地方出身の人が都会で働き、その後、故郷以外の地方に移住して転職することをJターン転職と言います。

僕が思うに、Uターン転職Iターン転職と比べてJターンが一番成功させやすい地方移住の形だと思うんですよ。地方出身だから異なる土地と言えども、地方あるあるをしっかり理解しているし、選択肢も幅広いから成功も失敗も自分次第だし…。

そんなJターン転職の実態やメリット・デメリットと、絶対成功させるためのポイントをまとめてみたいと思います。

Jターンの実例から見えてくるメリットとデメリットを整理してみた

Jターン転職をした人が、僕の身近に二人いるんですよ。その二人のケースをサンプルとして、Jターン転職の実態を紹介します。

そのうえで、Jターンするメリットとデメリット(苦労)とを冷静に分析して、自分がJターンするかどうか考えましょう。

Jターン転職の実例1.福岡に引っ越した人の場合

「福岡がいたく気に入った! 俺はあそこに住みたい」

福岡出張から帰ってきた同僚が、言い放った一言に僕はとても面白がったことを覚えています。確かに福岡は食べ物がおいしく住みやすく、単身赴任者が東京に戻れなくなるブラックホールのような街です。

その言葉を放った一か月後に、彼は引っ越しをしていました。

彼は元々東北出身で、東北が水に合わないことと仕事のために東京に来たということでした。

福岡に渡ってしばらくして、僕が旅行で福岡に行き、その元同僚に会ったときに聞いた話です。

  • 食べ物がおいしくて、しかも安い! 東京都は違いすぎる
  • ビジネス街天神にも自然があり、少し歩くと大きな公園もある
  • みんな優しい!
  • 福岡いいところですねと言うとみんな「そうやろー?」と言ってくるのが好き
  • 仕事もたくさんあって、東京と同じような仕事ができている

彼のJターンは、大成功だった様子。

福岡は天神・博多というビジネス街から少し離れるだけで、家賃が凄く安くなります。博多駅からJR鹿児島本線で一駅の竹下駅にそいつは住んでいるんですが、1LDKが5~6万円の家賃でゴロゴロと転がっているというんです。

これこそが福岡の、そしてJターンの魅力のひとつなのかなと、思いました。

住みたい土地に住みながら、仕事との距離を縮めたわけです。

Jターン転職の実例2.兵庫に引っ越した人の場合

僕の大学時代の後輩に、兵庫県篠山市出身で東京に引っ越し仕事をし、兵庫にJターン転職した人がいます。

彼が引っ越し先に選んだのは、兵庫県三田市(さんだし)。12月になるとサンタシティなどとダジャレのようなことを言ってクリスマスを盛り上げる、平和な街だそうです。駅周辺の利便性は高く、飲み屋さんも充実しているが、典型的な田舎町でした。

福岡に引っ越した彼のように都市部にすぐ行けるわけではなく、大阪梅田までは電車で約45分かかり神戸の中心地までは電車で1時間かかるところです。

神戸市のベッドタウンということもあり、大阪と神戸両方に程よく近い距離。少なくとも決して遠くはなく、神戸と大阪と働く土地の選択肢が多いのが魅力的とのこと。

車を使えば篠山市まで結構近いため、「いざというとき親元に駆け付けやすいのが良い」と語っていました。逆に親からの協力も得やすく、地域的な文化なども地元と似ているため馴染みやすく、大成功となったんです。

Jターン転職のメリットとデメリットを整理すると…

Jターン転職のメリット。

  • 物価が安くなる
  • 自然との距離が近く生活しやすい
  • 働く場所を幅広い選択肢から選ぶことができる
  • 親と相互的に協力し合いやすい
  • 地元近くなら文化・慣習的になじみやすい
  • 全体的に生活コストが下がる
  • 生活の幸福度が上がる

Jターン転職のデメリット・苦労。

  • 選択肢が広い分、しっかり考えないと失敗しやすい
  • 東京より利便性に欠ける場合が多い
  • その土地の文化に合わない場合がある
  • 収入は減る
  • 最初はすごく寂しい

Jターンは選択肢がとても広いです。その分、しっかり考えて移住先を選ばないと失敗しやすい傾向があります。逆に言えば、しっかり考えて選びさえすればこれまでの何倍も幸せな生活が送れる可能性があるということですけどね。

また、東京よりも利便性に欠ける地域は多いです。あまりに田舎を選ぶと苦労します。僕の後輩は三田市という田舎なんですが、不便は多い様子。

土地による文化の違いというのも確かにあります。たとえば、元同僚が引っ越した福岡の職場では飲み会が多く、彼曰く「博多っ子は飲みニュケーションが多い」とのことです。

収入に関しては、同時に生活コストも下がるためトントンだと思うかもしれませんが、趣味のお金に関しては収入が減ることでキツくなる場合もありますよね。そこをよく考えましょう。

Jターン転職を成功させるためのポイント3つ

Jターン転職にはメリットもデメリットもたくさんあります。デメリットを帳消しにしてJターン転職を成功させるためには、3つのポイントがあるんです。それを踏まえてじっくり取り組めば、誰でもJターン転職を成功させられると僕は信じています。

ポイント1.自治体が移住者向けの支援を行っているか調べる

人口減少傾向にある地方自治体の場合、最近は自治体主催で移住者向けの支援やイベントを開催していることもあります。

たとえば、富山県高岡市は新規農業経営者に向けて年150万円の支援を最長5年間受け取れるという支援を行っている。佐賀県の鹿島市は、空いている町家を改装して住むことを条件にして改装費用や家賃補助などを行っています。

特定条件が課せられていることがほとんどですが、当てはまるものはないか探すと思わぬ支援を受けられる可能性があるので、探してみましょう。

ポイント2.移住先候補を限定しない

Jターン転職は、実際には地元の近くにある地方都市に引っ越す人が多いようです。実家や地元の友人との距離を近づけながら、利便性を高めて仕事をしっかり得ようということなんだと思います。土地柄も馴染みやすいでしょうしね。

ただ、地元近くに限定する必要はありませんし、逆に地元から遠いところに限定する必要もありません。住んでみたい土地に住むのが、一番だと思います。

家賃が気になるなら、地方都市や県庁所在地のベッドタウンに住むという選択肢もあるでしょう。

しかし、仕事や利便性を考えると、地方都市・県庁所在地などの求人が多い地域が近いということだけは条件にしておくことをオススメします。

ポイント3.あらかじめ転職の方向性を決めておく

転職エージェントを使えば、Jターン先の求人をあらかじめ見ておくことができます。その土地にどういった仕事があるのかを調べて、戦略を立てたうえで移住しましょう。

そうすることにより、移住してから仕事が見つかるまでの空白期間を縮めることができます。さらに、引っ越したけど思うような仕事がなかったという事態を避けられると思いますよ。

また、思わぬ土地に思わぬ仕事があることも多いです。住みたい場所があるけど仕事が…という人は転職エージェントに相談してみると良いでしょう。近場で仕事が多い地域などを探してくれますよ。

なんだかんだ、Jターン転職を成功させるには「住みたいところに住む」のが一番なんだと思います。