20代で今の仕事・今の会社を辞めたいと感じている方へ。
社会人になる直前までは「働いてお金を稼いでやりたいことたくさんやるぞ!」と明るい未来を想像したりして、これから自分は本当の意味で大人になるのだと嬉しくなったもんです。
それが、働きに出てみると違っていた。
「給料が安い」「昇給も臨めない」「残業が多すぎる」「人間関係が辛い」「最悪な上司」
僕も20代のときはそうでした。馬車馬のように働かされていて時間がなく、お金もない。ストレスも溜まり放題で、未来に希望も見いだせない。
生きるために仕事をしているのか、仕事をするために生きているのかわからないような状態だったんです。
似たような境遇だった僕が言いたいことは、ひとつ。
辞めても大丈夫。転職は難しくない。20代という若さは武器。
あなたを悩ませる職場なんて、いる意味がありませんよ。そんなところで努力したって、何になるのでしょうか。
どうせ努力するなら自分のためになる人や会社のために、そして何より自分のために努力しましょうよ。
そのために、転職を考えているのでしょう。
だったら、今の悩みを解消してやりませんか?
若いから職場は選べない? いえ、若いから職場を選べるんです。悩みは転職で解決可能だ!
会社を辞めたい人は20代のうちに決断するべき
30歳になると、20代にくらべて転職の難易度が一気に上がります。
「言うほど変わるか?」と思う人もいるかもしれないので、30歳の知人と28歳の知人の転職エピソードを紹介します。
これらはあくまでも個人的なエピソードですが、昨今の転職市場の傾向を表した象徴的なエピソードだと思います。
【30歳の転職エピソード】金も時間もかけて…希望すべては叶わず
30歳になってから転職をしたいと思い始めた知人、横井さん(仮名・男性)の話。
横井さんが30歳にして転職を志した理由は、「年収600万円だけど苦しいだけの仕事か、年収300万円からリスタートだけどやりたい仕事か」という問題が発生したことにありました。
悩んだ末に後者を取った。
金がかからない生活をしていたため、貯金は人並み以上にある!
「転職するぞ!」と意気込むと共に光の速さで仕事を辞めました。
しかし、ハローワークの担当者には「30歳から未経験は厳しいですね」と言われ、面接では「どうして今からなのか」と詰め寄られ…。
その質問に自信をもって答えたものの、お祈りが続きました。
ストレスから面接後は必ず深酒をするようになり、お金も時間もどんどん消えてゆく…。「30超えたらやりたいこともできないのかよ!?」と、天井に向かって叫びました。
転職にかかった期間は、半年間。
消費したお金は生活費なども含めて90万円程度。
「やりたい仕事」に就くことはできませんでした。お祈りの連続に心が折れてしまい、結局は元々していた仕事で違う会社に移っただけだったんです。
【28歳の転職エピソード】意外と難しくなく、拍子抜けだった!
28歳で転職を志したのは、富士さん(仮名)。女性です。
転職理由は横井さんと似ていて、「やりたい仕事が見つかったため」でした。
もともと「とりあえず就職して、やりたいこと見つかったら辞めてやろう」と、自動車メーカーの営業に就職したんです。
「そうか、私はイベントの企画の仕事がしたいんだ!」
横井さん同様「よし、転職しちゃうか!」と光の速さで仕事を辞めた。
イベント企画の求人をかたっぱしから漁り、未経験ということで給料よりも働きやすさと研修制度の充実度を重視して探しました。
3社ほどの面接を受ける。
内定通知、2件。
まだ期間に余裕があったため、もう少し探してみることにした富士さん。結局、その時期ほかにめぼしい求人も無かったため、それ以上内定を得ることはありませんでした。
希望通りの企画職、研修制度が整っている会社に転職成功! 本人曰く「28歳で仕事を辞めるのは不安だったけど、思ったより楽に転職できた」そうです。
転職活動期間は3ヶ月でした。
同じような転職理由と状況だったのに、年が2歳違うだけでこの結果です。30歳になる前に転職するほうが賢明だということが、二人のエピソードから分かるのではないでしょうか。
20代での転職をオススメしたい4つのポジティブな理由
20代で転職活動を始めておくべき理由は、前章で紹介した「30歳になると転職の難易度が上がる」というネガティブなものだけではありません。
経験分野なら年収を上げやすい
自分が経験した分野の仕事に転職するのなら、今のうちに転職することで年収を結構上げられます。経験者採用ということで年収がアップすることと、20代という印象から「これからの成長を期待」して年収がアップすることの二重ブースト!
これが若さの力というか…十の位の数字が違うことの魔力です。
年収が下がったとしても生涯年収はプラスになりやすい
転職によって年収が下がることを懸念している人は多いと思いますが、大丈夫。20代から年収が大幅ダウンすることは稀です。年収が下がって生活ができないということにはならないと思います。
長期的に働くことを考えるなら、転職をするとプラスになることが多いんです。
たとえばスキルを獲得するというのもそうですよね。転職しなければ得られなかったスキルを使い、新たなキャリアステージが開けます。結果的に30代後半や40代になるころには地位も年収も、転職を経験しなかった場合より上がるわけです。
キャリアチェンジする人も、自分がやりたい分野・向いてる分野の仕事をすることで今より活躍できるのではないでしょうか。
生涯年収を考えたとき、20代のうちの転職は「考えなしでした場合を除き」プラスになります。
キャリアチェンジ・キャリアアップしやすい
一生このままの仕事は嫌だ! もっとスキルアップしたい! キャリアチェンジも考えたい…。
そういう願望は転職理由として凄く前向きで、面接者が好むものです。ただ、キャリアチェンジということになると「未経験の仕事」になります。企業からすると、年齢が高くなればなるほど難しいだろうと不安なんです。
先ほど紹介した横井さんのケース、結局諦めたけど…。
キャリアチェンジは、20代のうちが一番やりやすいと思います。
社会人経験が豊富・20代という印象の良さ・人生の岐路に立つ一歩手前ということから、これからの人生を考え直す時期として最適です。それは企業側も承知していると思いますし、それにより転職がしやすくなるということもあるのではないでしょうか。
キャリアアップも、そうです。
今の業界・仕事における豊富な経験と、20代という印象の良さを高次元で両立できるのは今しかありません。
結婚などのライフステージに対応しやすい
結婚や出産などのライフステージが、これから待ち構えている可能性がありますよね。「結婚したい」「出産したい」という人にとっては、今転職しておくことのメリットは凄く大きいです。
30歳を超えると本格的に結婚・出産に向けて動き出すことでしょうし、実際に結婚・出産した後は転職のハードルがさらに上がりますから。
動きやすいのは今のうちということです。
転職者のデータが豊富
20代の転職者数って、案外多いんです。
厚生労働省の平成27年雇用動向調査結果によると、男性の転職入職率は加齢に応じて下がっていっています。
一番割合が高いのが19歳以下で27.3%、次に高いのが20代前半で15.1%です。
それから20代後半には13.8%になり、30代前半には10.0%にまで下がっていきます。60代前半で一度12.0%にまで上がるのですが、それまではずっと下降している。若いうちに転職をしていて、定年後にまた働き始める人が多いということです。
また、調べてみると転職成功者の約45%が20代らしいです。国の調査・民間の調査両方でも、20代は転職者数が多いという結果になっています。
つまり、20代の転職に関するデータは他の年代に比べて格段に多く、転職支援サービスはそのデータを持っているので、的確な転職支援が可能ということです。
20代の転職。おすすめの初動アクション3つ
ここまでで転職を決断した人もいれば、まだ決め手に欠ける人もいると思います。最終的に決めるのは自分だから、自分自身の中で決断のための材料を探すしかありません。
3つの初動アクションを紹介するので、ぜひ試してみてください。
1.自己分析
自分の強みは何か? 自分の興味あることは何か? 自分の性格やこれまでの人生も全部、考えてみましょう。
自分の強みというのは転職活動時のアピールポイントになるだけでなく、転職を決断するときの根拠にもなります。「こういう強みがあるのだから希望する結果が得られるはず」という、客観的な自信です。
また、自分自身を知ることで、自分が本当に転職するべきなのかも見えてきますよ。
2.今後の自分の人生をイメージ
転職するかどうかというのは、必要性だと思うんですよ。
自分自身の苦しみから逃れるために、自分自身の人生をよくするために etc.
転職を決断するための判断材料である必要性というのは、今後の自分の人生をイメージすることで見えてきます。
今後をイメージして、あなたが「今後もっと面白い仕事がしたい」ということや、「出世したい」「今の仕事を続けるイメージがわかない」ということなどを感じたなら、絶対に転職するべきです。
3.転職エージェントに相談する
一人で決められないなら、最後は相談が大事。
自分が今感じていることや考えていることを、転職エージェントのキャリアアドバイザーにぶちまけてみてください。結果、転職すべきか否かを教えてくれるし、現実的にあなたの希望をどれだけ叶えられるかの目安も教えてくれます。
転職エージェントについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください↓