うちの会社…なんか辞める人が多いな。
一度そのことに気づくと、不安が頭の中をぐるぐる渦巻きますよね。うちの会社はヤバいのではないだろうか。自分も辞めたほうがいいのだろうか。さまざまな考えに支配され、仕事も捗らないでしょう。
この記事では、「どんどん人が辞める会社」が抱えている原因や、その会社で働き続けるリスクをまとめています。
転職決断の判断材料にしていただけたら嬉しいです。
どんどん人が辞める会社が抱えている原因
新人が辞めていく会社の場合
新人が辞める会社は「ギャップ」が問題となっている可能性が高いです。
まず、入社前と入社後で待遇が異なるというギャップですね。好待遇を理由にして入社したら我慢できないほどに待遇が悪かった。入社理由を根本から揺るがす事態に、転職を決意したということです。
次に、「価値観のギャップ」に退職を決意している可能性も考えられます。
新入社員と年配社員との間には仕事に対する価値観のギャップがあるんです。年配社員は猛烈に働くことが当たり前の時代を生きていました。一方、現在はブラック企業などが問題視されるようになり「私生活を優先させた働き方」を求める声が広がっています。
それが入社してみたら年配社員の価値観が職場に広がっていたらどうでしょう。働きづらいですよね。だから辞めていくわけです。
中堅やベテランが辞める会社の場合
辞めていく人に中堅やベテランが多い場合、さまざまな問題が考えられます。
まず、「一向に待遇が良くならない」という問題です。
長く勤めれば、または出世をすれば待遇が良くなるかもしれない。そんな望みにかけて働いていたけれど、一向に待遇が良くなる気配がない。だから転職して待遇アップを目指す道を選んだということです。
次に、「キャリアアップができない」と判断した可能性もあります。
長く働いて会社に貢献しているけど成長する機会を与えてくれない…。キャリアアップのための研修などがなく、ずっと同じ仕事のまま。キャリアアップがしたいと考えている人にとっては最悪な環境ですよね。だから、自分の今後のために辞めていくわけです。
そして、「経営方針が変わった」ことをきっかけに中堅やベテランが大勢辞めることもあります。経営方針が良くも悪くも変わり、ついていけなくなったわけです。もしくは、経営方針が明らかに悪い方向に変わったため見切りをつけたという可能性もありますね。
出来る人から辞めていく会社の場合
仕事が出来る人から辞めていく会社ってありますよね。
出来る人から辞めていく原因として考えられることのひとつに、「頼りすぎ」という問題があります。
「これはあの人にしかできない仕事だ」「あの人に頼めばなんとかなるだろう」というような考えから、出来る人に負担が集中するんですよね。数人のエースに頼り切り、全員をエース級に育て上げることをしない会社ということです。
二つ目の原因として「裁量があまり与えられていない」ということも考えられます。
出来る人ほど効率化のアイデアなど現状をより良くしていくための考えを持っているものでしょう。だけど、それを実現できるだけの裁量が与えられていないわけです。
現状の改善点に気づいているからこそ、それを改善させてくれない会社への不満と疑念が募っていき、会社に愛想を尽かすのではないでしょうか。
または、仕事が出来る人がもっと自分の力を活かせる仕事がしたいと思ったとき、裁量権を欲して会社を辞めていくということも考えられます。
辞める人が多い会社で働き続けるリスク
一人あたりの業務負担が増える
辞める人が多い会社に残ると、あなたの業務負担がどんどん増えていきます。
人がいなくなったとき、会社は二つの選択肢を検討します。
新しい人を採用するか、残った人材でなんとかするか。
新しい人を採用したとしても、会社のやり方などを覚える期間が必要です。短くても1ヶ月はかかるでしょう。その間は残った人の負担が大きくなります。
それに、新しい人を採用したとしても「その人がまた辞めていく」と意味がありません。教育にかかる負担が上乗せされるだけになってしまいます。
ただ、残った人材でなんとかするという選択をする会社は最悪です。
人が減る可能性はあっても増える可能性はないんですから。業務負担が増していき、業務負担に不満を抱いた社員がまた辞めていく。そしてまた業務負担が増えていく。最悪の負の連鎖に陥りかねません。
どちらにせよ、あなたの業務負担は十中八九増えてしまうということです。
勤続年数が長い社員の社畜化
辞める人が多い会社は、勤続年数が長い社員を頼るようになります。
特に新人が辞めていく会社はそうです。「新人などすぐに辞めていくから頼りにならん」と考えてしまいかねませんからね。
勤続年数が長い社員から順番に業務負担が増えていき、激務になります。そして、激務によって思考力と判断力が低下してしまう危険性があるんです。忙殺されているときには余計なことを考える余裕がありませんよね。それに、仕事以外のことで判断を求められるのも煩わしくなってしまいます。
日常生活でも「食事に悩むのが鬱陶しいから簡単な食事ばかりになる」などの不都合があらわれるようになるんです。
仕事においては「退職を検討する余裕すらなくなる」という不都合が生まれます。
また、激務によって自律神経が乱れ、メンタル面のリスクが発生する可能性もあるんです。
このように忙殺されて精神を乱され、「退職を考える余裕すらなくなる社畜」と化してしまうのではないでしょうか。
入れ替わりが激しくなる
辞める人が多い会社は入れ替わりが激しくなりがちです。
辞める人が多いのには会社側にそれなりの原因があります。それは前章でも紹介したとおりです。会社は何人か新しい人を雇おうとするかもしれません。ただ、雇ったとしても原因が改善されない限りはまた辞めていく可能性があるんです。
新しく入った人が辞めるかもしれませんし、元いた社員が辞めるかもしれません。
どちらにせよ入れ替わりが激しい会社になってしまうんです。
社員の入れ替わりが激しくなると、会社は不安定になります。まず、常に誰かの教育をしなければならない状態になるんです。教育担当の負担がどんどん増えます。さらに、教育ばかりに追われてしまってメインの業務が疎かになる可能性がありますよね。
営業など、部署によっては業績すらも不安定になりかねません。業績が不安定になればボーナスも不安定になります。
そして、入れ替わりが激しい会社では「残った社員」が出世する可能性があるんです。チームリーダーになったり課長や部長などの管理職になったり…。退職する可能性が低いと考えられますからね。そういう人をこそ出世させたいものです。
ただし、安定して勤続しているからと「実力がないのに管理職にさせられる」可能性もあります。
ほかにも「給料は上がらないのに管理職になって負担だけ増える」可能性も考えられるでしょう。
出世チャンスが増えるからと喜べません。
また、何よりも、「根本的な原因を取り除かずにその場しのぎの雇用をする」会社は信用できませんよね。
将来のことを考えて今すぐにでも転職活動を始めるべき
辞める人が多い会社に潜む原因と危険性を紹介してきましたが、まとめると「辞める人が多い会社に未来はない」ということです。
業務負担が増えて社畜化してしまい選択の余裕が無くなると、問題を抱えた会社にずっと縛り付けられることになりかねません。そうなるとあなたの未来が閉ざされてしまいますよね。
辞める人が多いのにその原因を取り除こうともしない会社は、経営に問題があります。
原因を取り除ける余裕が無い経営状態だと考えられますからね。または、原因を取り除ける余裕はあるのに何もしない「変わる気がない会社」とも考えられます。どちらかというと、後者の方が将来的には危ないです。
人も組織も変化をしなければ、後は緩やかに衰退していくだけでしょう。
あなた自身の未来が閉ざされ、会社の成長も考えにくい…。まさに未来がない会社と言えます。
そんな会社に勤め続けるよりも、転職をしたほうがいいのではないでしょうか。
というか、今すぐにでも転職活動を始めるべきだと思います。
転職活動を始めて、今より良い会社を探しながら様子をみましょう。状況が改善する気配が無かったり、今より良い会社の求人が見つかったりしたなら本格的に転職活動に踏み切ればいいんです。
自分の将来のために、早めの行動を起こしておきましょう。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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