企業口コミサイトでりそな銀行を辞めた人の意見などを見ていると、「投資商品重視」「業務の見通しの悪さ」「役割の多さ」「給料」などに不満を抱いている人が多いようです。
今回は、それらの意見を整理しながら、転職の道を考察したいと思います。
りそな銀行を辞めたい人は参考にしてみてください。
※本ページは2019年6月15日時点の口コミ情報をもとに書かれています。最新の口コミは以下のサイトでご確認ください。
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投資商品を重視しすぎる社風が合わない
りそな銀行は投資商品の販売目標が高く、投資商品の販売目標達成率を最も重視しています。
そのため、他の商品において成果を挙げたとしても、投資商品の販売成果がなければ評価されません。ということは、「お客様のため」という大義名分を抜きにして完全に「会社と自分の利益」ということだけを考えれば、投資商品以外を売ることは徒労に等しいということ。
これではあまりにも、営業のし甲斐がありませんよね。
お客様のために努力したとしても、それが給与というかたちでかえってこない。
実質的に投資商品ばかりを売らなければならなくなる営業に、何の面白みがあるだろうかと僕は考えてしまいます。営業の面白いところは、その人の状況に応じてどういう商品が合うのかを考えながら、その人の潜在的需要を掘り起こすこと。
その思考作業と交渉こそ営業の醍醐味…これではタコのいないたこ焼き! 味噌の無い味噌汁!
また、投資商品ばかりを売らなければならないことにより、お客様に損をさせてしまうことが多いのも辛いですよね。
目標達成のため、高値だろうから損をさせてしまう可能性が高いというタイミングにこそ、投資商品を売らないといけない。人をだましているような気持ちになることもしばしばあり、そういうストレスがりそな銀行の営業にはかかっています。
そんなストレスと戦いながら売ったとしても、相場により目標達成率が左右される「運の要素」「不安定さ」が大きく、実りが無いことも多い。
以上の「営業のやりがいが小さい問題」「ストレス問題」「運要素問題」などにより、りそな銀行を辞めたいと思うなら、転職することを迷う必要はありません。
どれもこれも、仕事を続けるにはあまりに致命的過ぎる深刻な問題ですから。
転職をするときには、まず自分にとっての営業のやりがいとは何かを見つめ直しましょう。先ほど語ったのは僕にとってのやりがいです。それに同意する人もいるでしょうし、違うところにやりがいを見出している人もいるでしょう。
そのやりがいが叶えられるのはどういう業界か、どういう会社かを考えるんです。
たとえば、僕にとっての営業のやりがいを叶えられると感じるのは、メーカー。メーカーにも利益率が高い商品とそうでない商品とがありますが、固定客を作るために利益率関係なく商品を売る場面がたくさんあります。
まずは固定客を作り、ゆくゆくは利益率が高い商品も買ってもらう。
そうすれば、お客様のためになり、自分の楽しみも守られ、成果を挙げることもできるわけです。
「どのように仕事をすればやりがいを叶えることができるのか」を考えれば、おのずと転職先候補の業界が決まります。
あとの問題は、ノルマが小さい会社に転職してストレスから解放されたり、運の要素が絡まない商材を選んだりすることで解決できるのではないでしょうか。
業務があまりにも多岐にわたり過ぎて見通しが悪い
りそな銀行には、業務ごとに専門部署が存在します。
その枠を超えて仕事をすることはあまりないし、その枠を超えて知識を共有することもあまりありません。そのため、自分自身で深いところまで理解を得ることができないんですよね。
自分で勉強をすればある程度のことはわかるものの、逆に言えば「そこまでしてもある程度しかわからない」ということです。
そのため、客に細かい質問をされた場合、その都度専門部署に問い合わせなければならなくなります。
自分が仕事をしづらいだけでなく、客に手間をかけさせてしまっているわけです。
もっと部署間で理解を共有したい!
もっと全体の業務に関して理解した状態で働きたい!
じゃあ、転職をしてしまいましょう。
転職先にオススメなのは、部署間の風通しの良い企業または事業・業務ごとに子会社化しているグループ企業です。
要は、りそな銀行は事業・業務ごとに専門部署として専門家しているものの、実際には全体通してその部署の知識が必要になる場面があるから問題なんですよ。その問題が生まれる原因のひとつは、銀行というひとつの組織の中にたくさんの事業があることだと思うんです。
それなら、事業ごとに子会社化されていれば、わかりやすいのではないでしょうか?
テラーに求められる役割が多すぎて割に合わない
りそな銀行のテラーは、窓口業務と後方業務とを行いながら、営業と同じように保険や金融商品の提案からクロージングまでを行わないといけません。
しかし、テラーの場合は歩合制ではなく、保険の契約をどれだけ取っても年収には反映されない仕組みになっています。営業よりもたくさんの役割をこなしているのに、営業よりも給与水準は結構低くなってしまう。
これは割りに合わないですよね。
事務は事務、営業は営業という役割分担を徹底している職場に転職すべきです。
ただし、銀行業界は事務をどんどんセールス化しようとしている傾向があります。
だから、一般企業の「経理」「一般事務」「営業事務」などに転職するほうがいい。特に銀行経験者なら経理や営業事務で優遇されるでしょう。
また、契約業務などを行っていることから、商社事務なども向いているかもしれません。自分の経験や能力を棚卸して、自分の意向と合う仕事の中から自分に向いている仕事を探しましょう。
給料とボーナスに不満がある
りそな銀行の給料は、上場企業の中では比較的低水準です。
金融業界においては、ほかの都市銀行よりも低く、地銀にすら負けている人も多い。月給があまり高くはないこともそうですが、ボーナスが低いというのも年収が比較的低水準な理由です。
じゃありそな銀行の平均年収はと言うと…有価証券報告書(2018年3月期)によれば、約872万円となっています。一方、口コミサイトに不満を投稿している人の中には年収300~400万円前後という人も少なくありませんでした。
低いところを見れば300万円より下という人もいます。
逆に高いところを見てみても、800万円前後。
上場企業で都市銀行ということを考えると、少なくとも高い水準とは言えないでしょう。
だから、これまで語ったような業務内容や会社の意向・ストレスなどの不満があると、年収があまりに低いと感じてしまうわけです。
それなら、現在給料が低く「給料が最大の不満点」という人は、給料を高くするために転職をすれば良いと思います。
もし、現在給料がりそな銀行の中では高めというなら、多少給料が下がってでもいいから他の不満要素を解消することに全力を注げば良いのではないでしょうか。
給料は、それ自体が高いか低いかということもそうですが、自分が「割に合う」と感じるかどうかが何よりも大事ですよ。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
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