Webデザイナーとして働いているけど、正直辞めたい…

そう考えている人には、さまざまな理由があることだと思います。

今回は、転職経験者の僕から「2パターンの転職戦略」を提案します。

まずは、よくある辞めたい理由から見ていきましょう。

Webデザイナーを辞めたい理由あるある

1.好きな仕事ができない

「クリエイティブな仕事がしたい!」
「こういうデザインをつくりたい!」

そういう想いでWebデザイナーになった人は、大勢いると思います。

ただ、そう都合よく自分が好きな仕事が回ってくるということは、あまりないですよね。

「コーディングだけで1日終わった!」
「なんか先輩のデザインの修正ばかりしてるんですけど!?」

そういうことが普通にあります。

そして、デザイン制作ができるとしても、好きなようにとはいきません。会社のカラーを守る必要があります。しかも、会社のカラーというのはある程度統一化されているものです。結果、いつも似たデザインばかりということになりかねません。

好きな系統なら良いかもしれないけれど、そうじゃないなら満足できない。

ただし、会社勤めをしている限り、この問題を解消するのは難しい…。可能性があるとすれば、独立することです。

2.仕事が面白くなくなった

「Webデザイナーの仕事が、面白くなくなった」

ネットを見ると、この声をよく目にします。

近年、レスポンシブデザインやフラットデザインばかりですよね。

僕らが学生の頃は、「ネットはパソコン上で見るもの」だった。それが、スマホが普及した今、「ネットはスマホで見るもの」になっている。パソコンをほとんど使わない人も、今は多いと聞きます。

画面幅に合わせてデザインレイアウトを変えられる、レスポンシブデザインが主流になるのは当然ですよねえ。

フラットデザインも、さまざまなデバイスでの使いやすさを考慮してのことでしょう。

時代的に当然なんだけど、面白味がない!

Webデザイナーとして、ある程度のキャリアを積み、高い技術を得ている人にとっては、刺激がありませんよねえ…。

Webデザインは、最適化され過ぎたのかもしれません。

3.残業が多い

Webデザイナーは、とにかく残業が多い。

ひどい例を出せば、月間100時間くらい残業している人がいます。

Webデザイナーの残業、案件数に左右されることが多いですよねえ。案件数が少なければ残業時間も月20時間くらいに落ち着きます。だけれど、案件数が多ければ、際限なく残業が増えていってしまうわけです。

キャパシティを超えた案件を抱えてしまうと、「泊り」「休日出勤」でさえ、あるある話の範疇。

そして、修正依頼も残業を生むことがありますよね。

納品してOKを貰った後の修正依頼。納品間際の修正依頼。これらは、ほぼ残業確定と同義です。

以上のように、Webデザイナーの勤務時間はとても不安定。

体や心を壊してしまう人がいるから、危険です。

4.給料が上がらない

Webデザイナーは、拘束時間が長い割に、給料が低い。

平均年収は350万円前後と言われています。

拘束時間と比較してもそうだけど、専門職としても割安です。しかも、キャリアを積んでも給料が上がりにくいんですよね。スキルアップが給料に直結しない。これは、とても、もどかしい。

これでは、モチベーションも、上がらない。

【戦略1】Webデザイナーは辞めずに転職

1.自分を徹底的に売り込む

今の会社で伸び悩んでいても、転職したら給料が伸びることがあります。

それは、これまでの経験を考慮して新しい基準で給料を評価するためです。雇う側としては、「給料を少しでも上げることで人材を確保しやすくなる」という利点があります。

ただ、転職したら誰でも給料が上がると思ったら間違いです。

転職時に給料を上げるためには、自分を徹底的に売り込む必要があります。

そのために、効果的なポートフォリオを作ることが大事です。

ポートフォリオには、仕事での制作実績と、架空のサイトデザインとを載せるのがいいですよ。

制作実績だけだと、どうしてもデザインのテイストが似通ってしまいます。それこそ、レスポンシブデザインやフラットデザインばかりになりかねません。それだと、あなたの技術や表現力などが最大限伝わらないのではないでしょうか。

だから、架空のサイトデザインは、自分の技術やセンス、表現力を精一杯落とし込んで制作しましょう。

また、デザインの制作意図やコンセプトなどを補足として載せておくことも大事です。

あなたの技術や表現力などが、より、伝わりやすくなります。

以上のようにして作成したポートフォリオを持参し、面接を受けましょう。

そして、「自分にはこんなことができる」と口頭でのアピールも忘れずに。

さらに、「今後はこういうことに挑戦したい」という意気込みを語っておくのもいいと思います。

自分の技術を相手にうまく伝えることができれば、給料が上がる。そして、自分の希望を相手にうまく伝えることができれば、やりたいことができる会社に入れる可能性が、グッと高くなるのではないでしょうか。

2.何がやりたいのかを整理する

好きな仕事ができなくて悩んでいる人は、何がやりたいのかを整理すべきです。

ぼんやりとした希望は、既にあると思います。

ただ、面接でハキハキと話せるほど具体的に考えておかなければ、企業とのマッチングがうまくいきません。結果、転職しても好きな仕事ができなくなる可能性があります。

まず、ぼんやりとした希望を書いてみてください。

そして、それを掘り下げていくんです。

たとえば、「コワーキングスペースのサイト作りたいなあ」と思ったとします。

大きく「コワーキングスペースのサイト作り」と書いてください。

その下に、「どんな印象を与えたいか」「どんな技術を使いたいか」など、細かい項目を設定していきます。

その答えを考えてみてください。

こうすれば、具体的な希望が浮き出てくるはずです。

あとは、それを実現することができる会社を探し、応募して、面接で語りましょう。

3.インハウスWebデザイナーになる

Webデザイナーが激務になるのは、案件数と急な修正依頼とが原因ということでした。

じゃあ、インハウスWebデザイナーになれば、解決するのでは?

インハウスWebデザイナーの仕事は、「自社サイトのデザインと運営」です。当然、案件数は限られます。修正は急に依頼されることもあるでしょうが、それに対応する余裕は十分生まれるのではないでしょうか。

【戦略2】Webデザイナー以外の仕事に転職

1.ディレクター

Webデザイナーとしてキャリアを重ねた先にあるのが、Webディレクターです。

ディレクターになると、デザインをすることがほとんどなくなります。主に、クライアントとスタッフの間に入って折衝をしたり、スケジュール管理をしたりする仕事ですからね。

だから、デザインの仕事が好きな人には向いていません。

Webデザイナーはもう嫌だ、Webデザイナーに向いてない、という人には向いている可能性があります。

Webディレクターに大事なのは、折衝能力やコミュニケーション能力。それは、Webデザイナーが営業やクライアントとの打ち合わせなどで鍛えているもの。そして、ディレクターと言えどデザイナーとしての知識・技術、センスも必要になります。

Webデザイナーとして得た経験と能力を、最大限活かせる転職先と言えるでしょう。

2.Web制作スクールの講師

Webデザイナーの経験を活かして、講師になりませんか?

スクール講師の仕事は、デザインに使うソフトの使い方や、デザインの基礎知識や技術を人に伝えることです。自分の経験を人に伝えることで、お金を得ることができます。それは、すごく特別なことです。

しかも、年収を350~600万円あたりに設定して募集するスクールが多く、今より稼ぐことができますよ。

そして、Webデザイナーよりは残業が少ない傾向があります。

Webデザイナーからの転職先としては、申し分ないでしょう。

3.グラフィックデザイナー

デザインの仕事が好きなら、Webデザイナーからグラフィックデザイナーに転職するのがオススメです。

グラフィックデザイナーは、雑誌の広告、ポスター、チラシ、商品パッケージなどをデザインします。Web媒体に限定されるWebデザイナーよりも、幅広いデザインを経験することができるのが、グラフィックデザイナーの強みです。

それに、制作したデザインの実物が見られる感動も得られます。

Webデザインが面白くないと感じる人にとっては、とても刺激的で面白いでしょう。

ただ、新しくグラフィックデザイン関係の知識を得る必要があります。Webをやってたからグラフィックでも生きていけるでしょ、というのは大きな間違いです。

とは言え、転職前に新しい知識を学んでおくよりも、転職後にしっかり吸収していくほうが実践的な学びができるので良いと思います。

そして、面接の際には、「新しい知識を学ぶことが楽しみだ」と語っておくと印象が良くなるのではないでしょうか。

4.事務職

事務職は、残業が少ない。しかも、休みが多い。

激務だから、不安定だからと、Webデザイナーを辞めたい人にとっては、打ってつけです。そして、クライアントとの折衝も、ディレクターとの衝突も、事務職にはありません。仕事のストレスが大幅に軽減されます。

ただ、「給料が減るのではないか」という心配がありますよね。

平均以上の給料をもらっていたデザイナーは、給料が減ります。

一般事務の平均年収は300万円前後ですから。高くても350万円前後で、よほどキャリアを積まないと400万円以上にはなりません。

ただ、平均前後または以下という人は、Webデザイナーから事務職に転職しても、それほど大きく年収が下がらないのではないでしょうか。

5.営業職

営業職は、折衝能力やコミュ力を活かせる転職先です。

「デザインなんてもう辞めてやる!」という人で、「コツコツとした仕事は性に合わない」という人は営業職向きだと思います。給料は転職時点では下がる可能性があるものの、営業能力を開花させられれば、Webデザイナーより稼げるでしょう。

そして、クライアントの要求に対応し、ディレクターと上手に付き合ってきた人には、営業として大きく花開くことができる可能性があると僕は思います。

問題は「営業は残業が多くなりやすい」ということだけれど、これは企業選びで回避可能です。

たとえば、メーカーの法人ルート営業は残業が少ない傾向があります。訪問を予定していた顧客すべてを訪問し、書類をまとめたら終わりと、「ゴール」がハッキリしていますから。

逆に、新規顧客獲得を目的とした営業は、「なるべく多く契約を取る」ことが求められます。明確なゴールがありません。だから、残業が多いんです。

営業に転職するのなら、以上を参考に会社をしっかり選びましょう。