し、労働組合に与えられた権限を使って会社と交渉を行うというものです。労働組合を通じた団体交渉に応じる義務が、会社にはあります。そのため、ひとりで交渉するよりも効果的なんです。
あなたと同じ悩みを抱えている人は社内に必ずいます。労働組合に入って志を同じくする人を募り、会社に対して団体交渉の申し入れをしましょう。
もし、労働組合が無い場合は合同労組に加入するという手もあります。
合同労組にはどの企業に所属していたとしても、個人単位で加入可能です。可能なら仲間を募って全員で合同労組に加入したほうが団体交渉の効果も高くなるでしょうが、一応ひとりからでも団体交渉はできます。
以上のように、労働組合を通じて団体交渉を行い、職場環境の改善要求を行いましょう。
【対処法3】社員を大切にしない会社を見限って転職する
もし、職場環境の改善要求が認められなかったり握りつぶされたりしたりした場合、転職を検討するべきです。
辞めたいと思うほどに寒い・暑いとなると、集中力が削がれますよね。このままでは仕事になりません。冒頭で語ったように快適な室温を保つことができなければパフォーマンスが下がりますし、健康にも悪影響を与えてしまいます。
暑い職場環境や寒い職場環境が、会社にとって不利益になっているんです。
しかも、社員から改善要求があったことから「社員に良くない影響を与えていること」は理解しているはずですよね。
それなのに改善要求を受け入れないということは、社員のことをまともに考えてくれていないということです。そして、会社のことすらもまともに考えてくれないと言えるでしょう。
そんな会社に勤めていても、使い潰されるだけです。
高い成果も上げにくく、成長もしにくく、会社から大事にされず悪影響だけを与えられてもなお会社のために力を尽くす意味は、ないのではないでしょうか。
会社が寒い・暑いから辞めたいと思うのであれば、まずは何らかの方法で改善要求をした上で「対応の可否」によって辞めるべきかどうかを判断しましょう。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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