楽器や歌は人生を豊かにするもので、それを教える音楽系の講師というのはまさにその人の人生を左右することがある仕事と言えると僕は思います。それには同意してもらえなくても、素敵な仕事であるということには同意してもらえるでしょう。

そんな音楽系の講師に転職してみたいなとおぼろげにでも考えている人は多いと思いますが、未経験から音楽系の講師になるには知っておくべきことが4つあります。

1.音楽系の講師の仕事内容と職場をまとめてみた

  • 小・中・高校の音楽教師
  • 専門学校講師
  • 音楽教室の講師
  • 個人開業の音楽講師
  • ボイストレーナー

まず、小・中・高校の音楽教師は資格が必要なので難しいです。教員資格を持っていないといけなく、教師の募集もなかなか行わないためかなりの狭き門となります。これから転職先に選ぶとしてはあまり現実味がないのではないでしょうか。

それならばと専門学校講師を選ぶとしても、専門学校の講師は音楽教室などで一定の経験を得ている人ばかりを採用する傾向があります。試しに音楽系専門学校の講師の求人を探してみるとわかりますが、見事に未経験者OKというのは少ないです。

未経験から転職する音楽系の講師の職場としては、音楽教室の講師とボイストレーナーあたりが現実的と言えます。

音楽教室の講師の仕事内容は、担当するパートによりけりです。ギターを教えるのとピアノを教えるのとでは仕事内容は大きく変わります。

共通しているのは出勤してから少しの事務的仕事を行い、その日のスケジュールを確認し、教室にやってきた生徒それぞれに合ったプログラムで自分の教える楽器・歌を教えること。

人にものを教えることができるほどの論理的思考力と、相手に合わせて伝え方を変えられる柔軟さが求められます。

ボイストレーナーは、ボイストレーニングスクールなどで発声法から歌までを指導するのが仕事です。採用される可能性が高いのは、音楽大学声楽科卒業の人、演劇をしていた人などの「発声」に関する知識がしっかり備わっている人となります。

以上のような音楽系の講師の年収は専門学校講師ともなると年収500~600万円を超えることも多いですが、それ以外は年収300万円前後…良くても400万円前後が多いです。

2.独立開業しやすい楽器は? 独立開業の方法や実態は?

音楽教室を独立開業するとき、成功しやすいのはピアノ教室です。

どうしてピアノ教室が成功しやすいのかというと…ピアノが楽器としてポピュラーなため。教養として子どもに身に着けさせようという親が多く、小学校でも身近に触る楽器のため自分でやりたがる子どもも比較的多いのがピアノ教室が開業しやすい理由です。

ピアノを習わせることはポピュラーであり、ギターやトランペットなどと比べれば特別感もありませんからね。

そんなピアノ教室をはじめとする音楽教室を独立開業するには、特に資格や認可などは必要ありません。ただ設備を用意して「開業届」を税務署に提出し、確定申告を行い税金をおさめていれば問題なしというわけです。

必要な設備と言っても…切り詰めれば「楽器」だけで構いません。

実際、僕の知り合いの母は自宅分譲マンションにある4つの部屋の中から4畳半程度の一室を使い、ピアノ教室を開いています。防音設備はないため、マンションの規定に定められている時間外の楽器演奏はできません。

そういう条件においても、毎月30万円程度は手元に入ってきているようです。

もちろん、しっかりとした設備を用意して本格的に営業したほうが多くの生徒が来る可能性は高いでしょうけどね。

設備投資が少ない方が失敗時のダメージが低いというのもありますし、最初は楽器だけで開業しても良いと思います。

ただ、信頼を得るためにヤマハグレードという検定を取得しておくことも考えておくと良いでしょう。

未経験から開業というのはギャンブルです。不可能ではありませんし自ら「講師経験がありません」と言わない限り、客もそれなりにくるでしょう。

その上検定を取得しておくことにより、客の安心感は高まると思います。講師としての安心感を与えたいのなら5~3級を取得しておくと良いですよ。2級は「演奏家」のための資格なので必要ありません。

また、昨今の音楽教室独立開業の実態ですが…。

ネットをうまく使えるかどうかが明暗を分けている傾向があります。

開業をする講師は「経験豊富だけど年齢層が高め」の人が多いです。元演奏家だったり、元学校の音楽教師だったりといった人が独立開業するわけですよ。そうなると看板は良いものの、その看板を広く世に伝えるツールであるネットをあまり使えないというケースも多い。

独立して失敗に終わる人の多くは、SNSなどを宣伝に使うのが下手です。

その点を意識しているかどうかで、独立開業の成否は変わります。

ネットによる宣伝をしっかり効果的に行うことができれば、音楽系の講師未経験からでも音楽系の知識と技術がある人は独立開業可能です。

3.未経験者にオススメしたい職場・会社の特徴

未経験から音楽系の講師に転職するなら、研修制度が充実している教室を選びましょう。

音楽教室の中には大した研修もないようなところも、たくさんあります。個人規模から発展したようなところはそういう傾向が強いし、広く店舗展開しているような会社でもまだ安心はできません。

「知識と技術はあるから」と研修を蔑ろにするところに勤めても、教え方などがわからず躓いてしまいます。

ヤマハは特に講師活動サポートとして研修が充実しているためオススメです。他にも、大手ほど研修が充実している傾向があります。

未経験だからと躊躇せず、大手との契約を勝ち取りましょう。

4.転職エージェントで求人を吟味しよう!

未経験から大手音楽教室への転職を目指すのが、音楽系の講師に興味がある人にとって転職の成功率を高めるということでした。

ただ、「大手」という言葉のイメージから想像できるように…それは簡単なことではありません。

空手で挑んだとしても太刀打ちできず、振り上げた拳がよくもわからず宙を舞う。そんなことになる可能性が高いため、僕としては転職エージェントの利用をオススメしたいところです。

転職エージェントを使うことで、研修が充実した音楽教室の求人を確実に得ることができます。転職者が出した希望条件に沿う求人をなるべく多く見つけて提案するのが、彼らの仕事ですからね。

面接のサポートもしてくれますし、何よりも「そもそも転職すべきか」という相談にものってくれます。

未経験から音楽系の講師になりたいなら、転職エージェントという武器を持とう!