入社3年以内で会社を辞める人の割合は3割程度いると言いますが、1年経たず辞める人の数も多いです。特に半年を超えたあたりから「辞めたいなあ」と考える人は、多いのではないでしょうか。
半年も経てば、その仕事や職場のことがなんとなく理解できてしまいますからね。辞めたい気持ちは理解不足からくる場合もありますが、理解したからこそ辞めたいという場合もあります。
そんな、半年を超えた入社7ヶ月~8ヶ月の人の転職について、僕も少し考えてみました。
入社して7ヶ月~8ヶ月で辞めても大丈夫?
早期退職となると不安が付きまとうものですが、そこまで不安がる必要は無いのではないでしょうか。1年も経っていない状態で辞めるのは、さすがにマズイのではないかと思うのは無理もないことです。
ただ、1年経って状況が変わると思いますか?
あと4~5ヶ月待ったとして、今「嫌だなあ」「辞めたいなあ」と思っている原因は取り除かれているでしょうか。そんな簡単には、状況は変わりませんよね。それに、1年で辞めるのも7ヶ月~8ヶ月で辞めるのも大した違いはないんですよ。
応募先企業からしてみれば、どちらも「早期退職をした人」というカテゴリーでしかありません。
そうは言っても「早期退職をした人」というカテゴリーに含まれるのなら、不利になるのではないかという不安もありますよね。
早期退職をした人というカテゴリーに含まれる人間に対する評価は、二通りあります。「根性の無い人間」もしくは「自ら現状を打破する行動力とガッツのある人間」の二通りです。ほとんど真逆の評価ですよね。
転職をする際、根性なしと思われないように対策を練ってしまえば、早期退職は不利な条件にはならないのでは?
それなら話は早い。
あなたが今やるべきことは、早期退職をポジティブに捉えてもらうために対策を練ることだけです。
退職理由を明確にし、ポジティブに変換する
最初に、仕事を辞める理由をハッキリさせましょう。誰にでも説明できるほど深く掘り下げて、次の仕事・職場選びの道標にするんです。自分には向いていないと思うのなら、向いていない理由を探りましょう。
そうして掘り下げていくと、自分が仕事を辞めたい理由の根本が見えてきます。
その根本の理由は、恐らくネガティブなものではないでしょうか。「仕事を辞めたい理由」なんていうのは、大抵ネガティブなものですからね。ただ、それをそのまま伝えると「根性なし」と思われてしまいます。
相手に前向きな印象を持ってもらうには、退職理由も前向きでなきゃいけません。
「今の仕事が自分に向いていない」という理由も、「自分の能力を活かせる仕事が他にあるはず」とすれば少し前向きに聞こえますよね。このように、あなたの転職理由を前向きなものに自分なりに変換してみてください。
変換のコツは、「受動的」ではなく「能動的」な理由にすることです。
人事の人は能動的な人間が好きですからね。能動的な言葉というのは、面接における魔法の言葉です。その言葉を使うだけでも、転職理由は十分ポジティブになりますよ。
大事なのはアピールポイント
転職理由をポジティブにしたら、次に大事になるのは「アピールポイントを作ること」です。
1年未満で辞めるとはいえ、現職で何か学んだことや身に着けたことをアピールポイントとして伝えることはとても大切。半年が過ぎて仕事にも慣れてきた頃なので、仕事から学んだことなどが明確に表れてきているはずです。
営業職なら「自分なりの営業方法がわかってきた」ということがアピールポイントになりますよね。特にスキルが身についていない場合は、「現職からコミュニケーション能力を学んだ」とか「チームワークを大切にして仕事をした」とか、仕事から学んだことや仕事に対する姿勢などを語りましょう。
転職はファイブカード・ドロー
最初に配られた手札を見て、必要とあらばカードを捨てて交換しながらより強い役を作るのが一般的に知られているポーカーのルールです。「ファイブカード・ドロー」と言われているポーカーのルールのひとつなんですが、僕が思うに転職はファイブカード・ドローそのもの。
ファイブカード・ドローでは、現状維持か現状を崩してより強い役を作るため行動するかを選ぶことができます。ただ、現状を崩すと今より弱い役になってしまう可能性がある。役なしのブタになる可能性もあるんです。
今、あなたはワンペアの役ができている状態。
現状を崩して強い役を作ることもできるが、失敗するとブタになる可能性もあるというリスクを背負っています。ただ、ワンペアは役なしのブタ以外では最弱…現状のまま燻っていても、勝利できるとは限りません。
「辞めたい」と思っている現状は、ブタ以外では最弱の役であるワンペアとよく似ているんですよ。現状を打破するともっと状況が悪くなるリスクもありますが、下より上の方が役が多いんです。下を見ればブタしかないが、上を見ればツーペアやフルハウス、ストレートなど様々な役がある。
僕に言わせてみれば、一度手札を崩して上を狙うほうが現状維持よりも堅実的なんです。
このまま燻っていても、負ける可能性が高いだろうから。
入社7~8ヶ月で転職をして成功するためのお膳立ては、ここまででもう既にできています。自分の転職理由を前向きに変換し、アピールポイントも見つけた。ワンペアよりも良い役を作り出す準備は出来ている…。現状を崩して今より良い役を作る点はファイブカード・ドローと似ていますが、転職はポーカーのように運のゲームではありません。
一度手札を捨てて、逆転を狙ってみても良いんじゃないですか?
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
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