介護職は、サービス残業が常態化、蔓延しすぎている!

求人を見てみると、「残業手当」の四文字がどこにも書かれていないものが多いです。残業代を出さない職場が多すぎるあまり、体面を取り繕うことすらも辞めてしまったのでしょう。

残業代を出さない会社は、普通「残業代出るのが当たり前だから、世間体のためにも書いておくか(実際出さないけど)」というスタンスです。

介護職は「残業代出ないのが普通だから、言う必要はない」という…特殊な社会。

そんな、残業代が出ない介護の仕事に就いている方に、そして介護という業界自体に、僕は物申したい!

介護職の実態を調べてみた

平成28年度介護労働実態調査結果と、統計表を見て、介護職の実態を調べてみました。

1週間の残業時間数を見ると、残業なしと答えた介護労働者は全体の52.7%1週間あたり5時間未満と答えた方が23.1%、5時間以上10時間未満が10.7%となっています。ちなみに、無回答が8.3%です。

全体の半数の労働者は毎週残業をしているということになりますね。

1週間の労働日数は5日間が74.3%ということですが、1週間の残業時間と照らし合わせると基本的に1日1時間の残業があるということでしょう。

一方平均賃金は、月給制の方で224,848円となっています。毎日残業しているにしては、明らかに月給が低いですよね。基本給のみという記載が無いため、各種手当を含む月給の平均が22万円程度ということでしょうから。

僕が気になるのは、無回答が8%近くいることです。

無回答としている方は、もしかしたら「申告していない残業が結構ある」のかもしれません。残業をしていないのなら無回答にする意味がないですからね。

結局、毎週の残業時間が5時間以上ある割には給料が低く、残業代を貰っていない人が多いように思います。

SNSを見てみると、「今日は2時間近くの残業。残業代がつくわけもなく…介護職の現状ですわな」という声が多数見られるわけです。それらの声を見るに残業の理由は「人手不足」と「送り業務」が多数派。

中には、仕事を持ち帰ったり情報収集によって残業になっている人もいます。

人手不足なのは、データを見ても明らかです。まず平均年齢が46.8歳と高いですよね。従業員の過不足を示す項目で「やや不足」「不足」「大いに不足」と答えた人は合わせて62.6%もいます。

不足理由は「採用が困難だから」が7割、採用が困難な原因は「賃金が低い」が57.3%。介護関係の仕事を辞める人の16.5%が「収入不足」を理由にしています。

残業代が出ないし、給料がもともと低いし、辞めたいと感じている人は多いわけですね。

これが、介護職の現状か…。

残業代の計算をしてみよう

平均月収22万円程度ということですが、仮に「残業代が出ない職場で働く介護職の平均月収である」としましょう。そこから各種手当を差し引いて、基本給を18万円程度とします。

残業時間は週に5時間から10時間未満が一般的ということですが、5時間程度というのがデータ上多数派だったため5時間としましょう。

毎日1時間の残業をしているということになりますね。

1日の所定労働時間を8時間とすると、1日9時間の労働時間。1か月間の労働日数を21日程度とすると、時給は952円となります。都内大学生のアルバイト並みですね。

残業時間は一か月に21時間あるという計算になるため、一か月の残業代は19992円になります。これを一年にすると、23万9,904円です。

5時間以上10時間未満ということですが、仮に10時間の残業を毎週しているとすると上記の倍の残業代になるわけですよ。1日1時間の残業分が払われていないだけでも年間約24万円の損失になっていると考えると、大きいですよねえ。

月給が13か月分あるようなものなんだから。

転職、しよう。

残業代が出ない介護職に迫られる、選択肢

転職をする際、介護系の仕事に就いている方には選択が迫られます。

介護系の仕事自体を辞めるか、どうするか。

最初に紹介したデータは「介護職全体」のものです。訪問介護員も、介護職員も生活相談員も基本的には変わりません。介護職全体を付きまとう現状だから、それから逃れるには介護系の仕事自体を辞めてしまうのが手っ取り早いんです。

その選択はあなた自身に任せます。

僕からは「異業種転職」「同業転職」両方のアドバイスだけ送りましょう。

オススメの転職先

介護から離れて働くのなら、介護を通して身に就いたスキルを活かせる仕事を探しましょう。まず、介護を通して身に就いたスキルとは?

「コミュ力」「体力」「精神力」「対応力」の四つの力です。

四つの力を活かせる仕事とは?

  • 営業職
  • 事務職
  • ホテル産業
  • 飲食

一番のオススメは、営業です。営業職は職場選びをしっかりしないと残業代が出ない職場にあたりがちですが、逆にしっかり職場選びをすれば大丈夫。ホテル・飲食関係は業界全体がサービス残業当たり前となっているため、職場選びをしてもある程度は覚悟しないといけないこともあります。

営業職に転職する場合、以下のような職場に気を付けましょう。

「みなし労働(裁量労働)」

「みなし労働時間に残業時間含むから、基本給に残業代含んでいます」と言い訳をして、本来出さないといけないはずの追加分の残業代を出さない会社が多いです。事業所外裁量労働、ダメ絶対!

残業代が出る職場選びが大事

異業種転職をするとしても、同業他社に転職するとしても、職場選びが何より大事です。

残業代が出る職場選びだったり、残業が少ない職場選びだったり…。

ただ、自分ひとりで転職活動をすると意外と職場を選ぶのが難しいんですよ。求人情報は嘘ばかりだから。それに騙されて転職してしまい、「もう何も信じられない!」という状態に陥る人は多いです。

そうならないために、転職エージェントを利用してみては?

転職エージェントに登録してから紹介してもらえる非公開求人は、比較的信用性が高いです。更に、求人情報に載せないような会社にとって少し不都合になるようなことも教えてくれることがあります。

また、転職エージェントのサポートは「給料アップを大前提」としているため、十中八九給料を上げることが出来るでしょう。残業代が出る職場、または残業が少ない職場に転職しながら給料アップも望めるということなら万々歳ですよね。

特に同業転職の場合、給料アップはほぼ確実と言えるかもしれません。

異業種転職の場合、一時的に給料が下がることもありますが、長い目で見ると介護職より給料が高くなることも考えられます。

どちらにしろ、転職エージェントを利用した職場選びをすることによって残業代が出ないという悩みから解放され、その上給料も少なからず良くなるわけです。

そうだ、転職、しよう。