「15年目だけどこの会社やっぱり合わない…」
「他の仕事がしてみたい!」
「今後の人生を考えたとき、この会社でいいんだろうか?」

入社15年目にして会社を辞めたい気持ちが生まれてしまったあなた。

同時に「今更転職できるのだろうか」「後悔しないだろうか」といった不安や疑問も抱えているのではないでしょうか。

この記事では、「入社15年目」という状況に合わせた「転職を成功させるためのポイントや予備知識」を紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さい!

入社15年目の会社を辞めて成功を手にした人の話

これは、僕の上司の知人・服部さん(仮名)の話です。

まずはこの話を読んで「会社を辞めた後の明るい未来」をイメージしてみて下さい。

服部さんが勤務していたのは、社長との距離が非常に近い中小企業。

何か失敗をする度に、服部さんは社長に人格否定されていました。しかも、毎月80時間は残業しているのに、残業代が毎月20時間分くらいしかつかないんです。ハラスメントも横行しています。

典型的なブラック企業です。

そんな状態でも長い間働き続けたんです。

ただ、15年目という区切りが良いタイミングで今後の人生を考えたとき、我慢し続けるより転職したほうがいいという結論に服部さんは至りました。

「辞めたいんです!」社長に打ち明けると、社長は言います。

「この忙しいときに辞めるなんて非常識だ! 長い間雇ってきた恩義は感じないのか。あと半年は残ってもらうぞ。お前なんかどこも雇ってくれないんだからな」

無茶苦茶な話ですが、「嫌なら退職願も退職届も受け取らない」と言われ、服部さんは渋々了承しました。そこで「退職するときは半年前から告げておく」という念書を無理矢理書かされたんです。

それから一ヶ月が経った頃、服部さんは考えました。

「辞めることが決まっている会社で半年も働くのは無駄や」

パフォーマンスが落ちていると指摘されても「当たり前やろ。どうせ辞める会社やで」としか思えません。

服部さんは思い切って労基署に相談しました。これまでのブラックな実態を打ち明けるとともに、退職交渉の場での暴言なども報告。念書が無効だということを知り、退職届と有給申請書、未払い残業代の請求書などを会社に送りつけます。

そこからは出社せず、書類が届いた確認の電話を行い電話内容を録音。無事に退職ができ、残業代も支払われていました。振り込まれた残業代を元手に転職活動を行い、見事転職に成功したんです。

服部さんは「キャリアアップ」して「待遇アップ」し、さらに残業が少ない会社への転職を果たしました。

僕が服部さんに「成功の秘訣は」と聞くと、「辞めて後悔しないことをハッキリさせること」「15年目まで働いてきた自分だけの武器を見つけること」が大切だと服部さんは言います。

次章からは「後悔しないか確かめるための分析方法」と「武器を見つける方法」を語っていきましょう。

15年働いた会社を辞めても後悔しないための自己分析法

辞めて後悔しないために、次のような分析を行いましょう。

  • 会社の良いところ、会社にいて良かったこと。
  • 会社の嫌なところ、自分に合わないところ。
  • 今後の人生設計にこの会社は必要かどうか。

まず、会社の良いところと嫌なところとを天秤にかけることで、自分が会社にどのような気持ちを抱いているのかを冷静に分析することができます。

嫌なところを多く挙げたり嫌なところの方が比重が大きかったりするのなら、転職して後悔する可能性はとても低いです。

さらに、今後の人生設計に今の会社が必要かどうかを考えることも効果的ですよ。

キャリアアップしたい、出世したい、未経験の仕事をしてみたい、子育てに参加したい。今後の人生における願望はさまざまだと思います。

今後どのような人生を送っていきたいのか、社会人としてどう成長したいのかを考え、今の会社に勤めたほうが人生設計を実現しやすいのかを考えましょう。

「今の会社である必要はない」「今の会社では実現できない」という答えになったのなら、転職しても全く後悔はしません。むしろ転職しなければ後悔する可能性が高いです。

後悔することが怖いと思うのなら、会社の良いところと嫌なところとを天秤にかけ、今後の人生設計を実現するために今の会社が必要かどうかを考えましょう。

入社15年目の転職に関する不安や疑問への対処法

1.今更転職するのは難しいのでは?

入社15年目ともなると「今更転職するのは難しそう」と思う人もいるでしょう。大卒の人なら30代後半ですし、高卒の人でも30代前半ですからね。転職に不安を覚えても仕方がないと思います。

だけど、入社15年目の人が転職が難しいということはありません。

これまで長い間同じ会社で働き続けてきたことが、転職活動を戦い抜く武器になりますから。

たとえば、物事を続けられる忍耐力や持久力、業務経験の豊富さ、キャリアの長さ、15年で得た実績などが武器になります。

何事もプロになるのに1万時間かかる。それを裏返して、1万時間続ければプロレベルになると言われています。これはマルコム・グラッドウェルというカナダのジャーナリストが提唱した「1万時間の法則」です。

定時だけでも1日8時間の業務を続けていると、3年半ほどで1万時間に到達します。15年目になるまで続けていれば4~5万時間ほどにはなっているでしょう。

自分ではわかっていないだけで、あなたの業務レベルはプロフェッショナル、スペシャリスト級である可能性が高いです。

これまでの経験を洗い出して分析してみれば、自らの業務経験の豊富さや大きな実績に気づくのではないでしょうか。

もし華々しい実績がなかったとしても、「15年間の業務経験」と「そこから得た能力、学んだこと」などをアピールするだけでも十分過ぎるほど強い武器になります

これまでの経験から武器を探すには、成功体験を洗い出して「なぜ成功できたのか」「自分はどのように成功に貢献したのか」を分析する方法が効果的ですよ。

分析法の例は、次の通りです。

「大きなプロジェクトを成功に導いた」

どのようにして?

「リーダーとなり皆を束ね、工程管理を徹底し、プロジェクトメンバーのモチベーション管理にも力を入れた。」

それは自分にどんな能力・経験があったからできたことか?

「マネジメント能力」

このようにして自問自答していけば、自ずと自分の武器が見つかります。15年も働いてきたんです。たくさんの武器が見つかると思います。

年齢だけを見て自信をなくすのではなく、自身の経験を前向きに捉えて武器を探し、面接でアピールしましょう。

2.15年も勤めた会社を辞めたら待遇が下がるのでは?

15年も勤めた会社を辞めても、待遇が下がるとは限りません。

勤続年数に応じて昇給される場合、15年目だと給料はかなり高くなっているでしょう。だから、給料が下がるかもしれない、という不安を抱いているのだと思います。

しかし、転職をしたら給料が下がるかどうかは自分次第です。

もちろん、給与水準が今の会社よりも低い会社なら給料が下がる可能性があります。経験年数に比べて実績があまりないという場合も、実力急であれば給料が下がることがあるでしょう。

そうだとしても、給料が下がらないように対策することができます。

単純な話です。給与水準が高い会社の求人を選べばいいんですよ。

求人には年収の下限と上限とが書かれていることがあります。それらが今の年収よりも高くなる会社を選べば、給料が下がる可能性が低くなるんです。

下限が自分の現在の給料より高い、というのは難しいかもしれませんが、下限が今野給料より若干低いくらいなら意外とたくさんあります。

そういう求人に応募して面接までこぎつけたら、前項で語ったように「15年勤めたことで得た武器」をアピールすればいいんです。

以上のようにすれば、年収が下がる可能性が低くなるどころか、年収が上がる可能性が出てきますよ。

ここまで語ってきた自己分析方法や武器の見つけ方を試せば、入社15年目の会社を辞めて今より良い会社に転職することができる可能性が高くなります。

長い間同じ会社で働いてきた自分自身を褒めながら、新しい人生のために前向きに動き始めましょう。